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オデュッセイア

おはようございます!明日の今頃は、一路東京に向けてひた走っていると思うんですが、今回の出張、頑張って参ります。どうやらそこまで暑くない様でして、何だかホッとしますねえ。恒例の夏のセミナーがありまして、毎年上京しているのですが、かなり大規模なものでして、全国各地津々浦々から、病院の関係者が一堂に会します。朝から夕方までセミナーを受けて、その後は立食パーティ、懇親会がありまして、その後は三々五々解散、翌日も講義を受けるんですね。僕、その中には左程親しい方も居ませんし、疲れていますから、夜はホテルで静養するのが常なんです。皆さん僕より大先輩なのに元気が良いなあ、と思いますのは、翌朝の朝食会場で、昨日は銀座でどうした、六本木で云々、神楽坂であれこれ、という声がしばしば聞こえたりするんですね。まあ、素敵な美人さんを愛でるのも大変結構、或る意味羨ましいと思いますが、僕は少々違いまして、都内の色々な場所に行くのが楽しみで仕方ありません。ほら、東京って、街ごとに肌合いが異なると言うのかな、駅を降りる度に全く味わいが変わるなんて、バラエティに富んだ点に関しては世界一と思います。

都庁の近くの西新宿で海賊版のCDを買うも良し、そこから程近い新宿の寄席に赴き、寄席鑑賞も棄て難い趣があります。渋谷のミニ・シアター巡り、銀座の画廊を冷やかして歩くのも悪くありません。築地で鮨、銀座ならフレンチ、神田なら蕎麦、新橋なら居酒屋、人形町なら老舗の名店揃い、上野はとんかつに鰻、そして荻窪吉祥寺阿佐ヶ谷等々、中央線沿線なら、ボリュームたっぷりの定食がお勧めです。最近は外資系が幅を利かせて、そこは僕、どうも好きになれず、日本のホテル贔屓ですが、ちょいと奮発して、オークラ、ニュー・オータニ、帝国ホテルのご三家でディナーも悪くありません。神保町で古書に親しむのも素敵ですし、浅草の雑踏と猥雑と混沌に身を置き、洋食を食べれば、気分はもう永井荷風です。神宮外苑で夜空を眺めながらの、ナイト・ゲーム観戦も良いですね~。舞台にせよライブにせよイベントにせよ、頻繁に行われていますし、兎に角刺激的な処ですから、空き時間を有効に使えたらなあ、そう思っています。

でもね、僕、都内に行く際にほぼ確実に訪れるのは、先に挙げた浅草、人形町、そして何といっても上野なんですよ。やっぱりね、東京都美術館、国立博物館、西洋美術館、上野の森美術館、東京藝大美術館、国立科学博物館とありますから、1日じゃとても足りません。朝早くから出掛け、名画をたっぷり見ていたらもう閉館時間、せめて3日は欲しいなあと、何時も後ろ髪を引かれる思いで、銀座線や日比谷線に乗ってホテルに帰るのが常なんですね。何時行っても人が多いのが玉に瑕ですが、中でも僕のお勧めは、都美と西洋美術館かなあ。都美はコレクションが少ない所為でしょう、割と前衛的な展示が多いのが特色です。余り知られていないスペインの画家を特集したり、確かダリ展も此処だったと記憶しています。企画力に長けた美術館でユニークな存在ですし、そうそう、入館料も安いですね。対する西洋美術館は、国立だけあってやはり王道であります。倉敷の大原美術館には劣りますが、明治の大富豪、松方家のコレクションがメインでして、少々宗教画が多い気がしますけれど、モネ、ゴーギャン、ルーベンス、ルノワール、ドラクロワ、ミレー、ピサロ、錚々たるビッグ・ネーム揃いと言えましょう。僕のオフィスにあるデュフィはリトグラフでとても素敵ですけれど、西洋美術館で観た原画はやはり色合いがより素晴らしく、持って帰りたくなりましたもんねえ。

ところでさっき、国立博物館の特設展を確認しましたら、「日本国宝展」だそうで、ラッキー♡と思っていましたら、開催は10月からの由、僕、以前に同様の企画に行き、思わず息を呑みましたから、是非今回も見たかったなあ…。この企画、日本の長い歴史の順を追って、国宝を堪能出来るんですね。弥生時代の金印や銅鐸、平安期の絵巻物や仏像に蒔絵箱、奈良時代の正倉院--シルク・ロードを通しての諸外国との交流がありましたから、各国の影響が加わり、昔の物とは思えませんでした。--に残された様々な品々、安土桃山期の金をふんだんに使った豪華絢爛たる屏風絵、江戸時代の水墨画や茶器に日本刀、垂涎の逸品揃いで、眼福という言葉しか思い浮かばず、至福の時でした。でもね、僕、最も心を打たれたのは、縄文期の土偶だったんです。

所謂遮光式土偶、サングラスを掛けたかの様な、特異なフォルムの物が最も有名ですよね。その造形美は、数千年の時を超えて、ピカソもロダンも、ましてやミケランジェロもグレコも、足元にも及ばない、僕、そう確信しています。でもね、縄文のビーナス、仮面の女神、合掌、中空、夫々愛称が付いた土偶達も、現代のSF映画に出て来てもちっともおかしくありませんし、非常に優れています。この土偶達は、原始宗教と呼ぶべきでしょうし、所謂地母神、全ての生命の源である女性であり、大地そのもの、と思います。数千年前、いや、縄文時代は1万数千年前と言われていますから、その当時の日本人達の素朴で敬虔な宗教心やライフ・スタイルまでもが感じられ、信仰心の無い僕ですが、思わず額づきたくなりますもん!話は変わりますが、ぽっちゃりとしてふくよかな体型の女性芸能人は、土偶アイドルなる名称で、結構人気があるそうですよ、何だか分かる気がするなあ。

興味深く感じるのは、この土偶、キリスト教文明圏では余り見られないんですね。多神教の文明、ケルトやシュメール、ギリシャを中心とした地中海にヒンズー、北欧や中近東が主だそうでして、中でも、縄文時代の初期の様な、狩猟を主とする時代では、土偶は恐らく日本にしか無いらしいですよ。そして、一説に依れば、日本全域で3000万個もの土偶が造られたそうなんです。ここからは、あくまで僕の想像に過ぎませんが、仮説をお聞き下さい。ところで僕、野球はするのも観るのも大好きなんですね。甲子園にプロに社会人に大学、WBCもメジャー・リーグも、YOU TUBEで欧州や台湾のプレイヤーもチェックしますし、当院にも野球チームがあります。僕自身は、時折バッティング・センターに行ったりキャッチ・ボールをするのが関の山ですが、こよなく愛しているスポーツである事は間違いありません。日本野球は、世界に冠たるトップ・クラスの実力を誇りますが、僕が何よりも誇らしく思う事は、兎に角、道具やフィールドやボールを大事にする事なんです。細部に神は宿る、これ、建築系の言葉だそうですが、中南米にせよアメリカにせよ、欧州も日本以外のアジアも、プレイヤーは皆、ガムを噛んで吐き出すわ、ひまわりの種をのべつまくなし食べているわ、バットをグラウンドに叩きつけるわ、汚らしく品が無い事この上ありません。

日本人プレイヤーは、イチローがその代表格ですけれど、バットは常に自分の手元に置き磨き上げ、グラブは同じ物を何年も手入れをし、オフにはメンテナンスに出し、繊細に丁寧に丁重に扱うんですね。グラウンドに入る際には帽子を取って一礼、審判にもそうですし、ラインの白線はなるべく踏まない様、気を付けます。兎に角、野球に関わる全ての事を大事にしています。僕、この日本人の心こそが、土偶が造られた古代から連綿と続くものであり、自分に関わる事全てに敬意と畏敬の念を払って、自然の恵みに感謝しながら、共に生きて来た、縄文人のメンタリティだったのではないでしょうか。子を産む女性は豊かさの象徴だったでしょうし、大地もまた、穀物や獲物をもたらしてくれるのですから、土偶はそれら全てをシンボライズした物、僕、そう思っています。尤も、近年は陰惨な事件も多く、その美しく清らかでイノセントな心を無くした日本人が、随分多い様なのが残念でなりません。

さて、明日は早くから出立ですが、こうして都内の勉強会に行けるのも、当院を支えてくれるスタッフの皆さん、そして患者様は勿論の事、地域の皆様のお蔭でありまして、縄文人同様、感謝の気持ちで行って参りますm(__)m。次回の拙ブログの更新はいつになるのかなあ、出張中に書ければ良いのですけれど、それも中々難しそうでして、とりあえず皆様、日曜の午後にまたお会いしましょうm(__)m。それでは暫しの間、ごきげんようさようなら、CIAO!!
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