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♡ トーマの心臓 ♡

夏風邪や 遊び淋しく なりてより、明治の歌人、吉井勇の句ですけれど、僕、尾籠な話で恐縮ですが、ここ数日、鼻水と激しい咳に悩まされていまして、閉口しています。午後からは早引けし、ゆっくり仰臥させて貰う心算なんですが、一説に依りますと、風邪をひくのは悪い事ばかりでは無いそうで、熱が出る事により、体内の悪い菌を殺してしまう由、でも、早く治ると良いなあ。

昨日のブログの続きになりますが、ワールドカップのドイツの大勝は、ブラジル全土に衝撃だった様でして、放火に略奪に強盗と、犯罪が頻発している由、あ~あ、僕が危惧した通りになってしまいました…。でもね、色々とネットを見ていて、こりゃドイツの方が1枚上手だなあ、と思ったのは、メルケル首相の一連の言動です。先ず、ドイツ代表のメンバーですが、かっては所謂ゲルマン民族のみの選考で、金髪碧眼の大男ばかりだったんですが、様々なルーツを持つ選手が随分増えましたよね。メルケル首相がいみじくも語っておられますが、「サッカーのドイツ代表は、私達の国のロールモデル。エジル選手が国のヒーローとして祝福されるのは、とても素晴らしい事。」だそうです。そして、ポドルスキー選手のツイッターでは、メルケル首相との、親しげなツーショット写真が掲載されていました。エジル選手のルーツはトルコでして、移民の3世の由。ポドルスキー選手は、ポーランド系移民の家庭に生まれ、現在はイングランドでプレーし、ドイツ代表に選出されています。僕ね、感心しますのは、このポーランド、彼の悪名高いアウシュビッツ収容所が置かれていた処であり、ドイツに侵略されていた時期もあったんですよね。それにも関わらず、ドイツ首相--メルケルさんは、かっての共産圏である、東ドイツのご出身です。--とポーランド移民の子孫が、年齢や性差や経歴を超え、国の発展の為に仲良く手を取り合っている、という姿は、とても美しく感じました。

こういうドイツの姿を見ていると、かって軍事同盟を結び、同じく敗戦の憂き目にあった我が国と較べ、羨ましく思います。もう1つの同盟国、イタリアは、美女を追い掛け美食とファッション重視で享楽的、という全くの別路線ですから、又の機会に話しましょう。さて、ドイツは欧州にあり、勿論諸外国とは陸続き、無論歴史的経緯や因縁を決して忘れては無いでしょうが、表面上はEUの元、かっての敵国も同盟国も、最貧国も富める国も呉越同舟、仲良くやろうとしている訳です。翻って我が国ですが、近隣諸国とちっとも上手くやれず、精々台湾と仲良しなぐらいで、他の国とは犬猿の仲ですもんねえ。これね、以前も書いたかもしれませんが、共に物造りに長け資源に恵まれず、団体行動が得意な両国ですけれど、ドイツの日本の大きな差異、それは教育に尽きる様に思います。

ほら、中学にせよ高校にせよ、今のカリキュラムは良く知りませんが、僕の世代は皆、近現代史ってちっとも習わないんです。精々、3学期の短い期間に駆け足で終わらせて、後は無意味な年号の羅列と暗記でしょ。火焔式土器も大化の改新も1192作ろう鎌倉幕府も、大事とは思いますが、それはもう良いですよね。先ずは、今の僕らの生活に直結する、「何故税金というシステムがあるのか」「どうして議会があるの?」とかを学ぶべきです。あ、現代社会で習うといっても、これまた面白くないですからねえ。さて、これで近現代史に興味を持て、というのが土台無理なんです。僕、大学の法学部の国際政治学科から、大学院の比較文化研究所、という少々特殊なコースを辿りましたから、それこそ近現代史が専門でして、しっかり学ぶ事が出来ました。でも、商学部や文学部、ましてや理系の選択をされた場合、一般教養で選択しなければ、近現代史をアカデミックに学ばないまま、社会人になる訳です。僕、これ、とっても半端で偏頗で片手落ちな教育と思います。何故日本が戦争を起こしたのか、それを知らない人の方が多いそうですもんね。愚者は体験に学び、賢者は歴史に学ぶ、というじゃありませんか。

さて、ドイツは、ギムナジウム、という日本の中高一貫教育より長いシステムを採用しています。小学4年生で自らの進路を或る程度決めねばならないという弊害もありますが、大学1年までの9年制なんですね。歴史教育、特に近現代史には1年の時間を掛け、2度とナチスの様な独裁制を復活させない為、しっかり学ぶ訳です。最終学年になりますと、「ドイツの近現代史の歩みが、如何に偏向して来たか、主要な要素--社会的状態・性・宗教・政治的見解・民族・文化等々--を説明し、比較する」、そしてより多様に、多くの歴史的事件を検証する、というカリキュラムなんです。ところどころは先生がアシストするそうですが、主として、生徒達が協力しあい、ディスカッションしながら、文献を読み込み、歴史を解釈して行くんですね。日本の歴史教育の無味乾燥な暗記の強制と較べ、どちらが優れているかなぞ言わずもがな、勝負あった、であります!

この様な多角的な歴史観を持てば、様々な価値観を認め、他者を寛容出来る様になるでしょう。そして、ドイツの大学生達は、日本のメディアの在り方の異様さ--諸外国では、1つの企業が複数のメディアを持つ事を堅く禁じています。それはファシズムの危険性があるからです。テレビ朝日も朝日新聞も日刊スポーツも同じ資本だなんて、先進国では日本だけです。--にも直ぐ気付くでしょう。そして、日本メディアの偏向報道にも異を唱えるでしょう。そして、安部を支持する人が少数派になる事は、容易に想像が付きます。僕、日本とドイツ、どちらが健全な国民か、書いててなんだか悲しくなりましたよ…。

教育システムの大改革こそ日本の復活がある、という僕の持論でして、もう少しお話を広げたかったんですが、何せさっきから鼻水と咳が激しくなりまして、正直辛いです。明日には完治させて、もっと色々と長く書きたいと思いますので、よろしくお願い致しますm(__)m。
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