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♪ kokomo ♪

いやあ、昨日は結構飲まされちゃいました。美味しい海鮮を沢山頂き、大変結構でありまして、関係者の皆様方、本当にありがとうございました。是非またお誘い下さいね。ウヰスキーは人を沈思させ、コニャックは華やがさせるが、どうしてか葡萄酒は人をおしゃべりにさせる、或る作家の言葉ですけれど、流石に上手い事言いますよね~。

さて、皆さんとお酒を飲みながら、思念はあちこちに飛ぶと言いますか、とりとめも無く色々と考えておりましたら、あれはFMだったのかなあ、♪ aruba,jamaica,ooh i wanna take ya ♪と流れて来まして、おお~!懐かしい!トム・クルーズのかっての大ヒット作「カクテル」の主題歌、ビーチボーイズのココモだったんですね♪んも~、トムったら、僕をキー・ラーゴやバハマに連れてって♡♡さて、この作品、勿論主役でありますトムが、シェーカーをポンポン投げながらカクテルを造っておりました。カクテルは色々なリキュールやアルコール、時には新鮮な果物まで入れる繊細な飲み物でして、トムの造るものは今思えばとても飲みたくない代物なんですが、時代ですよねえ、少々憧れたものです。

これ、毎度毎度の僕の持論なんですが、酒も博打もせず、女遊びもせず煙草も呑まない、普通のサラリーマンや公務員の書いたチマチマした小説なんて、読みたくない訳でして、一概には言えませんけれど、或る程度破天荒な人間や変わり者の方が、面白い物を創る可能性は高そうです。変人ですけれど、イノセントで己の道を追求する人、僕は大好きですし、そういう変わり者を許容する社会でなければいけません。そして、柔軟性と弾力性を兼ね備えた、包容力がある国を造らねばならない、そう強く思っています。やっぱり、フレキシビリティの無い人は魅力が無いですよね。エッ、それはお前が変人だからだろうって、そういう冷静で厳しいツッコミは困りますねえ!?

さて、先のビーチボーイズのココモ、誠に美しいハーモニーとメロディ、そしてスティール・ドラムが印象的ですよね。でも、ビーチボーイズのリーダーであります、ブライアン・ウィルソン、稀有なまでのメロディ・メーカーですし、天下のポール・マッカートニーが認める程ですから、信奉者も非常に多い才人なんですが、正直書きますと、彼は壊れてるんですね…。ビーチボーイズとは名ばかりで、根っからの引きこもり体質、アルコールとドラッグと過食に溺れ、人が来たら直ぐにクローゼットに隠れちゃうんですから、よくまあコンサート・ツアーをやってたなと思います。レコーディングの際は、スタジオに火をガンガンに焚き、ミュージシャン達は消防士の格好をし、90時間ぶっ続けで演奏するって、もうこりゃあ護摩行を超えてます!確かビーチボーイズの契約していたレーベルは、キャピタル・レコードだったと思いますけれど、そこの社長夫人を悪魔とみなしていたそうです。だったら契約解除すれば良いのに、というのは常人の発想なのでしょう。確かにこのブライアン・ウィルソン、変人の域を超えているかもしれませんが、彼の残した珠玉のメロディ・ラインは、ポップスの歴史に永遠に残るでしょう。

僕、物心ついた時は1970年代、アメリカン・ニューシネマと呼ばれる、一連の反体制映画の全盛期でして、それをリアル・タイムで鑑賞した事が、物事の見方を決定づけた気がしてなりません。「俺達に明日はない」「スケアクロウ」「カッコーの巣の上で」「タクシードライバー」…。何れ劣らぬ傑作群ですけれど、そう言えば親友のMさんは「タクシードライバー」のロバート・デ・ニーロと、「復讐するは我にあり」の緒形拳の物真似が上手ですから、今度やって貰おうっと。閑話休題、当時のアメリカン・ニュー・シネマの代表作と言えば、まずは「卒業」ですけれど、あれも酷い話ですよ。婚約者のお母さんと関係が出来てしまい、当然フィアンセとは別れるんですが、でも忘れられずに結婚式の最中に取り返すって、滅茶苦茶であります。余り言われないのですが、ラスト・シーン、無我夢中だったそのカップルがバスに乗って逃げるんですが、ふと我に帰るんですね。とんでも無い事をしでかしてしまった、職も無ければ、今までの人間関係も全て崩壊した訳で、バスに乗ってはいるけれど2人の行き先は何処にも無いんです。それを感じて、2人は無表情になるのですが、それで終わり、エンド・ロールですよ!?「イージー・ライダー」も陰惨なラスト、「真夜中のカウボーイ」に到ってはゲイの話ですもんね。今のハリウッドからは想像も出来ませんが、そういう時代もあったんです。

さて、その頃の最大のヒット作と言えば、何と言っても「エクソシスト」でありまして、当時はR指定なんて野暮なものはありませんから、小学生の僕は母と観に行きましたよ。少女の首が回転して毒液を吐く所で劇場を後にしたのですが、数年前に、「エクソシスト」のディレクターズ・カットが公開されました。もう大人ですから、今度は独りで観に行ったのですが、福岡の大劇場で、お客さんは僕独り、何とも言えず怖かったですねえ。僕、非常に驚いたのは、この「エクソシスト」、今現在の眼で観ても、本当に怖いんですね。そして、異常なまでの迫力がありまして、理由が知りたくなり、当時のインタビューや制作過程を調べまして、またまた驚かされました。監督さんは、ウィリアム・フリードキン、当時まだ30代の青年でありまして、この大作に賭けていたのでしょう、ビーチボーイズ並みの奇行三昧でした。神父さんが恐怖に震え、泣きながら祈りを奉げるシークエンスでは、監督が「上手く演じなければ殴る」と高らかに宣言、本当に殴打されてたらしいんですね。って、そりゃホントに怖かったんだよ!悪魔が来た際は寒くなる、というシークエンスでは、CGの無い時代ですから、冷凍庫の中にセットを組んで、役者さん達は終日そこで演技をさせられたそうです。リハーサルの際にはライフルを持ってくるわ、少女に下品なスラングを連発させるわ、声優さんをアルコールと煙草漬けにし、だみ声にさせ、悪魔の声にする等々、極悪な監督さんであります。只、それだけ非道の限りを尽くした甲斐もあり、途轍も無い緊迫感のある映像である事は間違いありません。同じ監督が撮った、これまた大傑作の「フレンチ・コネクション」では、延々と続く有名なカー・チェイスのシークエンスがあります。賢明な読者諸賢の皆様方はもうお分かりですよね。そう、この撮影は全くの無許可でありまして、通行者が普通に歩いている、本物の道路をスピード違反の大爆走、確かに凄まじい迫力なんですが、これ、実は人を跳ねてないでしょうね!?

全く、当時は個性溢れる監督さん達だらけでありまして、フランシス・フォード・コッポラはフィリピンのジャングルを切り開き、巨大な村のオープン・セットを建設、それを戦闘シーンで全て焼き払うんですもん、こだわり過ぎて私財まで投入、後に彼は破産しますが、それも頷けます。そして、僕の大好きなサム・ペキンパーはヴァイオレンス・アクションの巨匠ですけれど、スローモーションと細かいカット割が特徴です。徹底して暴力描写に拘り、そこでスローを多用する訳ですが、極めるって凄いですよね~、陰惨な戦闘シーンが美しく見えるんです。「わらの犬」なんて、暴力を絶対的に否定するインテリ大学教授が、家に立て籠って自ら銃撃戦を繰り広げますもんね、何というアイロニカルでシニカルなシークエンスなんでしょう。デニス・ホッパーは役者としても有名ですし、ツムラのバスクリンのCMに出演してオモチャのアヒルちゃんと入浴して可愛い姿を見せてましたが、騙されちゃいけません。私生活では5度の結婚と4人の子持ち、勿論アルコールにドラッグに何でもござれ、画家や写真家や彫刻家の一面もあるんですね。ただ、彼が出演したり監督した映画は、はっきり書きますと、只の変態であります!大傑作「ブルーベルベット」では、ドラッグを吸いながら女性を殴打、そして「ママ~♡」と言って泣きながら抱きつくって、どんな役やねん!?「ハートに火をつけて」という作品では、自らメガフォンを取って監督、主演も務めているのですが、この作品、当時の人気女優、ジョディ・フォスターと仲良くなる為だけに撮影したとしか思えません。無駄なヌード・シーンはやたら多く、女優さんのアップだらけ、そしてデニス・ホッパーとのラブ・シーンばっかり、途中からストーリーなんてどうでも良くなりますもんね。因みに、余りに迫り過ぎて、撮影後に手酷く振られたそうです。

さて、今日は変人監督大集合、何だかゴジラ対メカゴジラ対モスラの様な雰囲気でしたが、如何でしたでしょうか!?またまた趣味の話に突っ走りまして、大変申し訳ございません!
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