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MUD MEN

昨晩は、親友のMさんと飲みに出まして、久方振りに一献傾けて来ました。Mさん、本当にありがとうございましたm(__)m。いつも程はももクロの話が出ず、どこか体調でも悪いのかな、と案じていたんですが、焼酎の二階堂のロックをグイグイ飲んでいたので安心しました。最近の漫画にしてもロックにしても、ちっとも面白い物が無い、情熱が感じられず頭で音楽をやってるんじゃないか、等々、世の東西を問わず、古代から交わされて来たであろう、おっさんの会話となってしまいました。でもね、コード進行やメロディ・ラインといったテクニカルな面も勿論大事ですけれど、何と言ってもやっぱり心意気が一番でして、どうしてもこの音を伝えたいんだ!、というpassionate、情熱が無ければ、誰も聴いてくれませんよ。作家も映画監督もそうですが、デビュー作に全てがある、という様に、どんなアーティストも、処女作って独特の輝きと勢いがありますもんね。決して悪い事では無いのですけれど、多くの作品を発表するに従って、達者にはなりますが、vividな部分は少々薄れてしまう気がしてなりません。ブルース・リーの「燃えよドラゴン」の冒頭、Don't think,feel!、という名台詞がありますけれど、音楽の場合、音を楽しむんですから、シニカルな視点なんて必要無い訳で、心地良さを感じたら良いんですよ!見る間に跳べ!ですよね。

閑話休題、音楽論や映画論や漫画論、阪神は今年も駄目そうだ、プーチンは全て怜悧な計算で動いているだろう、怒髪天も随分長いけど最近頑張ってるね、等々談論風発でして、漸く焼き鳥屋を出たんですが、そうしましたら、夜目にも鮮やかな夜桜が綺麗に咲いていまして、思わず見惚れてしまい、暫し佇んでしまいました。

清水へ 祇園をよぎる 桜月夜 今宵逢ふ人 皆うつくしき、散る花も また来む春は 見もやせむ やがて別れし 人ぞこひしき、人知れず もの思うことは ならひにき 花に別れぬ 春しなけらば、誠に和歌の調べはいとをかし、順に与謝野晶子、菅原孝標女、和泉式部の句ですけれど、何だか艶やかで桜の薫りが匂い立つ様で、学生時代にもっともっと古文を勉強しておけば良かったなあ。

さて僕、夜桜を愛でながら思いましたのは、この花、古来より日本人がこよなく愛して来たものなんだなあ、という事でした。武士道とは、日本の象徴である桜の様なもの、と看破されたのは新渡戸稲造先生ですよね。そして、桜は、穀物の神であり、100円硬貨の裏面であり、日本帝国海軍の徽章であり、長崎~東京間を結んでいた寝台特急の名であり、ラグビー日本代表のエンブレムでもあります。余談ですけれど、ラグビーの代表チームには、夫々愛称が付いているんですね。世界最強のニュージーランド代表はオールブラックス。南アフリカはスプリングボクス。オーストラリアはワラビーズ。アメリカはイーグルス。アルゼンチンはロス・プーマス、これは南米のジャガーですね。ウェールズはレッド・ドラゴンズ、どの国も猛々しい動物の名が付いているのが殆どなんですが、我らが日本代表は一味違いまして、赤と白の日の丸をイメージした横縞に、桜のエンブレムが胸に付いておりまして、その名も、cherry blossoms、或いは、brave blossoms、桜軍団、または勇敢な花達、と国際的に呼ばれているんです。何とも優雅でたおやか、日本人の心を表している様で、僕、この呼び名が大好きなんですよ。

縄文桜、という名称がある様に、恐らくその時代から日本人と共にあったのが、桜だと思うんですね。僕、都内は上野、ここも桜が爛漫と咲き誇る頃に、国立博物館内を散策した事があります。ちょうど縄文時代をテーマにしていまして、火焔式土器を初めて見て感動したのですが、当時の人達の風俗って、寧ろ今よりもお洒落の様に思ったんですね。

翡翠や瑪瑙、鼈甲に琥珀に水晶で出来た勾玉、三日月の様なフォルムですけれど、これに小さな穴を開けて首飾りにしていた訳ですよね。ビーズ玉もありましたし、ブレスレットに耳飾り、ヘアピン、ペンダント、勿論刺青やボディ・ペイントも施していましたし、縫い針や糸も見つかっておりまして、どうやら絹を着ていた可能性が極めて高い様です。そして、古代の世界を司っていたシャーマン、巫女さんは、アメリカ・インディアンもシベリアの原住民も、縄文人も同様ですが、皆さん、鳥の毛皮を被り、鳥装していたそうです。空高く飛ぶ鳥は、神様の使い、と信じられていた様なんですね。これ、今の裕福なご婦人方が着る、ファーのコートと左程変わりませんよね。

そして、僕が最も驚きますのは、当時の色彩感覚です。漆工芸が既に盛んで、籃胎までもあったのも脅威ですが、赤の漆塗の柱も出土しているんですね。様々な漆塗の器が沢山出土していますけれど、これらは皆、深紅か漆黒でありまして、スタンダールの小説ではありませんが、将に「赤と黒」の世界ですよね。スラリとした美人さんが、全身に黒の衣裳を身にまとい、ヒールだけ赤なんて、とてもカッコいいですが、縄文の人達は、インテリアでそれをやっていた訳で、古代の日本人の美的センスの良さには恐れ入ります。土着的なアニミズム、全ての物に魂が宿る、という原始宗教ですけれど、古代の縄文人達にとって、赤は命であり、黒は持続を意味するそうで、繰り返す生命、という意味が込められていたそうです。あくせくと働くばかりで、思考停止気味の、勿論僕を含めた平成の日本人達は、縄文時代の暮らしに学ぶべき事は多いんじゃないでしょうか。そう言えば、昨日のMさんは赤のスニーカーと黒のダウンジャケットを着ていましたし、もしかして縄文時代に先祖返りしていたのかなあ!?よし、僕もお昼休みに近くのABCマートに行って、赤い靴を買いに行こうっと!2人揃って異人さんに連れて行かれない様、気を付けま~す。
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