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SPELLBOUND

皆様、こんにちわ!朝から色々と忙しく、先程漸くPCの前に座った次第です。はああ、何だかややこしい話の連続で、心身共に疲れ果てましたよ、全く…。さて僕、昨日は急遽仕事となりまして、犬と雖も濡れ鼠とはこれ如何に、凄まじい風雨の中、傘がお猪口になりながら、必死に出勤したのですけれど、台風は日本全国を縦断した様ですし、皆様に何か被害が無ければ良いのですが…。1つ、とても気になりますのは、台風は福島を直撃している訳で、益々放射性物質が撒き散らされるのでは、と心配でなりませんでした。さて、業務が終わってからは、久方振りに親友のMさんのお家にお邪魔しまして、一献傾けて来ました。談論風発、特に最近のミュージック・シーンについて、Mさんからレクチャーされ、フムフム成程、と傾聴していたのですが、何時の間にやら、モモクロのリーダーの赤の子の話を熱弁されていたりして、でもまあ、久闊を叙する事が出来て何よりでした。是非また飲みましょうね!

一昨日の事なんですが、僕、大分のデパートの画廊で、宗像志功と梅原龍三郎を観る事が出来ました。僕の好きな日本人画家ベスト5に入る2人ですから、いやあ眼福、大変結構でした。特に棟方は5枚ぐらいあったのかな、勿論女性の絵でしたが、艶やかで華やかな色遣い、柔らかい曲線も素敵でしたし、画伯の有名な言葉、「花深処無行跡」も書かれていました。これ、どんな偉い人でもお金持ちでも、この地球の大自然の中では、僕達の足跡なぞ直ぐに消えてしまう、という意でして、艶なる美人の脇にそう添えられていますから、うう~ん、祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、ですよね…。これ、買っちゃおうかなあ…。

その絵が心に残りつつ、昨日のMさんとの飲み会を終え、眠る前に少しだけ映画のDVDを観ていたんですね。フト頭に閃きましたのは、そうだ、「映画の中に登場する絵画」について書こう、と思ったんです。映画も絵画も僕、大好きですし、劇中の隠されたモチーフなんて言うと大仰ですけれど、映画に表れる名画って、監督さんの何らかのメッセージが込められていますから、またまた個人的な趣味に走って恐縮至極ですけれど、暫しの間、お付き合いの程を。

先ずは、そのものずばりで、画家の生涯や絵画をテーマにしたもの、これって結構あるんですね。「モネ・ゲーム」「レンブラントの夜景」「ミッドナイトインパリ」「宮廷画家ゴヤは見た」「フリーダ」「天才画家ダリ 愛と激情の青春」「クリムト」「真珠の耳飾りの少女」「炎の人 ゴッホ」「黄金の肉体 ゴーギャンの夢」、枚挙に暇がありません。そうそう、ジョニー・デップの来年の新作は彼が画商に扮する一作です。これまた来年の日仏合作映画で、日本が誇る藤田嗣治画伯の生涯をオダギリ・ジョーが演じるそうで、僕、スチール写真を見たんですよ。いやまあ、流石はオダギリ君でして、若き日の藤田さんに瓜二つでありました。

さて、お次はどこら辺から行こうかな、考えているだけでも楽しいのですけれど、トップバッターはそうですねえ、皆が知っている007、ジェームス・ボンド・シリーズから参りましょう。シリーズ第1作は、ドクター・ノオと称する悪役が登場するのですが、彼のオフィスに、ゴヤの絵が飾られているんですね。これ、ゴヤが描いた有名な肖像画なんですが、実はこの絵、当時本当に盗まれていて、行方が分からなかったんです。現実を逆手に取ったパロディであり、ドクター・ノオはそれ程の希代の大盗人、というのが一目瞭然でありまして、思わずニヤリとさせられる演出でした。そして、シリーズ23作目の最新作、「スカイフォール」では、敵方の秘密取引の場にモディリアーニが、ジェームス・ボンドが秘密情報部のQから武器を受け取る際にはターナーがあるんですね。モディリアーニは謂わずと知れた、顔と首が極端に長く、青を基調にした画風でありまして、劇中に登場するエキセントリックな悪役の隠喩になっていました。対するターナーはイングランドを代表する画家であり、イエローがメイン・カラー、その絵の前にボンドが居る訳ですから、先のモディリアーニとの鮮やかな対比が印象的でした。

「ウォール・ストリート」、これはマネー・ゲームに狂奔する、アメリカの証券マンのお話なんですね。やり手の金融トレーダーのオフィスにあるのは、ゴヤの後期の作品群なんですね。ご存じの様に、晩年のゴヤは、暗く陰鬱な魔物を好んで取り上げていましたから、証券マンの心の闇を表現しておりまして、僕、鳥肌が立った記憶があります。

「エデンより彼方に」、これ、アメリカの上流階級婦人と、貧しい黒人の庭師の禁じられたラブ・ストーリーなんです。2人の逢引きの場は美術館、ミロやピカソについて語り合うんですが、社会的に成功し教養が或る筈の婦人は、スノッブなライフ・スタイルでありながら、絵画に対して浅薄な理解しか無いんです。対する黒人は、アカデミックな教育を受けていないのに関わらず、アートに対する深い造詣がありまして、恋に落ちた2人の会話はちっとも噛み合わないんですね。どうやらこの恋、悲恋に終わるだろう、という事を感じさせる、優れたシークエンスでした。

「愛と追憶の日々」ではルノワールが、「トーマス・クラウン・アフェア」ではモネが、「グレート・ビューティ 追憶のローマ」ではラファエロが、ヒッチコックの「白い恐怖」ではダリが、皆さんきっとご覧になったであろう「タイタニック」ではドガにピカソが、夫々印象的な演出と共に登場します。

「ノッテイングヒルの恋人」、ハリウッドのトップ・スター女優と、しがない本屋さんの男性が恋に落ちる、優れたラブ・ストーリーですけれど、2人の愛の象徴となりますのが、シャガールの、女性とバイオリンを抱えた山羊の幻想的な絵なんですよね。男性の家にその複製が飾られていまして、女性は感性が同じ事を感じ、一気に親しくなるんですが、こりゃあ達者で洒落た演出だなあと、嬉しくなったものです。劇中のクライマックスの前に、この絵画が再度登場するのですが、未見の方は是非ご覧になる事をお勧めします♡♡

今最も勢いのあるのがアメリカン・コミックのマーベル社の映画ですが、先ずは「アイアンマン」なんですが、これ、主人公が天才、という珍しい設定なんですね。主人公の名はトニー・スターク、僕、彼が大好きなんですが、絵画にも造詣が深い、という設定であります。トニーが集めていますのは、ジャクソン・ポラック、僕、唸ったんですよ~。ポラックは現代美術の魁とも言える画家でして、所謂アクション・ペインティング、絵の具が飛び散った様な抽象画を描く人ですから、常人には中々理解し難いんですね。主人公がそれを好む、という事は、常人とは異なった感性を持つ、という象徴であり、上手な演出だなあと膝を打ったものです。これまたマーベルの「X-MEN ファースト・ジェネレーション」では、悪役が潜水艦で逃げ、美人秘書に「氷を持って来てくれないか。」と頼むんですね。浮上した潜水艦は北極の氷床を突き破るんですが、その氷でオン・ザ・ロックスを飲むんです。その際、掛けられている絵は、僕も大好きなゴーギャンなんです。ゴーギャンと言えば、謂わずと知れた、南太平洋の楽園、タヒチの美女を描く人ですもんね。南洋の楽園と北極海の対比、いやあ、上手いもんです。

邦画では、美術に関心がある監督さんが少ないのかな、絵画を使った演出は少ないのですけれど、1つ思い出しますのは、これまた僕の大好きな社長シリーズ、その中の1作、「続社長道中記」であります。劇中、取引先のご自宅に社長が訪問するんですが、曰くありげな掛け軸が掛かっているんですね。部下の三木のり平が「いやあ、大観ですか、素晴らしい。」、社長が「何を言っとるんだね君ィ。学が無いねえ…。これは鉄斎ですよ。」、ほどなくして家の主人が現れ、「ウチの玉堂は如何ですか。」ですって。思わず笑うシークエンスですが、大観とは横山大観、鉄斎は富岡鉄斎、玉堂は河井玉堂、皆さん日本画の大家なんですね。

何だか今日は僕の趣味の話に終始して恐縮ですけれど、この、「映画の中の~」シリーズ、読者の皆様の評判如何によってはまだ続けようかしら!?何れにせよ、映画1つとっても、様々な事に興味を持っていれば、より楽しめるのは間違いありません。読者の皆様も、映画に登場する、印象的な絵画があれば、是非ご教授頂ければ幸いです!では、今週も拙ブログをご贔屓の程、何卒宜しくお願い致しますm(__)m。
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