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THE MARCHANT OF VENICE

昨夕でしたか、僕、テレビニュースを見ていて、あまりの驚きに椅子から落ちそうになりましたよ、全く。読者諸賢の皆様方も、きっと同様の感想と思いますけれど、福島第1原発の汚染水の問題で、タンクに放射能まみれの水を貯めている訳ですが、それを、「傾斜している土地の上に設置し、上から溢れ出た」ってんでしょ。傾いたコップにジュースを入れちゃいけませんよ、こぼしますよ、って幼児でも分かると思うんですが、東電の連中は理系のプロフェッショナルの筈で、金の計算は長けているんでしょうが、もうねえ、パニック状態で訳が分からないんじゃないですか!?「計画に甘さがあったと言わざるを得ない」というのが正式なコメントですが、その言い方が腹が立つんですよ!!第一男らしくありませんや。日本男児ならば、「誠に申し訳ございません。全て私のミスです。退職金及び今までの給与は、全て被災者に差し上げます。」と一筆したため、一死大罪を謝す、潔く割腹してお詫びせよ、と言いたいです。

もうね、はっきり書いちゃいますが、そのニュースを見たのは、テレビ朝日系列の「スーパーJチャンネル」でした。驚くのは、その汚染水漏れを報じる前に、或る特集をやっていたんですね。何をフィーチャーしていたかと申しますと、「三陸沖の鉄道が復興しつつある」「東北の海産物は新鮮で美味しいし、ウニ丼は絶品、是非食べに来て下さい」と20分ぐらい放送してたんですね。その直後に、「汚染水が流出し福島の海に流出、深刻な事態」ってキャスターが言うんですよ…。近隣の漁協の方々がコメントされてましたが、「全くコントロールされていない」「いつ漁が出来るんだべ」と悲嘆にくれていました。これ、嘘偽りはありませんよ。三陸沖の海産物を散々誉めておきながら、「福島の海は深刻な事態」って、言ってる事が矛盾してませんか!?恐ろしいのは、それにキャスターが気付いていないのか、普通なんですよ。思考停止、危機感が麻痺してると言うのかな、性質の悪いブラック・ジョークでして、全く笑えませんよ。何かね、大の大人が他人の容貌を論うのは、立派な紳士の振る舞いではありませんが、最近僕、安部の顔を見るのが怖くなっています。生気も覇気も智恵も無く、悪魔に魂を売ったゾンビ、リビング・デッドに見えて仕方がありません。

そのニュースの並びを見て、何とも思わない人がもし居たとしたら、想像力の欠如、そして原発事故の収束を諦めて傍観してしまっているんじゃないでしょうか。

僕ね、日本と日本人を心から愛していますが、我慢ならない事が2つあるんです。1つは、マスコミの一方的な論調にミス・リードされ、冷静に自分の頭で判断しない事です。もう1つは、さっさと諦めてしまう事です。男女の仲が上手く行かなくなったら、それでも何とかしようという粘り強さは、一歩間違うとストーカーですけれど、こういう原発事故を諦めてどうするの!?

この粘り強さの欠如、非常に宜しく無いと思うのですが、僕ね、西洋を見習うべきと思うんです。アングロサクソン系は、極悪非道で残虐ですが、彼らは強かでタフ、決して諦めないのは素晴らしい処と思うんです。今日は我流比較文化論と言いますか、拙ブログも今日で何と600回記念であり、総拍手数が21万となりましたから、そのお礼も兼ねて、暫しお付き合い願えれば幸いですm(__)m。

まず、西洋と日本って、考え方や発想に凄まじい差異があるんですね。とは言え、僕は観念論は大嫌い、そこは頭の堅い学者さんに任せて、分かり易くアプローチしてみましょう。先ずは格闘技です。我が国の国技である相撲に柔道、そして剣道辺りが日本を代表する格闘技と思います。西洋ではやはりボクシングでしょう。少し観戦すれば直ぐに気付きますが、日本の武道は、あっと言う間に決着が付きますし、勝負が速いです。そして、止めを刺しません。例えば剣道の「小手」なんて、腕を斬り落とされただけで、まだ戦えるじゃありませんか。相撲なんて、数分を過ぎれば「大相撲」と呼ばれますもんね。ボクシングでは、かっては時間無制限、相手が意識を無くして立てなくなるまで戦われた訳で、東洋と西洋の思想の差異がお分かりかと思います。

お次は暦です。僕達は、年号を使いますよね。慶應明治大正昭和平成、と続いている訳ですが、西洋では西暦でして、2013年2014年と、無味乾燥に数字を重ねて行きます。僕達日本人は、年号が変わる事により、一旦リセットし、永遠に人の世が続く発想と思います。敬虔な仏教徒であるタイの人達は、今現在は良くなくても、来世ではきっと幸せだ、と結構自殺が多いそうでして、日本人もそれに近い考えじゃないかな。西洋が怖いのは、ほら、西暦ですと、何れは書類や記録に書けなくなるんですよ。1234567689年、翌年はえ~と何年だ、ってなりませんか!?ここまで行きますともう訳が分かりませんよね。という事は、拡大解釈かもしれませんが、西洋人は何時かこの世は終わってしまう、ならば、現世でしがみついてでも生きてやる、と考えるでしょう。

どんどん参りましょう。お城に注目なんですが、日本では美しい天守閣を持つ城、そしてその周辺に城下町が広がりますよね。西洋では、ドイツのニュルンベルグやルクセンブルグ、スペインのアビラ等々、所謂城郭都市が発達しています。大きな街そのものを、高い城壁で全て囲ってしまう考え方でして、これ、敵国の民は皆殺しされてしまうからですよね。日本は穏やかなもので、所謂ジェノサイドを行ったのは織田信長公だけ、それも比叡山焼き討ちぐらいでしょう。その焼き討ちにしても、「言う事を聞かなければ焼くぞ」と、再三再四警告文を送付しましたが、肉食妻帯していた生臭坊主どもの比叡山側が、黙殺した為なんですね。

そして、スタミナの問題があります。僕、オーストラリアに2年半住んでいました。現地の方々のホーム・パーティにお呼ばれした事もありますけれど、拙い英語で色々喋っていたんですね。その際、彼らは狩猟民族だなあ、と痛感したのは、話を聞いてみると、数日間ぐらいならば、珈琲にチョコレート・バー数本、といった軽食程度で充分動けるらしいんですよ。僕なんて、仕事が立て込んで、時折お昼を食べ損なう事がありますけれど、そんな時は夕方にはすっかりへばってますもんね。ダイエットには良いかもしれませんが、それが数日続くなんて、考えただけで辛いですもん。ここら辺の身体の造りの違いも、粘り強さに関連していると思います。

これが最大の違いと思いますのが、「契約」「神」「民主主義」に対する考え方でしょう。西洋人は、王の圧政や異民族の侵入、異教徒との宗教論争、土地の奪い合い、といった血を血で争う激烈な戦いを何世紀も続けた訳ですよね。そして、先の概念を勝ち取った訳です。言葉も宗教も歴史も大きく違う、異民族間で商取引を行う際、「契約」だけは守らなければ、ご飯も食べられず、一族郎党が滅びてしまいます。シェークスピアの世界的に有名な喜劇、「ヴェニスの商人」には、強欲な守銭奴であるシャイロックというユダヤ商人が登場します。彼と交わした不当な契約を、如何に切り抜けるか、という粗筋ですよね。興味深いのは、明らかにおかしな契約書なんですから、とっとと破棄すれば、なんて日本人は思いますけれど、それは決してしないんですよね。ですから、西洋人からすれば、「東京電力は安全な形で電力を供給する代わりに、高い電気代を徴収する」契約を日本国民と交わしている、と考える筈です。「原発事故はコントロール出来ている」と宣言した安部チャンは、東京五輪の安全を世界と契約した様なものですよね。それがいきなり汚染水がダダ漏れなんですから、誰も彼とはコントラクト、契約はしたくない、と考えるのが、西洋人の一般的な考え方と思います。

僕ね、この苦境を脱するには、まずはかっての日本の物造りを参考にしたら良いと思います。ほら、天下のトヨタにせよSONYにせよHONDAにせよ、成長する前は、西洋の車なりラジオなりを、お金がありませんから、1つだけ購入、徹底的に分解して研究、そして日本流にアレンジメントして世界に通用する商品にした訳です。原発にしたって同様じゃありませんか。海外の優れた原発施設、技術者や科学者に教えを請うんですよ。

もう1点、美術からも学ぶ事があります。かって拙ブログでご紹介しましたけれど、日本画の技法、特に浮世絵って、世界中の画家に影響を与えたんですね。ゴッホにルノワールにゴーギャン、ロートレックにモネにボナール、そっくりそのまま美術史の教科書の感がありますけれど、クリムトというドイツの画家は皆さんご存じでしょうか。官能的なファム・ファタール、宿命的で悪魔的な美女の絵ばかりを描いた画家でして、僕は結構好きなのですが、クリムトの絵って、裸婦に金箔を重ねる、独特の技法が有名なんですね。一度見たら忘れられませんが、実はこれ、日本の安土桃山時代の画家の影響が大きいんです。またまた登場する織田信長公のお抱え画家だった、俵屋宗達がその代表格で、琳派と呼ばれますが、ほら、国宝の「風神雷神図」、あれは金箔を沢山使っているじゃありませんか。若き日のクリムトが大きな衝撃を受けただろう事は、想像に難くありません。

兎に角、福島の原発の処理は、間違い無く長期戦になると思います。西洋人の長所である、粘り強さ、強かさ、契約を大事にする事を僕達は学ぶべきですし、ゴーギャンやクリムトといった、何時までも名前が残る優れた芸術家の様に、先入観無く良い事を吸収し、消化して行きましょうよ!

さて、今日で拙ブログも600回目を数えました。僕、折角ここまで来たんですから、アラビアン・ナイトのシェヘラザードの顰に倣いまして、千夜一夜物語程の格調はありませんけれど、何とか1001話までは続けて行きたいものです。読者の皆様、今後ともご指導ご鞭撻、並びにご贔屓の程、何卒宜しくお願い申し上げますm(__)m。
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