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「くすむ人は見られぬ 夢の夢の夢の世を うつつ顔して 何せうぞ くすんで 一期は夢ぞ ただ狂え」、これ、室町時代の1518年に書かれた、閑吟集という小歌を集めた書の一節であります。僕なりに意訳しますと、「真面目な人には見られないよ。夢の夢の夢の様な儚い世の中を、普通の顔をしていて、一体何になるんだい?真面目にしていたって、この一生は夢さ。ただ狂って遊べば良いのさ。」、こういった感じでしょうか。室町時代当時は、応仁の乱という日本を二分する、長期に渡る大きな内戦があり、民は皆疲れ切っていたでしょうし、この様なシニカルで虚無的な価値観が世を覆っていたのでしょう。ところが、それから僅か15年後、織田信長がこの世に生を受け、天下統一に向かって大躍進を始め、徳川家康が戦の無い時代を築くのですから、ホントに分からないものですよね。

その信長公が初めて築いたのが、現在の愛知県小牧市にある小牧山城なんですが、最近、その発掘調査が始まったそうです。450年前の技術力では、精々2段ぐらいの石垣しか積めないだろうと言われていたらしいんですよ。開けて吃驚玉手箱、急斜面にも石が綺麗に積まれており、3段目の石垣も出て来たそうで、この分だと、5段ぐらいまであるのでは、との事でした。そしてね、排水は勿論の事、造成した土が流れない為、夫々の目的別に違う大きさの石の層も出土したそうでして、ゼネコン関係の方や研究者の大学教授も、「見えない部分の工夫と技術の高さに驚かせられた。」そうであります。ところで、うちのお墓の墓石は、わざわざ四国から取り寄せたそうなんですが、昔からこの地は、良い石が多く取れるそうで、石工が多く居たそうなんですね。信長公のお城を手掛けたのは、恐らくその四国から来た技術集団でありまして、彼らは、穴太衆--あのうしゅう--と呼ばれ、全国津々浦々において、石垣造りに従事しました。この穴太衆のご子孫が、滋賀県大津市において、粟田建設として今も尚、第一線で営業中なんですから、これまた凄い事です!

良く出来た石垣は、コンクリートよりも強い強度を持ち、阪神淡路大地震の揺れでもびくともしないというんですから、昔の日本人の優秀さ、そして技術力には恐れ入るばかりですよね。

数世紀の時が流れて、平成の日本ですけれど、その技術力は益々高まるばかりです。三重大学では、人間の癌細胞を熱帯魚に移植し抗癌剤の効果を確かめる、という実験がスタートします。これ、癌細胞に抗癌剤がどう効くのか、72時間で全て解析出来るってんですから、こいつァ驚いたねえ。また、治療で不要になった、歯や軟骨の細胞を培養し、他人に移植し、失われた臓器の機能を取り戻す事も可能ってんですから、これまた驚いた、心の臓が止まるかと思ったぜ、お医者を呼ばなきゃ、って、ここは病院だよ!詰まらない落語口調で大変スミマセン…。そして、東大では、超精密時計の研究が進んでいるそうなんですね。ビッグ・バンで宇宙が誕生してから約137億年だそうですが、東大が目指しているのは、その気の遠くなる様な長い間、1秒たりとも狂わない時計を造る事なんですって。理系の素養皆無の僕には、ちんぷんかんぷんですけれど、この時計を造れる技術が完成すれば、超精密なGPSや、相対性理論の検証、そしてあらゆる重力の変化を察知出来、地震予知すら可能らしいですよ!そうそう、通常の騒音を7割近く減らした静かな旅客機も出来そうですし、三菱重工は、中東のUAEやカタールで、無人都市鉄道--神戸のポートライナーや六甲ライナー、新橋のゆりかもめと同じタイプでしょうね。--の工事を始めますもんね。世界に冠たる技術力を持つ、平和で穏和な国に生まれて本当に良かったと思いますし、VIVA!ニッポン!という感じではあります。

でもねでもね、世界一とも言える技術力がありながら、地震からもうすぐ4年になろうと言うのに、何故福島の原発事故の収束が出来ないんでしょうか!?やる気が無いのかする気が無いのか、はたまた誰かが邪魔をしているのか、僕、不思議で不思議で仕方がありません。安部チャン、ホントの事を教えて~!?

閑話休題、僕、先に述べた実例の様に、人間の可能性は無限、そう信じています。この間ね、余り注目されていないんですが、ラグビーの日本選手権がありまして、帝京大学が社会人チームのNECに快勝したんですよ。実はこのラグビーの日本選手権、かっては成人の日に、国立競技場で、学生VS社会人、夫々の優勝チームが覇を競っていたんですよね。ところが、学生と社会人の力の差が付き過ぎまして、100点差のゲームもあったものですから、この形式は廃止になってしまったんです。現行のシステムは、学生4チーム、社会人6チームがトーナメントで戦う形となりました。それでも、学生達は大敗を続けていたんですね。社会人チームはプロの誇りがあり、そして、世界各国の代表クラスの選手達までいますから、僕、学生達が勝つ事は当分無いだろう、そう思っていました。帝京大学が勝利したNECチームなんて、日本・フィジー・韓国・ウェールズ・トンガの各代表をズラリと揃え、世界最高峰のスーパー・ラグビー・リーグでプレイするベテランも2人いる、という絢爛豪華な陣容なんです。タレントやキャリアだけで見れば、帝京大に勝ち目は全く無かったと思います。ましてや、大学生ラグビーと言えば、東では慶應・早稲田・明治・関東学院、西では同志社に有力選手が集中しますから、創部から僅か40年足らずの新興校の帝京では、選手集めも容易では無かった筈です。例えば、日本初のラグビーチームは、慶應大学なんですね。ラグビー部には1世紀を優に超す歴史があり、創部当時は、慶應義塾創立者の福澤諭吉が未だご健在ですよ!?伝統の黄色と黒のタイガー・ジャージもカッコ良いですし、有力なOBも山の様に居ますから、就職も有利でしょう。よって、名門校に有力選手が多く集まる訳です。

さて、帝京大学の快進撃の秘密、それは科学的なアプローチによるものでした。帝京大と言えば、ドクターが興した私学であり、医学部が中心の学校でありまして、その後どんどん学部が増え、総合大学の規模となりました。大学の医師の卵やドクターやナース、管理栄養士や心理士に理学療法士等々、彼らが、ラグビー部員達のフィジカル面や心理面を全面的にサポートしたんですよ。怪我も不安も食事も全てフォロー出来る、という仕組みなんですね。1つ例を挙げますと、校内には、視力矯正学科までありますから、近視の部員も治ってしまいますし、理工学部もありますから、相手チームの戦力分析は、コンピュータにデータを入れればバッチリでしょう。そして、名将岩出監督が、寮に住む部員達に、礼儀作法から清掃活動から地域へのボランティアから、4年間の人間教育として叩き込むんですね。大学が一丸となり、徹底的にサポートすれば、かっての弱小チームが全日本大学選手権6連覇が出来、強豪社会人チームにも勝てる、という実例でありました。

僕、勿論当院も含めてですが、その集団であれ組織であれ、皆が集中し徹底し前向きに取り組めば、不可能は無い、そう確信しています。だってね、ライト兄弟が、30秒程度の初の有人飛行に成功したのが1903年でしょ。それから58年後の1961年には、ソ連のガガーリンが宇宙まで飛んでいるんですから、物凄い進歩と思いませんか!?ですから僕、原発の収束、東北の復興について、一般の日本人と政官財、そして学会がタッグを組めば直ぐに出来る、そう思うから悔しくてならないんですよ。この様なポジティブな考えの方が、1人でも多く増える事を願い、僕は書き続けます!
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