FC2ブログ

☨ stigmata ☨

ここ大分は、朝から何だか蒸し暑く、僕のオフィスの室温計は何と24℃でありまして、もうね~、アロハで勤務したいぐらいですよ、全く。余りに蒸すものですから、今、O事務部長がエアコンの除湿を試しに入れてくれたんですが、黴臭くて、これは堪りません、結局は窓を開ける羽目になりまして、閉口しました。まァ、昨日ですか、南極においても、17・5℃が観測されたそうですから、この蒸し暑さも、仕方が無い事なのかもしれませんね。しかし、今晩は、病院の花見を予定しているのですけれど、空を見上げれば、何時雨が降り出してもおかしくない様な気配でして、こりゃあ困ったなあ…。

さて、今朝産経新聞を読んでおりましたら、奈良の中学校の入学式が行われた際、生徒を着席させたまま、唐突に「君が代」だけを流したそうなんですね。校長ら一部の教員、ごく少数の生徒を除き、全員が座ったままだったとか。僕、国旗国歌には敬意を払うべき、そう思っています。確かに、この中学校の有り様は宜しくありません。僕、ボクシングの世界タイトルマッチに幾度と無く観戦に行きましたけれど、チャンピオン・挑戦者の、両国国旗掲揚並びに国家斉唱があるんですね。これ、優れたアスリート達が、国の威信を背負って戦う訳ですから、それに敬意を表するのは至極当たり前の事、国際的な慣習、れっきとした決まり事であります。これ、座っている人が居れば、「自分の国を侮辱するのか」と暴力を振るわれてもおかしくありません。それぐらいのマナー違反です。奈良の中学校は、その大事な決まりを生徒に教えない、という事でありまして、誠に以って、宜しくないですね~。先生方の猛省を望みます。

ただですねえ、これ、僕、どう考えても納得がいきませんのは、practice what you preach 、先ず隗より始めよ、という諺があるじゃないですか。物事は言い出した人から始めよ、という意味でして、そのお言葉、誠にご尤もなんですが、「国旗国家法」が制定されているんですから、国会の場において、開催時に、国会議員自らが君が代を歌うべきでしょう。大人がルールを守る事により、それを子供らが見習うんじゃありませんか?そしてね、「国歌を歌わないと、国際的なマナーに反するし、殴打されても仕方が無い」、という事を分かっていて、それでも尚、自分の信念で歌わない、というのであれば、それは認めざるを得ないんじゃないかなあ。僕はそれは随分変と思いますが、殴られる自由もありますもんね…。国歌を歌わない、というのは、僕の考え方とは全く違いますけれど、それはそれで尊重しますよ。大体、天皇陛下ご自身も、「国旗・国歌に関しては、強制になるという事では無いのが望ましい」とご発言されているじゃありませんか。

閑話休題、その国旗に限らず、旗って、1つのモニュメントと言いますか、シンボルだと思います。大漁旗、手旗、優勝旗、ペナントに社旗に軍旗、様々な物がありますよね。実は著名な映画監督で、この旗を非常に効果的に使う人が居るんですね。日本が生んだ最大のフィルム・メーカー、黒澤明その人であります。僕、随分以前に伊丹十三さんのエッセイを読んでいて、その観察眼に恐れ入ったんですが、「黒澤明 あるいはその旗への偏愛」と題した鼎談があったんです。その中で、「黒澤さんの映画で、旗はしきりに強調されますよね。旗の上は、強い風が吹き、バタバタと揺れています。しかし、旗の下では、泥なりペンキなり血なり、ドロドロとした、足に絡みつくものが蠢いているんですね。」と書かれていました。そして、強風と雨が、黒澤映画では印象的です。これ、非常に分かり易い隠喩と言いますか、人間とその汚れた世界の対比、という表現だと思います。そう思い、随分以前ですが、黒澤監督のフィルモグラフィーを見返した事があるのですけれど、「影武者」「野良犬」「7人の侍」、何れも旗がパタパタ、地面がドロドロと、沢山使われていますもんね。この対比の妙は、黒澤映画の特徴の1つでありまして、例えば「酔いどれ天使」という傑作では、主人公が病に苦しみ、闇市を彷徨するシークエンスで、とても明るい音楽を流す、という優れた演出を観る事が出来ます。そして、この作品では、清純な女子高生と、メタン・ガスが湧くドブ池の対比も素晴らしかったと思いました。

優れたフィルム・メーカー、これは作曲家も漫画家も小説家もそうでしょうが、彼らの作品には、必ず、スティグマータ、聖痕、刻印が残されるのが常です。自分が撮ったんだぞ、という印とでも申しましょうか、また、その個性が無いと、優れた監督じゃないんですよね。小津安二郎ならば、僕は苦手なんですが、独特のローアングルと台詞廻し、そして固定した映像でしょうか。溝口健二は、女性が墜ちて行く様を、殆どドSですが、執拗にロング・ショットの長廻しで撮ります。成瀬巳喜男ならば、モチーフにするのは、冷酷で女を棄てるモテ男ばかり、そして、何故か必ずチンドン屋が画面に映ります。コメディの社長シリーズを長年手掛けた松林宗恵は、役者さんの個性を活かすべく、殆どがフィックスの画像でした。北野武は、キタノ・ブルー、と呼ばれた蒼色が特徴でしょう。フランスのリュック・ベッソンは、どんな複雑なお話でも、必ず90分に収める職人芸が光るんですね~。市川崑やフレッド・ジンネマンならば、その鋭いカット割りが目立ちます。007の最初の数本を手掛けたテレンス・ヤングは、屈強でグラマーな女性同士が、激しく戦うシークエンスが必ず入ります。リドリー・スコットにジェームス・キャメロンの2大ヒット・メーカーの映画に登場するのは、強い女性ばかりです。ヒッチコックが、自分の映画のワン・シーンに必ず登場するのはお約束ですよね。異形の者が画面に必ず出るのはティム・バートン。キューブリックならば、シンメトリーとクローズ・アップと広角レンズの多用、そして、いきなり強烈なシークエンスを突き付けるんですね。タランティーノは女性の脚と、物語上の時間軸をずらす事を多用し、緊迫したシークエンスを長廻しし、そして弛緩した台詞を繰り返しますから、観客は、その緩急の妙に酔う事は必定です。デヴィッド・リンチは、悪夢と天使。イタリアの巨匠、フェデリコ・フェリーニは、バストとヒップの大きな女性。ヴィスコンティは貴族趣味と男色傾向。そして、最後は御大クリント・イーストウッドですけれど、極端に照度を落とした様な、漆黒の暗闇を表現、そして色褪せた画像が特徴でしょう。そして、登場人物は、人間の本質を現したかの様に、善悪の境界線上を彷徨う者ばかりであります。まだまだありますけれど、キリが無いですね!?

あ~、またまたついつい、趣味の話に走ってしまって、映画に興味の無い方には本当に申し訳ありませんでしたm(__)m。僕、日曜の午後から出張となりまして、大分に戻るのは恐らく火曜日?になるのかな…。とりあえず明日土曜日は拙ブログを更新予定です。それでは皆様、金曜日の夜をお楽しみ下さい!!
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

しもごおり

Author:しもごおり
OSHブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR