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EVERYDAY I WRITE THE BOOK

おはようございます。少し湿気がありますが晴れましたね~。

明日には内閣不信任案が出るみたいで、この可否はともかく、漸く気持ちがスッキリしそうです。この急場で総理を変えるなんて、という主張が大手メディアでしきりに言われてますが、そりゃ愚論極論珍論ですよ。一般論では、困難な時期にトップを変えるな、というのは通るでしょうが、今回の震災や津波、原発事故において、政府が全く機能しておらず、隠蔽と嘘と責任逃れをしているのは誰の目にも明らかです。これ以上、この体制で行く事の方が、被災者を愚弄するもの、と僕は思います。だって明らかに失政を繰り返してるんですよ!?何故菅サンを続投するのか、困難な時期に駄目な人をトップに置く方が被害が拡大する、と思います。

さて、今日のお話は古本屋であります。僕、高校卒業後、入った大学をすぐに辞め、暫くフラフラしていた時期がありました。格好良く言えばモラトリアムか高等遊民を気取っていたんでしょうが、只の無職、という見方もあります(^^)。まあ本は大好きでしたし、古本屋でアルバイトをしていたんですね。お店のご主人に気に入られ、リアカーで古本を運んだり、値をつけたり、店番をしたり、万引きを見つけたり、非常に楽しかったんですが、こりゃあ一度本場を見とかないとなあ、と思い立ち、お世話になったお店は辞め、寝台特急富士号に飛び乗りまして、神田神保町の格安の宿に長期滞在し、世界一の古本街を堪能した事があります。

176の古本屋が立ち並ぶ神田神保町は、大変僕に合う街でした。素晴らしいのは、その夫々の店舗に、全て専門があるんですよね。中国文学に特化した店。詩集のみの店。女性の裸の写真集のみの店。法律関係の書籍しかない店。あらゆるジャンルを網羅し、古本に特化した街であります。初秋の銀座で画廊を覗き梅原龍三郎やゴヤを見たり、晩秋の神楽坂に脚を伸ばして名画座に通いつめたり、師走の喧騒を避け新宿末廣亭で落語を聞き蕎麦と熱燗をたしなみ、新年の人形町で名店の親子丼に舌鼓を打ち、ハイ・ティーンの僕にとっては刺激的な数か月でした。

食についても大変結構でして、蕎麦の名店あり、天婦羅屋さんには文豪達の寄せ書きが掛かり、カレーライスにトンカツ、老舗の居酒屋に洋食屋があり、美味しい珈琲が飲める喫茶があり、将に池波正太郎の名随筆「散歩のとき何か食べたくなって」を地で行く街でもあります。

数年前、都内出張の折に、暫し時間が出来まして、神田を再訪しました。懐かしい街並みはあまり変わらず、ひとつ嬉しかったのは、往時には無かったミニ・シアターが出来ていた事です。「神保町シアター」という小さな名画座でしたが、神田のイメージに合致した、文化的でどことなくお洒落で、そして時流に流されていないシックで洗練された佇まいに、僕、一目惚れしました。約束の予定時間を逆算し、見た映画は、「女が階段を上る時」、成瀬巳喜男の昭和35年の傑作をスクリーンで見られるとは、僕、感無量でした。菊島隆三の脚本も黛敏郎の音楽も誠に結構、森雅之に高峰秀子のゴールデンコンビは勿論の事、仲代達矢と加東大介の演技も白眉でしたし、僕がこよなく愛するバイ・プレイヤーの俳優陣も、山茶花究、中村鴈治朗に中北千枝子、千石規子と粒揃いの適役ばかり。鑑賞後、昼食を抜いて、アポイントメントに間に合うべく、地下鉄の駅まで全力疾走の僕でした。
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