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BRIDGET JONES’S DIARY

本日は月初であり週明けであり、色々と会議が詰まっておりまして、拙ブログの更新が随分遅れてしまいました。大変申し訳ございません。

それにしても、最近の九州はやたらと台風が来まして、水曜日までは雨模様の由、僕、左程アウトドアを好む訳ではありませんけれど、曇り空が続くと気分も滅入りますよね。さて、出勤して暫し珈琲で一服して、朝日新聞のネットのデジタル版を見てたんですね。そうしましたら、自民党の桜田義孝文部科学副大臣が、福島で放射能に汚染されたごみを焼いて出た、焼却灰について、こうのたまったとか。「焼却灰は、原発事故で人の住めなくなった福島に置けば良い」だそうで、発言は認めたそうですが、「懇親会の出席者に質問する心算で発言した」由でした。百歩譲って、仮に桜田副大臣の文言を信用するとしても、こんな事を言ったら、誤解を招くのは至極当然じゃありませんか。もう、知性や品性の欠片も無いんで、うんざりしますけれど、僕、勉強不足で、このご仁の事を知らなかったものですから、ちょいと調べてみまして、また滅入りました。僕の亡父は千葉の生まれで、本籍もそのまま故郷に置いているんですね。その所為で、僕の本籍も父と同じですが、この桜田という男、選挙区は柏ですから、千葉じゃないですか!?んもう、恥ずかしい話なんですが、昔から、「西の大分、東の千葉」という言葉がありまして、これ、金権選挙で有名な処だそうで、両県の血を引く僕は、穴があったら入りたいですよ、全く。

そして、この桜田、門さえ付ければ、何だか警察みたいな苗字ですが、経歴を調べてみましたら、本当に僕が忌避、辟易するタイプでありまして、と申しますのも、このご仁、土建屋~青年会議所~市議~県議~国会議員というベタなコース、もうね、絵に描いた様なと言いますか、脂ぎってる感じで嫌だなあ。あ、勿論、JCの方でも立派な方は沢山いらっしゃると思いますよ。でもね、これは僕のイメージですが、JCって、連日連夜、夜の巷に繰り出して、お姉さん方の居るお店で、勝者の酒ドン・ペリニヨ~ンを開けて、怪気炎を上げているイメージが強いんですよね~。もし違っていたら大変申し訳ございません。そして、この桜田、東京メトロの地下鉄半蔵門線を、千葉まで延伸しようというのが政策だとか。我田引鉄、その発想が古過ぎますし、手前の土建屋でその工事を受注しようという腹が見えてしまって、これじゃあホントに金権千葉の名に恥じませんよ。は~嫌だ嫌だ。まあ、こういう経歴ならば、デリカシー皆無の発言も分かりますけれど、議員の資格は無いので、とっとと辞めて欲しいです。

閑話休題、晴耕雨読の顰に倣い、昨日は少しだけ外出したのですが、終日読書に耽っておりました。手に取っていたのは、「蜻蛉日記」でありまして、本来ならば、原書を読むのが筋なんでしょうが、古文をスラスラ読む教養は僕にはありません。文豪室生犀星の現代語訳がありましたので、それを楽しく読む事が出来ました。平安の華麗なる恋絵巻と言いますか、著者は後の関白で太政大臣、藤原道綱の母でして、要約しますと、当時は通い婚であり自由恋愛に近いですから、ご主人である藤原兼家はやりたい放題、直ぐにあちこちに恋人を作るんですが、そのやり取りは全て和歌でして、咲き誇る花を摘み、それに結んで手紙と共に渡したりして、いやあ、雅なもんです。なげきつつ ひとり寝る夜の あくるまは いかに久しき ものかとは知る、百人一首にも残されている秀歌ですけれど、この日記が「源氏物語」にも多大な影響を与えたのが分かった様に思いました。

古今東西を見渡しても、勿論欧米にも優れた日記文学はありますけれど、やはり日本人の手によるものが、圧倒的に多い様です。これ、国民性もあると思うのですが、ほら、毎年年末になりますと、書店の棚にはありとあらゆる日記帳が並ぶじゃないですか。これ、日本だけだそうで、欧米ですと、就寝前に神に祈りますけれど、我が国にはそういう慣習がありませんから、その日を振り返る為にも日記を付ける訳で、それも一因かもしれませんね。

僕、記憶を必死に手繰り寄せているんですが、欧米では「アンネの日記」や「ゲバラ日記」、特に後者の一節、「人は毎日髪を整えるが、どうして心を整えないのだろう」なぞは、強い印象が残っています。でもね、やっぱりカエサル、シーザーに依る「ガリア戦記」が白眉と言えましょう。紀元前に書かれた物ですが、ローマから出陣したカエサルが、ガリア--これは古語でして、現在のドイツやフランスやベルギーにあたります--を征服するまでの日記なんですね。僕、初めて読んだのは二十歳の頃でしたが、いや、驚嘆しました。と言いますのも、無論邦訳ですが、文章は簡潔で無駄が無く、戦の様子は勿論の事、当時の地理や風俗をビビッドに描写している事でして、2000年以上前に書かれたものなのに、カエサルの途轍も無いカリスマ性が、何だか分かった気がしましたもんね。

さて、日本人の日記に話を戻しますと、素晴らしい物が本当に多いんですね。歴代の天皇家、特に、宇多・醍醐・村上の帝が書かれたものは勿論有名ですし、「和泉式部日記」「紫式部日記」「更科日記」は女流三大日記と言えるでしょう。戦国期の日向の国の武将、上井覚兼が書いた日記は、戦乱が続く九州南部の様子を具体的に活写していますし、公家さんの山科言経が残した「言経卿記」は、朝廷と織田信長との確執について触れており、貴重な文献と言えるでしょう。実はこの日記、2つ残っているそうでして、本能寺の変については異なる記述の由、これってミステリーですよね!?平和な江戸期になりますと、傑作揃い、芭蕉の一連の句集も、一種の日記形式と感じます。そして元禄期の、のほほんとした武士の日常を記した「鸚鵡篭中記」も、立派なお侍なのに、お酒をかっくらっては女性を連れて、歌舞伎の観劇三昧でして、楽しい限りです。

でもね、僕、是非皆様に読んで頂きたい、日本人の日記が3つあるんです。何れも先の大戦がテーマなんですが、先ずは阿川弘之先生の「雲の墓標」新潮文庫です。これは、実話を元にした小説形式ですけれど、日本を守る為に特攻隊員となった学徒出陣の学生さん達の日記です。平穏だった学生生活から、死を覚悟するまでの逡巡、涙無くしては読めませんし、日本人必読の名著でしょう。お次は、古川ロッパという、今ならばビートたけしやダウンタウンクラスの大人気だった芸人さんが残した、「ロッパの悲食記」ちくま文庫です。これ、抄録なんですが、ほら、敗戦間近になりますと、人間の本能である、「食べる事」に欲望が収斂されてしまうんですね。アメリカの爆撃機が飛び交う中、ひたすらに食べる事に執着する大芸人の姿は、鬼気迫るものがあります。トリを務めますのは、この人しかおりません。永井荷風先生の「摘録 断腸亭日乗 上・下」岩波文庫です。これ、当時の物価から世相、風俗から噂、人間の営みを網羅し、格調高い漢文調で綴られた、第一級の記録文学なんですね。荷風先生は大の女性好き、カッフェーの女給さんや芸者衆、踊り子さん達が沢山出て来ますけれど、それはご愛嬌、何と言っても素晴らしいのは、「贅沢は敵だ」「欲しがりません勝つまでは」等々キャッチ・フレーズを造り、日本政府は法律や税制も変え、ありとあらゆる手段を講じて、国民を戦争に邁進させる訳です。ところが荷風先生は、開戦当初から、「この戦は負ける」「戦はするべきでは無い」と終始一貫、冷静に物事を観察しておられるんですね。一節だけご紹介しましょう。

昭和16年12月12日 電車その他に掲示させられし広告文を見るに、屠れ英米我等の敵だ進め一億火の玉だとあり。或る人戯にこれをもじり、昔米英我等の師困る億兆火の車、と書きて共同便所に貼りしと云う。現代人の広告文には鉄だ力だ国力だ何だかんだと、ダの字にて調子を取る癖あり。寔に是駄句駄字と謂ふ可し。

如何に国家が横暴にも戦争を強要しても、己の日記の中だけに自由があり、後日発表すべく、毎日綴っていた訳でして、これぞ、トゥ・ビー・ア・ロック・ノット・トゥー・ロール、反骨のロッカーと思います。現在の日本もね、どんどんおかしな方向に向かっている気がしてなりませんけれど、僕、荷風先生を見習って、ネバー・サレンダー、ブルース・スプリングスティーンの様に、決して諦めませんよ!
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