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☽☽ 水晶の夜

いやあ、恐れ入りました。御年91歳の水木しげる先生、皆様、「ゲゲゲの鬼太郎」でご存じと思いますけれど、来年から新連載が始まるそうなんですね。これで2つの作品を連載する訳で、卒寿を超えてからも未だ書き続ける、その旺盛な筆力には、ただただ脱帽ですし、こんなパワーのある人は、もう出ないんじゃないかしら。地獄の戦場と言われた、ニューギニア戦線の生き残りだけの事はあります。先日亡くなられた、「アンパンマン」のやなせたかし先生も超人ですけれど、やっぱり皆さん、良く食べるんですね。先の水木先生ですが、若者でも平らげるのが大変という「スタ丼」、たっぷりのご飯の上に、大量の豚肉と生卵とニンニクが盛られた物なんですが、これをペロリと食べちゃうんですから、育ち盛りの野球部の高校生と変わりませんよ。先生の作品ではありませんが、ご本人が妖怪でありまして、夜は墓場で運動会をしてそうですよね、全く。僕、それで思い出したのですが、優れた芸術家で長寿を全うする方々って、皆さん大食漢であります。SM小説の大家、団鬼六先生も、何かと言えば鰻重でしたもん。この先生、透析を受けているのに、隙をついては女性の居る盛り場に夜な夜な出没、そして鰻重を食べて、ブログにアップしてましたもんね。彼の大歌人、斉藤茂吉先生も、兎にも角にも、鰻、鰻、鰻でありました。大の講演嫌いなのに、その謝礼として「鰻重を付けます」とオファーしましたら、「それならやるっす!!」だそうでして、30分の予定が、1時間を超す長丁場になったとか。そして、控室に戻りましたら、関係者一同の鰻重が沢山置かれてあったんですね。そうしましたら、どれが一番大きな鰻か、全てチェック致しまして、あっちだ、いやこっちだ、という訳で、鰻重がグルングルン席上を廻っていたとか。お世話係も大変ですよね。梅原龍三郎先生、獅子文六先生、阿川弘之先生、開高健先生、皆何れ劣らぬ、グルマンでありました。そうそう、これ、読者諸賢の皆様方のご意見を是非お聞きしたいんですが、先日、僕の好きな森鴎外先生関連の本を読んでいたんですね。娘さんが書かれていたのですが、「父は、大変変わったお茶漬けを好んだ。冠婚葬祭のお土産で出される大きな紅白饅頭があるが、それを4つに割り、炊き立ての白米の上に乗せ、煎茶をかけて、美味しそうに頂くのだ。謂わば、饅頭茶漬けである。」とありまして、僕、こんな者は見た事も食べた事もありません。確か鴎外先生は石見の国の産、即ち現在の島根県のご出身、奇しくも水木しげる先生の隣県のお生まれなんですが、山陰地方の郷土料理にそういうものがあるんですかねえ!?是非とも知りたいので、ご存じの方がいらっしゃいましたら、ご教授下さいませ。

閑話休題、近くの国では、血腥いと言いますか、党幹部が多数粛清される、という、陰惨な出来事が起きています。情報が錯綜している上に、元々閉ざされた国ですから、何が事実なのか、今一つ良く分かりませんけれど、余り気分の良い出来事ではありませんよね。僕、不思議でならないんですが、高杉晋作先生の言葉ですが、艱難は共に出来ても、富貴は共に出来ない、というのは厳然たる事実なのかもしれませんね。そして、これが、うちの先生に聞いた方が良いのかな、どうも閉ざされた組織というのは、内部に敵を作り、それを排除する、という思考パターンになりがちな様です。閉鎖されて重苦しい中に居て、絶対的な思想下で管理されると、ほんの少しの違いすら許せなくなるのか、連合赤軍しかり、安政の大獄しかり、文化大革命、ナチスにおけるユダヤ人迫害、レーニンにスターリン、カンボジアのクメール・ルージュ、アメリカのレッド・パージ、フランス革命の際にも大粛清があった訳ですから、古今東西の歴史を顧みても、枚挙に暇がありません。

読者の皆様方も同じと思いますが、僕、当然の事ながら、こういう唯一無二の一神教的価値観の世界、とても好きになれません。やはり、ケルト系であり日本的な八百万の神であり、万物に神が宿るという、多神教の方が、のんびり暮らせる気がしますねえ。大体、特定の思想に囚われる、まあ共産主義もそうなんですが、これ、他の価値観を一切認めない訳で、宗教と変わらないんですね。因みに、共産主義は一切の宗教を認めていないのが、その証左じゃないでしょうか。僕、特定の主義を強硬に主張する人は、或る種の宗教の信者と同様、そう捉えているんです。今、アメリカでかなりの力を持っているキリスト教の一派がありまして、彼らは、ファンダメンタリスト、と呼ばれています。ファンダメンタルとは、基礎・基本と訳して良いでしょう。さて、このファンダメンタリスト達は、聖書の文言の一言一句を全て信ずる、という考え方なんですね。あの~、ホントに申し訳無いんですが、その考えですと、旧約聖書の冒頭、創世記の章、「神光あれと言いたまひければ光ありき」、をそのまま信じる事になります。いや、それは神様じゃなくて太陽の光じゃないの!?それ以外にも、陸地と海を分けたとか、動物を造ったとか、男性の肋骨を取って女性が出来たとか、それらは全て神のお蔭、これを信じてる人々は、アメリカだけで千万単位でいますからね。ダーウィンもメンデルも、ニュートンもアインシュタインも、遺伝子もDNAも、そんなの関係ねえ、BY小島よしお、と言ったところでしょうか。あからさまに間違っているんですが、彼らには、もうロジックや科学なぞ通用致しませんね。

でもね、僕、日本人もそういう情緒的なと言いますか、大義に殉ずる集団を大仰に美化し、割と好きなんじゃないか、そう睨んでいるんですよ。と言いますのは、今も尚続く新撰組の人気です。滅びゆく幕府に忠誠を尽くし、誇り高く戦ったラスト・サムライだ、という認識の方が多いと思うんですが、シニカルに見れば、こういう見方も可能なんです。「草深い関東の田舎の農民達が、上流階級であった武士になろうと足掻き、華の都京都に上り新撰組を結成、幕府という権力の犬として、勤王の志を持つ侍達を、多数惨殺した。そして、新撰組内でも、厳しいルールで縛り付け、抜けようとする者や異なる意見を持つ者は全て粛清した。」如何でしょうか?物事を一面から見ては、必ず誤解が生じます。新撰組をヒロイックに感じるのも自由、テロリスト集団と見るのも勝手なんですが、僕はどちらかと言うと後者かなあ。だって、こんな自由の無い組織には居たくありませんし、ちょっと批判や疑問を口にすればすぐ切腹でしょ。歴史的に見ても、結局は自滅する形で敗者となった訳ですもんね。

ともあれ、特定のイデオロギーや声高な意見に、無節操に無批判で付いて行く事の危険性を、日本人は、先の大戦における数百万の尊い犠牲者から学んでいる筈です。どうか、皆様が、ご自身のお考えで、そしてご自分の判断で、物事を判断されます様に。この拙いブログが、その一助になれば、これ程嬉しい事はありません!
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