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BLOOD BROTHERS

おはようございます。ここ大分も先週は酷かったですが、日本全域が記録的な大雪だった由、東名高速も新幹線も、中央線も空港も、群馬や長野も、大変な被害の様です。1日も早い復旧を願いますし、夫々の地域の皆さんは勿論ですが、自衛隊の方々も本当にご苦労様ですm(__)m。コンビニやスーパーマーケット等々、物流の面でも影響が出ている様ですし、こういう時こそ政治の出番でありまして、頼みますよ、ホント!でもね、こういう過酷な状況下でも、日本人の素晴らしさを痛感するんですが、福井県の今庄駅では、区長さんらが中心となって、お米を2俵分集め、駅前でおにぎりを作り、雪で動けなくなった特急内のお客さん730人に炊き出しをしたとか。また、出勤前のNHKニュースで見ましたけれど、軽井沢では、通行止めで動けなくなり、車中で一夜を明かした多くの人達の為に、近隣のおばあちゃん達がカレーを作って配ってましたもんね。困った時はお互い様、武士は相身互い、僕、日本にまだまだ残っている美しい心根を見て、朝から何だか嬉しくなりました!

僕、先週末にね、或るDVDを観たんですが、これがもう大変素晴らしく、是非このブログで紹介しようと思ってたんですよ。ついこの間、high hopes、という新譜--今、これをかけながらこのブログを書いています♪--がリリースされたばかりの、ブルース・スプリングスティーン、その人なんですが、彼については再三拙ブログで取り上げました。でもね、この、springsteen&I、というDVD、是非是非読者の皆様に観て頂きたいと思うんです。これ、ドキュメンタリーなんですが、世界中に散らばる、老若男女のブルースのファンからコメントを貰い、そして40年以上に渡る、彼のライブ映像で編集したものなんですね。まあ、ブルースは、出すアルバム全てが全世界で初登場1位になる様なスーパー・スターなんですが、僕が最も彼に惹かれるのは、その歌詞と人柄なんです。俺たちは走る為に生まれてきたんだ、という非常に有名なフレーズがありますけれど、歌詞については幾度となくご紹介しましたので割愛しますが、彼の素晴らしい人柄については、ファン以外には余り知られていなかったと思うんですね。

このDVDでは、それが遺憾無く発揮されているんです。ステージ上から、「彼女に振られてしまいました」というプラカードを見つけるや否や、その彼を壇上に上げてハグをし、「落ち込む事は無いぜ。俺だって何回振られたか分からない。」と言い、i'm going down、と歌い出すんですね。何万人ものお客さんも、ブルースのその姿勢に共感、全員が大合唱であります。そういう熱心なファンとの心温まる交流--ブルースは、殆どのライブでお客さんをステージに上げ、一緒にダンスを踊りますし、路上でギターを弾いていた名も無い男性とのセッションも、このDVDに収められています--も素晴らしいんですが、何と言っても圧巻だったのは、特典映像の、ロンドン・ハイド・パークでのライブです。10万人ぐらい居るんじゃないかな、奥の方の人は何も見えないと思うのですが、コンサートの最後に、スペシャル・ゲストが登場、それがビートルズのポール・マッカートニーなんですね。2人で、twist&shoutを熱唱、ブルースがジョン・レノンのパートを歌うんですが、ビートルズの曲をメンバーと共に演奏出来るなんて、幼い頃からの憧れと夢が実現したのでしょう、御年65歳の世界的なスーパー・スター--あのオバマ大統領に、「自分は只のpresidentだけど、ブルースは僕にとってもbossだ」と言わしめた男ですよ!--が、まるで少年の様に顔を紅潮させ、天真爛漫の笑顔を振りまいているんです。見ているこちらも嬉しくなりますし、僕、気付いたらぽろぽろと泣いていました。thank you boss,whenever you come to japan,you are always welcome.

さて、ブルースの多くの作品群、大きく分けると3つでありまして、軽快でポップなもの、ロック調、そして、内省的で人々夫々の人生を顧みる様なフォーキーなもの、なんです。僕ね、それで想起しましたのが、ブルースとはジャンルも時代も大きく異なりますけれど、或るアーティストの姿が浮かびました。18世紀を代表する、スペイン生まれの画家、ゴヤであります。

さて、このゴヤさん、中々幸運なご仁でして、若い頃からスペインの貴族社会に出入りしておりまして、色々なコネクションを生かしまして、30代の頃から、所謂宮廷画家--王様がパトロンとなり、芸術家をスポンサードし、自分の自画像なんかを描かせるんですね--となり、40代の初めには国王のお抱えとなります。時は恰もロココ調の全盛期でありまして、ゴヤが手掛けた多くの肖像画も、暖色をふんだんに使った、明るい物ばかりなんですね。

46歳で聴力を失いますが、それからも宮廷画家として順風満帆だったのですが、彼のもう1つの側面として、風刺画を描く様になります。当時はフランスのナポレオンの勃興期ですから、欧州全土が絶え間無い戦に巻き込まれ、そして、それまでの秩序であった王政や貴族制が崩壊してゆく時代でした。宮廷画家として富を得てはいても、ましてやそれだからこそ、ゴヤは世の中の矛盾を感じていたに違いありません。当時の画壇では考えられなかった裸婦像である「裸のマハ」や、これは弟子の作とも言われていますが、雲を突く様な大男が民衆を襲う「巨人」などは、18世紀という時代を大きく凌駕する表現でした。そして、晩年のゴヤは、マドリード郊外に別荘を購入、その2階建ての家の壁に、「黒い絵」と呼ばれる14枚の壁画を描きあげました。これは、今までの明るい色使いとは大きく異なり、漆黒を基調とした、人間の内面を描いたものでして、巡礼や砂に埋もれる犬や老人、我が子を喰らう怪物や決闘や魔女がモチーフなんですね。この全作品、スペインはマドリードのプラド美術館にありますから、何時の日か、この目でしかと確認したいものです。

僕、これは持論なんですが、優れた芸術家は、少なくとも2つの表現方法を引っ提げて、それを世に問うている様に思います。殆どの作品がヒットした手塚治虫先生は例外中の例外ですが、例えば歌手であれば、激しいテンポでシャウトが出来て、美しいメロディ・ラインで情感たっぷりに歌い上げられなければ、アーティストとは言えないでしょう。黒澤明にしたって、「用心棒」「隠し砦の三悪人」の様なダイナミックな時代劇と、「どですかでん」「赤ひげ」等のヒューマニズムに溢れた作品群があるじゃないですか。ジョン・レノンにしても、美しいバラードの「イマジン」「ラヴ」と、激しいロックン・ロールの「インスタント・カーマ」「ヤー・ブルース」、政治的主張を前面に出した「ギブ・ピース・ア・チャンス」「パワー・トゥ・ザ・ピープル」がありますもんね。

今日は自分でもゴヤに触れるとは思っていませんでしたけれど、ロックと絵画の融合、如何でしたでしょうか!?よし、それでは僕、これから会議でして、頑張って来ます!今週も拙ブログを宜しくお願い致しますm(__)m。
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