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雪風ハ沈マズ

今日は七夕、この時期の雨は、天の川の水が増し、織姫と彦星の2人が会えない悲しさの涙だ、と言いますけれど、これだけならとてもロマンティック、へええ、で終わりますが、昨日の大分はまあ豪雨でした。お2人さん、ちょっと泣き過ぎじゃありませんか、と文句の1つも言いたくなりますけれど、稲妻を 踏みて跣足の 女かな、これ、虚子の句ですが、田圃の畦道か何処かを裸足の女性が歩いている風景でしょうか、でも、こういう台風の時期、畑や屋根や川の様子を見に行く人が必ず出るんですよね…。つい先程も、空がゴロゴロピカピカ騒がしかったですが、遠雷の 音に気付くや 臍抑え、今作った僕の駄句ですが、読者諸賢の皆様方は、どうかなるべくお家から出ない様にされて下さいね。これから竜巻まで来そうですし、自然と喧嘩して、勝てる人間なんていやしませんもん。

稲妻に 近くて眠り 安からず、これ、漱石の余り上手では無い句ですけれど、智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ、とかくに人の世は住みにくい、これ、やっぱり良い言葉です。僕、最近つくづくそう思いますが、自分が繊細だとはとても思いませんが、人様に何かお願いをしたり、何事か約束をしたり、間に他者が入っていて返事を急ぐ事って、当然先方への配慮が必要ですし、ビジネス・シーンやプライベートを問わず、生きて行く上で多々ある事だと思うんですね。どうもね、想像力に欠けるのかなあ、返事を急ぐのに何のリアクションも無かったり、約束を覆されたり--事情があるなら、アポイントを取る前に言ってよね、と思いました…。--して、こちらはそれでタイム・スケジュールを組みますもんね、あ~、参ります…。でもね、社会人の先輩かつ上司の立場から言わせて貰いますと、そんなんじゃあ、限られた運を喪ってしまい、決して良い事無いですし、人生、借り方では無く貸し方に廻らないと行けないのに、ご自身が気付かぬ間に嫌われてしまうんですよね…。

うん、週明け早々愚痴はいけません!暗い話はこれでお終いにしましょう。僕、昨日、悪天候の中、バスに乗って映画を観に行って来ました。「私の男」、モスクワ国際映画祭の最優秀作品賞、並びに浅野忠信君が最優秀男優賞のダブル受賞ですから、期待して観たんですね。結果は、うう~ん…。まあ、主役の浅野君にヒロインの二階堂ふみさん、藤竜也さんにモロ師岡さんに河井青葉さん、皆さん好演に熱演でして、そこに関しては一見の価値があり、キャスティングは良かったです。流氷の軋む音や、ベッドシーンも生々しく、その部分の演出は冴えていたと言えましょう。ただねえ、脚本がなあ…。かなりの無理がありまして、未見の方の為に詳しくは書けませんけれど、劇中、かなり大きな事件が起こるのですが、それは、何も無かった事の様に、全く無視されてしまうのですが、いやいや、そりゃ無いでしょ!?と思いました。映画において、説明するって、とても恥ずかしい事でして、「何ィ、殺し!?場所は新宿西口だな!被害者は35歳女性、複数の刺し傷あり、よおし分かった、急行する!」、こんなドラマがかってありましたけれど、口で言わないで上手に画像で見せてよね~、って思いません!?とは言え、省略は映画の演出法の1つですが、大事な事を全く見せない、ってのもどうかなあ。話が不自然過ぎる様に思いましたし、役者さん達が頑張っていただけに、監督や脚本家はもう少し考えて欲しかったです。

閑話休題、僕、本作の熊切監督も全力で頑張られたと思いますが、先の脚本さえ、もう少し吟味していれば、と感じられてなりませんでした。まあ、映画は監督のものであって、僕も素人ながら3本程撮りましたから分かりますけれど、役者さんは所詮駒の様な扱いなんですよね。だからこそ、脚本もスタッフも誠心誠意大事にしなくてはならないのですが、僕、1つ思い出したんですよ。映画が監督の物ならば、戦船は艦長の物、という事になるかと思うのですが、太平洋戦争において、奇跡の駆逐艦、と呼ばれた船があるんです。その名は雪風、至って普通の駆逐艦でありまして、特別なレーダーや対空兵器がある訳でもありませんでした。日本と連合国の間で行われた大きな海戦は約16回ですか、その殆どに雪風は参戦していまして、太平洋全域で戦い、敵に損害を与え、常に無傷で生還したという、最早伝説の船なんですね。終戦後は復員船として働き、漫画家の水木しげるさんも、雪風に乗船して帰国を果たされました。

非常に興味深いのは、雪風が参戦した大海戦において、大和や武蔵や信濃といった大艦が沈んでいるのに、何故彼女だけが殆ど無傷で生還出来たか、という事なんです。大日本帝国海軍は、戦艦や空母といった主力艦には、海軍兵学校の成績優秀者を艦長に据えるのが通例だったんですね。駆逐艦には、下から数えた方が良い様な成績不良の者が艦長になったのですが、少し考えれば、実社会でも同様ですけれど、ペーパー・テストで100点を取っても、世の中を渡って行ける筈もありません。僕の様に、劣等生の方が、人情の機微に通じ、危機の際や非常時には適している気がします。雪風の歴代艦長の本を昔々、読んだ事がありますけれど、皆さんに共通するのは、先ずは兎に角率先垂範、危地だろうと先頭に立った事でしょうか。寺内さん、という有名な艦長は、敵の爆弾や魚雷が来るのを見極める為、銃弾をものともせず、艦橋から身を乗り出して指揮を執ったとか。そして、部下や上司の枠を超えて、自由闊達にコミュニケーションが出来ていたそうです。最後は、乗組員達は、今までの生き残りの経験を無駄にせず、訓練を非常に熱心に行い、操艦技術が飛び抜けて上手だった上に、雪風をこよなく愛し、常に彼女は、何処を見てもピカピカだったんですね。船は女--常に飾り立て手間と維持費が掛かるから、或いは、多くの男達が付きまとい毎日大騒ぎだから、という、女性の悪口の様な俗説もありますが…。--ですから、それだけ大事にされて、嬉しくない訳がありませんよね。実は、帝国海軍が解体された後、海上自衛隊が新たに発足、縁起を担いだ訳じゃないでしょうが、その1番目の船の名は「ゆきかぜ」でした。因みに、歴代艦長は、「雪風が生き残れたのは運だ」と仰っていますが、その運を呼び込むには努力が必要です。僕ね、人の福や運って、量が決まっている、という考えなんです。そして、運を増やすには、日々の努力が必要でしょう。

何だか最近、当院は非常に評判が宜しく、僕の評価も悪くないそうで、非常に面映ゆい気が致します。でもね、前の職場の時ですが、十数年間毎日毎日、嫌な思いをしたり馬鹿にされたり陰口を言われながら、艱難汝を珠にす、歯を食いしばって臥薪嘗胆の日々でした。人には見えないでしょうし、知らないだろう努力を続けて来たからでありまして、今、その貯金を受け取っているだけ、そんな気がしてなりません。だって僕、丸くはなりましたけれど、十数年前の自分の感性と、何1つ変わってませんもん!!

運を呼ぶのに大事なのは、当たり前の事を当たり前に努力する事であり、己の分を知り、ユーモアを忘れず常に謙虚、でしょうか。今日は何だか道徳の教科書の様な、堅い人生訓になって恐縮ですが、読者の皆様方の、何かのヒントになれば幸いです。よおし、午後からはまた来客ラッシュですけれど、今週も頑張ります!!!
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