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THE COLLECTOR

漸く旅の疲れが取れて来た感がありまして、土曜に戻って以来、兎に角よく寝てよく食べていた所為か、少々身体が重い気もしますけれど、まァ何とか風邪も引かず、元気にやっております。でもね~、バスでの福岡往復は、思ったよりも辛くて、何時もはJRだからですかねえ、何だか腰が痛いです。お昼の休憩時間にでも、ブリッジやストレッチをしようかなあ…。

さて、僕の勉強不足で知らなかったのですけれど、プロ・テニスで、メンフィス・オープンという大会があるんですね~。日曜日のWOWOWで、準決勝の錦織君の試合を観たんですよ。両者共に疲れからか、ミス連発のゲームでしたけれど、それでもタフでタイトな試合展開でありまして、錦織君が勝つには勝ったのですが、こんな激戦をやっていては、決勝戦は大丈夫かなあと心配していました。そうしたら、ストレートで相手を下しての見事な優勝、僕の杞憂に終わって安心しました。洒落てるなあ、と感心しましたのは、現代音楽の全ての源である、ブルーズ発祥の地のメンフィスだけありまして、優勝トロフィーがギターなんですね~。しかも、メンフィス近くに本社がある、世界一のギター・メーカー、ギブソン社の物でして、僕、それは日曜日のWOWOWで知っていましたから、どのモデルなのか、楽しみにしていたんです。僕、下手の横好きですが、コード弾きぐらいなら何とかギターを弾けますし、昔のロックやR&Bをこよなく愛していますから、一番好きなレス・ポール・モデルだったら良いなあ、と夢想しておりました。話は横道に逸れますけれど、このレス・ポールが、多くのギターの中で最も優美な曲線の様に感じます。尤も、グレッチ社のホワイト・ファルコン、ジョン・レノンが愛したリッケンバッカー社の325モデル、或いはギブソン社のSGタイプ、皆が知ってるフェンダー社のストラトキャスター、何れ劣らぬ名器揃いではあります。でも、所謂、ブラック・ビューティ、サン・バースト、ゴールド・トップの三色--読んで字の如しで、緑の黒髪の乙女・日焼けした茶褐色の肌の美女・金髪の淑女、の風情であります♡--が有名なレス・ポール・モデルを、錦織君が手にして欲しいと思っていましたら、ES-355タイプが優勝トロフィーでした。でもこれ、世界初のセミアコースティック・ギターでありまして、そうですねえ、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で主演のマイケル・J・フォックスが弾いていたり、若き日のエリック・クラプトンの愛器なんですね。うん、このセンスの良いチョイスなら、僕も納得しました。

閑話休題、僕の個人的な話で恐縮ですが、何れはギター・コレクションをしたいなあ、という思いは何時も持っています。僕にはコレクションと言える程の物は何もありませんけれど、精々、絵とかアメコミの人形とかロボットの玩具とか、或いは好きな作家の全集ぐらいですかねえ…。阿川弘之、色川武大、手塚治虫の各先生の全集は手元にあります。けれど、谷崎も荷風も、鴎外も海音寺潮五郎も全部読んでますが、やっぱり全集として自分の処に置いておきたいですもんね。そうそう、絵画ですが、梅原にせよミュシャにせよ棟方にせよ、5年越しぐらいで漸く入手出来まして、揃えば揃ったで又、ビアズリーなりロートレックやらクリムトが欲しくなりますから、厄介なもんです。

今、密かに考えていますのが、亡父が生前に集めていた、ダンヒルのオイル・ライターの収集です。僕、今は生産中止になった、オーストリア製のイムコ・ライターを10本以上揃えまして、それ一本槍ですが、ダンヒルの古い物は、非常に味があるんですよね。最近のガス・ライターになりますと、重厚感はありますが何となく成金趣味な感があり、趣に欠ける様に思います。その点、アンティークになりますが、ロンソンも悪くないですが、やはりダンヒルでしょうか。これ、幾多のヴァリエーションがあるんですが、父が集めていたのは、非常にベーシックな物だけだったんですね。ダンヒルの古いオイル・ライターは、機能性を重視した、真鍮の武骨な物ばかりでありまして、金や宝石入りなんて無いんです。比較的安価ですし、機能まで書くとページが足りなくなりますから、主な種類を時系列で並べますと、ユニック・ダブルホイール・トールボーイ・スクウェアボーイ・ブロードボーイ・ローラライト・ニューブロードボーイ・スイスローラライト・オートローラライト、の9種であります。何処かに置いてある筈なんですが、この中でボーイ、が付くものは父は揃えていたんじゃないかしら。初代のユニックになりますと、確か1920年代の物ですから、それこそ、ヘミングウェイやダリなぞが愛用していた時代でありまして、これを集めるのは大変かもしれませんが、遣り甲斐はあります。

僕、思うに、この様なコレクターって、アメリカン・コミックにもキャラクターとして登場--僕の贔屓の役者、ベニチオ・デル・トロが特殊メイク不要で熱演してます。--するぐらいで、古今東西世界各地に見られます。中世のイタリアの大パトロンだったメディチ家や、欧州各地の王族達なんて、その最たる人々でしょうが、お抱えの沢山の絵師に、好きなだけ絵を描かせてコレクションするんですから、道楽もここに極まれり、ですよね。日本だって負けてはいません。奈良時代の正倉院だって、中国は勿論も事、遥かペルシャにミャンマーにアフガニスタンから、美術品を取り寄せているんですもんね、ネットなんて無い時代に、いやあ、凄いです…。織田信長公だって、椅子から帽子からマントから、ワインから楽器から甲冑から、全てヨーロッパから直輸入でしょ。まァ、そんなお金を掛けずとも、切手収集や昆虫採集を筆頭に、所謂鉄ちゃんと呼ばれる鉄道マニアや野球選手のカードを揃える方が有名ですけれど、面白いのは、トイレット・ペーパーの包み紙や、バスの降りる時に押すブザーを集める方もいらっしゃるんでしょ。ここまで行くと降参でして、犬ならばお腹を見せて尻尾を振る処であります。中世の貴族も織田信長もトイレット・ペーパーの包装紙を集める人も、僕、収集癖と言いますか、その精神は皆同じの様に思うんですよ。

ここで不思議なのは、このコレクターの世界に、女性って余り見受けない様に感じるんです。これ何故なのかなあ、とずっと考えていたんですが、今回の福岡出張の帰途に、ハタと気付きまして、僕の仮説を以下記してみますね~。さて、男性が物集めをするのって、自分の世界と言うか、己の小宇宙を創る事ですよね。では女性がそれをしないのは、子供を産めるからじゃないか、という事なんです。子供が即ち自分の小宇宙になるでしょうから、妙ちきりんなコレクションをする必要なんてありません。そう思うと、男性は皆哀しいですね~。何かを集めたからと言って、精々自分だけが悦に入って嬉しいだけで、その価値観が多くの人に受け入れられる筈も無く、生命が生まれる訳じゃないですからね~。物の収集は、男の業であり性である、という怪しげな?僕の仮説なんですが、今度、うちの精神科の先生方に聞いてみようっと!?
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