FC2ブログ

❁ 花名刺 ❀

今日も大分は快晴でして、う~ん、何だかとても気持ちの良い朝です。さて、今朝の当院は患者様のバス遠足でして、今日は別府の水族館、うみたまごへの小旅行と相成りました。お蔭様で、皆様方からは大変好評の由、スタッフは忙しくなりますけれど、患者様の笑顔が見られる事が何よりのご褒美かと思います。そうそう、大分は自然に大層恵まれた処でして、言葉を変えるとただの田舎なんですが、患者様のレクリエーションには適してるんですよね。当院自慢の天然温泉もありますし、そうですねえ、今まで患者様の遠足で喜ばれたのは、稲積鍾乳洞、佐野植物公園、久住花公園、豊後高田の昭和の街、そして湯布院、といった処でしょうか。おっ、僕のオフィスからは駐車場が見えるのですが、そろそろ患者様を乗せたバスが出発進行の様です。皆様、お気を付けて行ってらっしゃいませ。

酒量凛々立春大大吉、これ、大正期の俳人、上村占魚の大らかな句ですけれど、僕、昨夜は、異業種交流会と言うと大仰ですが、今度当院の職員教育をお願いする方と会食する機会があったんですね。とても熱い方でありまして、僕、非常に刺激を受けました。業種は違っても、仕事を成功させる要諦は、「本質を考え抜く事」「徹底」「実行」「他人を思いやれる余裕と愛情」でありまして、忽ち意気投合、ご紹介頂いた方もお顔を見せて下さいまして、いやあ有意義な一夜でしたし、楽しいお酒でした。でもね、ご紹介頂いたのは、Mさん、という方なんですが、僕より1つお兄さんにも関わらず、恰好が個性的で若く、とてもお似合いだったんですね。確か、白のローファーだったかなあ、チェックのパンツに水玉のシャツ、薄いブルーのジャケット、そして首にスカーフを巻かれ、これ、僕がやったら全く似合わないと思うんですが、上手くコーディネイトされていて、いや、感心しました。僕、夏はアロハ、冬はアーミースタイルと、ここ数年マンネリ化していますから、Mさんを見習わなくちゃ。それにしても、皆様方からは色々と貴重なお話を聞かせて頂きまして、本当にありがとうございました。この場を借りて、厚く御礼申し上げますm(__)m。

二次会ではバーに行ったのですが、そこのマスターから名刺を頂きまして、それが通常のものとは異なり、細く縦長で中々スタイリッシュ、ふ~ん、こういうカードもあるんだなあ、と思ったんですが、僕なぞが仕事で使うものは、まあ極めてオーソドックス、あんまり面白みが無いんですよね。という訳で、今日は名刺について少し綴ってみましょう。

物事の始まりは、西洋ならばイングランド、東洋ですと中国、と覚えておけば、大体において間違いがありません。片やジェントルマンの国、片や儒教の国、共に謂う事は大層立派なのに、歴史上の実際の行動は無茶苦茶、こういう輩を人面獣心と呼びますけれど、それはさておき、名刺の起源はどうやら古代の中国の様です。漢の国の高祖劉邦と言えば紀元前200年頃ですか、彼が知人に面会を求めた折に、不在と言われ、竹の札に自分の名を残して辞去したそうなんですね。それが名刺の始まり、と言われていまして、現存する最古の名刺もこれまた中国、三国志の時代の呉の国の武将、朱然の墳墓から出土したそうです。恐らく木片でしょうが、2000年を超す名刺の歴史がある訳で、人類と共に歩んで来た、と言っても過言ではありません。

僕の亡母は中々のお洒落さんでして、自分の名前入りのカードを使っていました。葉書サイズのクリーム色の上質な紙の隅に、「nobuko ninagi」と流麗な筆記体で金箔で書かれていまして、それはそれはかっこ良かったですね。ただ、1つ問題だったのは、ninagi、は母の旧姓でして、父がまあ激怒してましたねえ。「お前、何で今の姓を使わないんだ!!」「そりゃアンタが女遊びばっかりしてるからよ!!!」、拙ブログの昔からの読者にはお馴染み、毎度毎度の夫婦喧嘩の種でしたが、このカードは何時か僕も作りたいものです。

さて、この名刺、どうも明治時代には世界的に広まっていた様で、幕末に日本に来た欧米人と、徳川幕府の高官が名刺交換をしていたそうですもんね。僕、艶っぽくて雅で粋で、とても優雅だなあ、と思いますのは、京都の舞妓さんが持つ、所謂「花名刺」であります。ほら、スナックやクラブやラウンジ等の、綺麗なお姉さんが沢山居るお店ですと、四隅を丸く切った、可愛い名刺が使われている訳ですが、「花名刺」はその元祖ですよね。縦長で普通の名刺の半分程度の大きさで、自分の属する花街と、舞妓さんの名前、そして花模様がちりばめられてたものなんですね。例えば、「祇園 おせい」と書かれて、桜の花びらが散っている小さな名刺をご想像下さい。版木を使ってカラフル、和紙で一枚一枚手漉きで造られていますから、もうこれ、立派なアートですし、世界でも稀な美しさなんですから、もっと評価されても良いと思うなあ。僕、残念ながら、舞妓さんから花名刺を頂いた事はありませんけれど、うちのO事務部長なんか、密かに数枚持ってるんじゃないかしら!?今度酔わせて聞いてみようっと。

舞妓はんの花名刺が西の都の華だとすれば、花のお江戸の八百八町、浅草の紙洗橋の直ぐ側に、満壽屋、という創業明治
15年の、恐らく名前入りカードでは日本一のお店があるんです。ここ、ご自分の名入りの原稿用紙に便箋に封筒にノート等々、オーダーメイドで何でも作れるんですね。ホームページには、満壽屋さんの顧客リストがありますけれど、司馬遼太郎、高村光太郎、林芙美子、吉川英治、吉行淳之介、三島由紀夫、川端康成と、綺羅星の如くと言いますか、まあ錚々たるメンバーですし、ノーベル文学賞受賞者まで、ここの原稿用紙を使ってたんですから、大したものです。

僕、都内出張の折には、必ずといって良い程浅草寺に寄る浅草好きですが、今度こそ満壽屋でオーダー・メイドで造ろう、と思いながら、漫才を見たりすき焼きを食べたり落語を聴いたり蕎麦を手繰っていると、ついつい忘れちゃうんですよね。よおし、今度浅草に寄ったら、今度こそ買おうっと!!それより前に、その紙に負けない、立派な男にならなければなりませんよね、日々精進で頑張ります!
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

しもごおり

Author:しもごおり
OSHブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR