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SEXY SADIE

ピーター・バラカンさん、という音楽評論家がいらっしゃいます。イングランド生まれでロンドンで日本語を専攻、来日後に日本人と結婚、YMOの作詞を手掛けたり、ラジオの音楽番組のディスク・ジョッキーを長年務めたり、アメリカの報道番組を紹介するテレビの司会も20年を超え、著作も多数なんですね。今も尚、TVとラジオのレギュラーが8本ですか、日本を代表する音楽評論家と言っても過言ではないでしょう。そのバラカンさんが、ご自身のラジオ番組において、「東京都知事選が終わるまでは、原発について触れない様、他の2つの放送局で言われました。」と発言されたんですね。東日本大震災直後にも、RCサクセションの「ラブ・ミー・テンダー」を流そうとして止められた由でした。この「ラブ・ミー・テンダー」、ロック・ファンには言わずもがなですけれど、歌詞を一部ご紹介しますね。♪放射能はいらねえ 牛乳飲みてえ 何やってんだ 税金返せ 目を覚ましな 巧みな言葉で 一般庶民を騙そうとしても ほんの少しバレてる その黒い腹♪、というものであります。最早この国には言論の自由なぞありませんし、真実を隠そうとする汚い連中ばかり、do not trust over thirty、との感は否めませんよね…。

事実を隠蔽しようとするのは、世の東西を問わない様でして、もう直ぐ開催されるソチ五輪も、何だか非常にきな臭くなって来ました。と申しますのも、イスラム勢力による大規模テロの予告が、既にネットで公開されているぐらいでして、オバマ大統領も、フランスのオランド大統領も欠席だそうじゃないですか。まあ、ソチの近隣にはイスラム教徒が多い事もありますけれど、これ、プーチンがチェチェン人を徹底的に弾圧、虐殺したからでしょう。チェチェン人も同じくイスラム教徒であり、復讐の機会を虎視眈々と狙っている訳で、自業自得ですよね。その結果、米海軍と空軍は艦艇や戦闘機を配備するそうですし、ロシア側はそれに加えてミサイルの配備が終わったとか。ソチ市の人口は35万、そこに軍や警察が4万人以上投入されるとか。何だか、各国代表の選手団より兵隊の方が多そうですし、確かオリンピックって、平和の祭典の筈なんですが、とんでも無いですよね。

現在のロシアは、経済状態が余り宜しくなく、海外投資家も敬遠気味、優秀な人材の国外への流出も非常に目立つと言います。そこに、テロへの恐怖も加わるという訳です。となりますと、ロシア国民の不安や不平不満を、余所に逸らす必要が生じます。その結果が今回のソチ五輪でありまして、何と今回500億$以上かかっているそうなんですね。ロンドン五輪の際には190億$と言いますから、誘致や警備費にどれだけ使ったかが分かります。実は五輪だけじゃないんですよ。去年のAPECもウラジオストックで行いましたし、サッカーワールドカップも2018年にはロシア開催が決まっています。どうもね、権力者の思考パターンって同じの様で、ダミーというかデコイと言いますか、対外的な目を誤魔化す為に、張り子の街を造ったりするんですよね。北朝鮮もルーマニアもそうでした。

閑話休題、ロシアの国教はロシア正教でありまして、キリスト教の分派と考えて良いかと思います。東京の御茶ノ水は、神田川に聖橋、明治に日大に東京医科歯科大があるキャンパス・タウンですけれど、ここにはニコライ堂、というロシア正教の教会があります。所謂ビザンティン建築、東洋と西洋が混在する建物なんですが、モスク様式と教会が合体しておりまして、女性的な丸みと男性的な鋭角な直線が同居している、不思議な寺院ではあります。ロシアはかって、モンゴル人に何百年もの間支配され、そして西欧文化圏に属する形となりましたから、彼らの国民性を象徴するかの様なモニュメントかと感じます。

このモスクの代表格と言えば、やはり、世界遺産でもあります、インドのタージ・マハールでしょうか。僕、20代の頃、インド・ネパール間を1か月程旅をしまして、酷い目に合いましたけれど、このタージ・マハールにも行きましたよ。確か、首都デリーの駅から特急列車に乗り込みまして、片道3時間弱だったと記憶していますが、キューカンバー・サンドイッチとスコーンとミルク・ティーの、イングランド・スタイルの朝食を車中で摂りまして、タージ・マハールに到着しました。着いてみますと、まあ広大な敷地内には、大庭園あり楼門あり廟堂あり、水路と遊歩道もあり、贅の限りを尽くした、というのを痛感しました。何せ、建築に22年、常時2万人が作業したと伝えられていますもんね。欧州諸国から多くの建築家を招聘、建材はインド中から1000頭の象で運ばれ、世界中から28種類もの宝石を取り寄せました。現在の価値に換算出来ない程の巨費を投入した訳ですね。全面に使用された白い大理石が、朝日に照らされて誠に神々しく、いや、一見の価値はあるかと思います。

さて、このタージ・マハール、では何の為に建てられたかと言いますと、シャー・ジャハーンという皇帝が居まして、彼のお妃が亡くなったんですね。その霊を慰める為に建てられた、墓廟なんです。麗しい愛情とも思いますけれど、この皇帝、些かやり過ぎでして、人間の欲には際限が無いなあと感じますけれど、この白大理石の巨大な建物の完成を見届けると、今度は川を隔てて、同様の規模の黒大理石の墓を造る計画だったとか。しかも、大理石の橋を掛ける計画だったそうで、当時のムガール帝国は内紛が相次ぎ、この大建築事業で、国民の不満を逸らす狙いもあったのでしょうが、ここまでやったら国家財政が破綻しますよね…。案の定と言うべきか、この皇帝は民の怨嗟を浴び、実の息子により、死ぬまで幽閉されてしまう羽目となります。そして、その息子の死後、ムガールの国は、インド全域から現在のアフガニスタンやイラン近辺まで支配する大帝国だったのですが、哀れ崩壊してしまうのでした…。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、という感が否めませんが、国内の不平不満を、何か大きいイベントをぶち上げて宥めるなんて、邪道ですし、時の為政者が取るべき手段じゃありませんね。僕、プーチンがどうなろうと構いませんけれど、東京五輪がそういう手段に使われるのは、真っ平ご免ですよ!!
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