FC2ブログ

☾ 雲心月性 ☽

今夕ですか、安部のヤロウが、消費税増税先送りや解散総選挙について語るそうなんですが、これ、ホントに大義名分が無いなあ。議員の定数削減も、TPPも、拉致被害者も、福島の復興も、何1つ出来ていないじゃありませんか。数字は嘘を付きませんから、GDPの数字1つ取ってみても、アベノミクスは幻想であり嘘だった、という事は明らかです。日本の大マスコミは滅多矢鱈に、アベノミクスと消費税増税を礼賛していましたよね!?でも、上がったのは株価だけで、実体経済は少しも良くならず、消費税10㌫を先送りするんですから、大失政は明らかじゃありませんか。その点、海外のメディアの方が利害関係が無いだけに大層辛辣でありまして、ロイターにフィナンシャル・タイムズにウォールストリートジャーナル、ドイツのシュピーゲル、フランスのル・モンド、何れも褒めている処なぞ皆無であります。特にフィナンシャル・タイムズなんて滅茶苦茶ですよ。僕の意訳ですけれど、「的を外したアベノミクス」「アベノミクスは失敗しつつある」「アベノミクスの3本の矢、未だ当たらず」「彼は、1000の針で政治という身体を刺す、見習いの鍼灸師の様だ。そして、その針の殆どは寧ろ有害だ。」、ですって。酷評なんですが、日本ではこれを一切報道しませんもんね。僕の知り合いが大メディアにいますけれど、彼も又同様でして、本当に腰抜けで見る目が無いのが残念です。さて、結局は己のミスを隠す為の目くらまし解散とでも言えるでしょうし、これ、案外に自民党が負けるかもしれませんよ。でも、民主は論外、維新もみんなも問題外、既成の左派政党もなあ…。大人の見識と骨太の政策を持つ野党があんまり無いんですよね…。

閑話休題、政治に限らず、エゴ丸出しの人間の在り様って本当に醜いものでして、ほんの少しの気遣いや思いやり、謙譲の心があれば、些かsentimentalですが、この世はもっと上手く行くと思うんです。今朝もね、犬の散歩をしながら、思わず空を見上げていました。空の青さを見つめていると 私に帰るところがあるような気がする だが雲を通ってきた明るさは もはや空には帰ってゆかない 陽は絶えず豪華に捨てている 夜になっても私たちは拾うのに忙しい 人はすべていやしい生まれなので 樹のように豊かに休むことがない、思わず谷川俊太郎先生の詩を思い出しました。その空繋がりなんですが、今週末に公開の「インターステラー」、バットマン・シリーズのクリストファー・ノーラン監督の新作なんですが、えらい面白そうです。インターステラーとは、惑星間の、という意味だそうで、荒廃した地球には人が住めなくなり、人類が移住できる新たな星を探す、という物語の様です。僕、劇場では再三再四予告編を観ており、かなりの前評判の高さでして、本当に楽しみです。この監督さん、バットマン三部作も凄かったですが、「インセプション」では人の重層的な深層心理を、「メメント」では10分間しか記憶の無い男の話を描いた人ですからね~。キューブリック並みのフィルム・メーカーになるやも知れず、いや、本当に楽しみです。

♪上を向いて歩こう にじんだ星を数えて 思い出す 夏の日 一人ぼっちの夜 幸せは雲の上に 幸せは 空の上に ♪ 坂本九の名曲ですけれど、僕、犬と明け方のお星さまを見ながら思い出したんです。大分が誇る天文学者、麻田剛立先生の事を。そして、先生の人生を思っていましたら、沈みがちだった気持ちが、空に溶けて行く様に感じました。

この麻田先生、享保の生まれですから、暴れん坊将軍徳川吉宗公の時代の人であります。大分の杵築という、お魚が美味しい鄙びた街に、藩士の子として生を受けたのですが、幼少のみぎりから、天体観測ばかりをしていたと言います。それも、4~5歳の頃から毎日、庭に竹の棒を立て、その影を小石でなぞり、太陽の動きを逐一記録したというんですから、いやはや何とも、神童ですよね。殆ど独学だった様ですが、30歳の頃、日食と月食を1年前に予測、それを見事に的中させます。藩主の侍医になったと言いますから、ドクターとしても優秀で、天文学者としても二足のわらじを履いていた様です。ところが、天文学を極めたいとの思いは耐え難く、殿様の侍医という立場を擲って脱藩、大阪に出て私塾を開くんです。その名は「先事館」でありまして、多くの優れた弟子を輩出したのですが、麻田先生の孫弟子が、日本全土の詳細な地図を初めて造った、伊能忠敬なんですね。さて、麻田先生は、オランダより望遠鏡を入手、日本発の月面観測図を完成させます。その偉業は幕府からも認められ、麻田先生が日本の暦を作る事になるんです。洋書も少ない江戸期に、ほぼ独学でここまで出来るんですから、人間の可能性って無限大と思うなあ。僕は天文学に疎いのが残念でなりませんけれど、「惑星の公転周期の2乗は、軌道の長半径の3乗に比例する」というケプラーの法則を、既に独自に発見しており、当時の鎖国下の日本でそれが分かるなんて、一体全体、どんな頭脳だったんでしょうか!?

江戸中期の日本において、脱藩とは重い罪であり、麻田先生は与力や同心に追われる事もしばしばだったそうです。天文学への偏見もあったでしょう。時代的な無理解も当然あったでしょうが、それに決して負けなかった麻田先生を、僕、尊敬します。「たとえ神に見放されようとも、私は私自身を信ずる」、これ、谷崎潤一郎の有名な言葉ですよね。自分を信じ、熱意と努力と誠意があれば、艱難辛苦が待っていようとも、必ずや道は開ける、僕、青臭いかもしれませんが、それは真実と思います。麻田先生の一生は、将にそれを体現したと言えましょう。

麻田先生の名は、大分の人でも忘れている方が殆どでしょう。でも、実は月面に残されていまして、所謂「豊かな海」にある小さなクレーターに、「アサダ」という名が付いているんです。先生はもうこの世に居ませんが、月から僕達日本人の行く末を見守ってくれている訳で、それってとても素敵な事と思います。♪ 愛の奇跡を あなたにあげたい 星が光る 夜の向こうから 見知らぬ場所で あなたに会いたい 青く光る 月の裏側で ♪、オリジナルラブの曲ですけれど、何だか久し振りに聴きたくなって来たな~♪そうそう、今日は会食がありますから、最初の一杯はブルー・ムーンでも頼んでみようかな!?
スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する