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碧い瞳のエリス

おはようございます。会社といわず人間の集団って難しいですよね…。良かれと思って動いているんでしょうし、ある意味正論を訴えているんですが、根回しをしていない人。自論を曲げない人。取りあえず否定から入る人。感情的、情緒的な人。大人になりきれていない人。一般常識(この常識、というのもカテゴライズするのがかなり難しいですよね)に欠ける人。は~あ、と思わず溜め息が出ますねえ。こういう人達に気を使って下さい、現状認識をして下さい、回りを冷静に見て下さい、と言っても本人なりに充分出来てる積もりでしょうから、正攻法で注意しても曲解する可能性大です。結局は、人を見て法を説け、という平凡な結論です。まあ、それが一番難しいんですが…。

冒頭から思わず愚痴ってしまい、申し訳ございません。ここからは気持ちを切り替えて明るく参ります!!

知に働けば角が立つ。情に竿させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくこの世は住みにくい。夏目漱石の「草枕」でしたか、流石に文豪と呼ばれるだけあって、この冒頭の文章は仰る通りその通りで、思わず引き込まれます。でも、僕、実は漱石はあんまり好きじゃないんです。こういう事を書くと、国文学系の偉い先生方からは猛反発でしょうね。一応主要作品は目を通しましたが、面白いと思った事はありません。かろうじて、坊っちゃんと吾輩は猫である、ぐらいでしょうか。だって、草枕、三四郎、虞美人草でしたっけ、主要作品は三角関係のべチャッとした話ばっかりですもん。親友の奥さんを取ったり取られたり、ってそんなもの取るんじゃありません、取るのはまわしだけにしなさい、お相撲さんじゃないんですから、とツッコミたくなります。

この時代の作家なら、僕は漱石より断然鴎外を好みます。この2人、非常に対象的でして、共に欧州留学経験がありますが、狭い下宿で独りで暗く英語の勉強をしている漱石と、ドイツに住み踊り子と同棲、帰国後もその娘が追いかけて来るが断固拒否、多くの妾を持ち女性達から愛された鴎外。神経質で胃炎を患いすぐお腹を壊す漱石と、健啖家でグルマンで美食家の鴎外。客を好まない漱石と欧州のサロンを好む社交家の鴎外。名主の子の漱石と士族の子の鴎外。大学教授から朝日新聞勤務の漱石と陸軍軍医としてのトップの座に就いた鴎外。女性的な漱石と男性的な鴎外とでも言えましょうか。

森鴎外の魅力、それは骨太で理知的で男性的な文章力であり、大胆な構成力であり、陸軍軍医トップの座にありながら痛烈な官僚批判をする反骨精神でしょうか。そして、芸術家として最も優れていたのは審美眼と思います。現在の東京芸大や慶応義塾で審美学を教え、帝室博物館総長、帝国美術院初代院長、演劇評論からオペラの翻訳まで手掛け、絵画の審査員まで勤めた、というのは鴎外の面目躍如、八面六臂の大活躍でしょう。謂わずと知れた「舞姫」「ヰタ・セクスアリス」、歴史物なら「高瀬舟」「阿部一族」「山椒大夫」、社会人必読の「知恵袋」。僕の一押しは短編ですがやはり「最後の一句」です。罪をきせられ牢屋に入れられた父を救う為に娘が或る行動に出るのですが…、おっとここからは読んでからのお楽しみ。

では皆さん、楽しい週末をお過ごし下さい!!
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