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迷走王 ボーダー

当たり前なんですが、連日寒くなる一方、皆様、週末は如何お過ごしでしたか!?僕、鈍行列車に揺られて何処かに独りで小旅行でも、と思ったんですが、大分は生憎の曇り空、雨まで降って来る始末でして、仕方が無い、映画に行って参りました。ロバート・デ・ニーロと年を取っても妖艶なミシェル・ファイファーの共演、リュック・べッソンがメガフォンを取った「マラヴィータ」か、「キックアス」のヒット・ガール役で大ブレイクした、クロエ・グレース・モレッツの出る「キャリー」か迷ったんですよ。でも、結局は「悪の法則」をチョイス、何せ監督は「ブレードランナー」「テルマ&ルイーズ」「エイリアン」「グラディエイター」の名匠、サー・リドリー・スコットですからね、やはりこれしか無いだろうと、期待して行ったのですが、う~ん、これ、悪くは無いんですが、期待していた程ではありませんでした。ブラッド・ピット、キャメロン・ディアス、マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデムとトップ・スターが総出演、脚本はノーベル文学賞の最有力候補、コーマック・マッカーシーですから、詰まらない筈が無い、と思ったんだけどなあ…。

これ、脚本が悪いと思いますよ。いたずらに冗長ですし、やはり、文章と映画は全く異なるものですからねえ。僕、最初の数分でお客さんを無理矢理に強引にでも、その映画の世界に引きずりこまないと駄目だと思うんですね。そうしたら、数十分はお客さんの興味が続く、そう確信しているんです。ですから、僕の撮った映画でも、カップルがデートして結婚するまで、3分もかけていない筈です。そうですねえ、スタンリー・キューブリック監督の遺作、「アイズ・ワイド・シャット」でも、当時世界一美しい映画スターだった、ニコール・キッドマンがいきなり黒のドレスを脱いで、全裸でこちらに綺麗なお尻を向けてるんですから、そりゃお客さんは驚きますよね。また、大問題作であり大傑作だった「地獄の黙示録」でも、ファースト・シーンは、ロック・バンド、ドアーズの「ジ・エンド」が流れる中、主人公の顔にオーバー・ラップして、広大な密林が炎上しますもんねえ。

この法則からしますと、オープニングはやはり弱かったですし、最初の1時間は誠にスロー・テンポ、台詞は妙に文学的な感じですし、物語の背景は殆ど省略していました。でもね、最低限の説明って必要と思うんですよ。かっての凡庸な刑事ドラマなんかですと、電話を取るなり、「何ィ、殺し!?三十代の女だな!よし分かった、現場の神楽坂に急行する!」って、ここまでやられますと白けますけれど、その映画なりの上手な人間関係の説明って出来る筈です。例えば、これまた名匠マーティン・スコセッシ監督の「エイジ・オブ・イノセンス」では、主人公を取り巻く2人の女性の性格描写を、お花が咲く処を高感度カメラで撮って、表現していました。貞淑な婚約者は、幸福のイエローの花が可憐に咲き、運命の女、ファム・ファタール役は情熱のワイン・レッドの花が、爛漫と咲く様子で紹介していましたから、うん、こりゃあ上手なもんだ、と膝を打ったものです。

さて、冗長な脚本とは言え、流石はリドリー・スコット監督ですから、所々の絵に関しては、素晴らしいものがありました。悪漢役専門のハビエル・バルデムが、劇中、国境沿いの砂漠に豪邸を構え、そこで野性のチーターをつがいで飼っておりまして、それが疾走し獲物を捕らえる処を、何処と無く醒めた目で観ながら、カクテルを飲むシークエンスなんて、退廃と退屈と漠然とした不安を紛らわす、成り上がり者を現すのには的確な描写でありました。またこのバルデム君が、何とも言えずあくの強い、強烈な顔をしてるんですよ。髪の毛はツンツンに逆立ち、眼はやや飛んだ感じ、ド派手なシャツにレイバンの原色のサングラス、あからさまに真っ当な勤め人ではありませんで、いや、堪りませんねえ。

さて、この作品、メキシコとアメリカのアクロス・ザ・ボーダー、と言いますか、違法の大量のドラッグが国境を超え、大金が絡んで来るというお話なんですね。かってはエル・パソと呼ばれた街が舞台で、今ではシウダー・ファレスと謂う名に代わっていますが、リオ・グランデ川を渡ればそこはもうテキサスでありまして、この国境沿いの街は、違法移民やドラッグの密売で広く知られています。何せ、「世界一危険な町」でありまして、銃撃戦で年間3000人前後の死傷者が出るとか。いやあ、堪りませんよね、くわばらくわばら。という訳で、今日はここからが本題でして、僕の体験しました、国境超えのお話と参りましょうか。

通常ですと、飛行機を降りて税関で、sightseeing、2weeks、とか言うぐらいなんですが、折角ですから、僕の変わった体験談で、まずは、映画同様に、アメリカからメキシコを陸路で超えた話から致しましょう。ロサンゼルスからバスで3時間弱、20㌦もしなかったという記憶があります。バス停で降りまして、徒歩でメキシコとの国境へと向うんですね。鉄製の簡単な回転ゲートを2度くぐれば、そこはもうメキシコ、ティファナの街なんです。数時間前まで、陽光煌めくカリフォルニアに居たのに、もうまるで街の雰囲気から日差しから違うんですね。タコスやトルティーヤやチョリソーが焼ける香ばしい匂いが漂い、テキーラの青臭い薫り、そして紫煙が漂い、何処からともなくマリアッチが流れて来るんですから、気分はもうメヒカーノ、影響され易い僕ですから、両替したばかりのペソで、ライムを入れたコロナ・ビールを購入、ラッパ飲みした次第です。ちょいとハイ・ウェイまで足を伸ばしてみると、所謂タンブル・ウィード、ほら、西部劇でよく出て来る、コロコロ廻る丸い草があるじゃないですか、あれを見ただけでカウ・ボーイかガン・マンになった気がしました。これじゃあまるでお上りさんですが、テ・キエロ・ムーチョ、テ・アーモと、妖艶な女性達に、怪しげなスペイン語を連発したりして。おっと、これではまるで何処かの病院のスタッフの様ですね、色々差し障りがあるし、ここぐらいで止めとこうっと。

お次は、韓国は釜山、下関から関釜フェリーに乗りまして、船での入国であります。まあ、このフェリー、冬場は避けるべきでして、何の知識も無く乗船した僕は、激しいローリングにピッチングに悩まされまして、一睡も出来ませんでした。冬季の日本海って荒れるんですね~、遣唐使や遣隋使が如何に苦労したか、体感出来た気がしました。下船して小さな木製の入国管理所に入るんですが、非常に簡素、やはり人柄が分かるんでしょうか、割合早く入国出来たんですが、執拗なタクシーの客引きには悩まされました。「お兄さん、1日観光案内して、その後、女の子いるか」「エッ、女の子じゃなくて男の子がいいか?それならちょっと待ってね!」ですって。僕、そんなにモテず、ゲイに見えるのかなあ、丁重にお断りしまして、慶州、キョンジュにあります、仏閣や博物館を見学、翌日早々に鉄路ソウルへと向いました。

そして、インド・ネパールの旅行の際は酷かったなあ。まずは香港でトランジットしまして、デリーに向ったんですね。深夜、空港に無事ランディングしたまでは良かったんですよ。ところが、待てど暮らせど、飛行機から降りられないんです。何と空港そのものが全面ストライキでありまして、折角のインドの初日は、蒸し蒸しした、酷暑の飛行機の中で泊りました、トホホ…。ネパールでは、本当に小さなイミグレーションでして、入国は無事に終わりましたが、問題は出国の時でした。K2、エベレストが空港からはっきり見えるぐらい、高い位置にある国ですから、気流や天候のちょっとした変化で、直ぐに飛行機が飛ばなくなるんです。1週間は待たされたでしょうか、毎日の様に出国手続きをする羽目になりまして、係の人とはすっかり仲良くなりましたもんね。

ああ、仕事を何とか頑張って時間を作り、来年こそは久し振りに海外に行きたいものです。その時は、夢の海外からのブログ更新ですね!では、今週も拙ブログを宜しくお願い致します!
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