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秋刀魚の味 (゜))<<

連日暑いですね~。昨日は余りの暑さで投票に行くのが精一杯、終日呆然としていた感がありまして、気付くとアイスモナカを食べていたりして、いけませんねえ、益々太ってしまいます。それにしても昨日はやはり選挙だと思うのですが、自民の大勝でした。拙ブログをお読みの方は夙にご承知でしょうが、僕、自民を全く支持しておりません。ここから書くのは、引かれ者の小唄、暖簾に腕押し糠に釘かもしれませんが、少々お付き合い下さいませ。

全国何万か所で投票時間が前倒しになっておかしいとか、選挙に不正があったのでは等々、選挙結果に疑義が生じては居る様ですけれど、これは今後調べるとして、それはそれ、民主主義国家なのですから、この結果は受け入れなければなりません。でもね、これで自民党と公明党の連立政権が暫く続くでしょうが、僕、日本という国が良い方向に進むとはとても思えないんです。

再三再四申し上げて来た、TPP、原発事故の収束及び再稼働、消費税増税、憲法改正、問題は山積であります。議員の数の力で全てやり遂げようという事なんでしょうが、そう上手く行きますかね。僕の見る所、まずTPPは米を除外する様な事を言ってますが、アメ公の殆どの言い分が通り、自民党は公約違反となるでしょう。原発はどんどん再稼働するでしょうし、消費税増税で大不況、憲法改正も玉虫色の決着という気がしてなりません。僕達にとって、薔薇色の未来なぞ無く、寧ろ生活が苦しくなる一方と思いますが、日本人は余りに豊かですから、今回の選挙の選択が如何に間違っていたか、肌身で知るしか無いのかもしれませんね。

とは言え、僕、決して諦めておりません!正直申し上げて、自民党は1度は死んでいるゾンビ政党、リビング・デッドですし、そのうちボロを出すでしょうし、よりよい日本を再構築すべく、3年後の選挙に好結果が出る様、周囲に働き掛けてゆくしかありません。あ、僕、決して特定の政党を支持してませんからね!只、現在の日本の方向性が明らかに間違っていると思いますから、己の信念のあるがままを、こうして綴っている次第です。

閑話休題、堅い話はこれでお終い、昨日は、僕の好きな作家の本を斜め読みしながら横臥し、怠惰にしていたのですが、開高健・阿川弘之両先生の随筆を読みながら、微苦笑してしまいました。開高先生は、ベトナム戦争に記者として従軍、凄まじい砲撃戦の中、九死に一生を得て、それが何らかの転機になったのでしょう、釣り三昧の生活に耽るんですね。阿川先生は、旧帝国海軍の大尉でして、同期生達が続々と戦死する中、思いもよらず生き長らえ、中国戦線から生還します。両巨頭共に日本に戻られてからは、絶えず虚無感に囚われており、女性に溺れた時期もあった様です。その2人が残した言葉が、まずは開高先生ですが、「1時間、幸せになりたかったらお酒を飲みなさい。3日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。8日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。一生、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」だそうです。続いて阿川先生は「老いた男やもめがいつまでも覚えているのは亡妻の名前。寡婦が年老いて真っ先に忘れるのが死んだ亭主の名前。」ですって。

僕の乏しい恋愛経験を思い返しても、どうも女性の場合は、書き換えかつ上書き可能な1枚のディスク、という感じがあるんですよね。男性の場合は、書き換えが出来ないディスクを何枚も持っている感があります。ほら、歴代の多くの彼女の写真を全て持っている男性、結構居るらしいじゃないですか。うちの職員にもそういう人が居ると、聞いた様な聞いていない様な…。どうやら僕の仮説が立証された気がしますねえ。僕、どちらかと言うと女性に近く、全てデリート、抹消するタイプですが…、って誰も興味無いですよね、どうも話がずれて恐縮です。

閑話休題、その阿川先生の名随筆を読んでいて、ふと思い出した事があるんですよ。僕、大学院時代の専攻は、台湾を巡る国際関係論でしたし、何度か彼の地を訪れ、フォルモサと呼ばれた自然にも恵まれたこの島を一周しましたけれど、田舎に行けば行く程、老年の方には日本語が通じるんですね。さて、阿川先生が台湾に旅行中、瀬戸物屋さんに入ったそうです。皿に小鉢に食器類、とつおいつ選んでおりましたら、老年の女性店員が「あら、そちらがお気に召しません様なら、こちらに色違いのものがございます。」と応対された由、周囲に居た若い日本人女性達は、綺麗な日本語に圧倒されたそうなんですね。ご存じの通り、台湾は元は日本の植民地でありまして、昭和20年に使っていた日本語が、凍結されたまま残っていた、という訳なんです。

僕、常々悩みがありまして、それは、当院の職員の言葉使いなんですよ。大分と言ってもかなり広く、県南県北、そして福岡との県境では方言にかなりの差異があるんですね。僕、勿論、方言そのものを否定する訳ではありません。古の日本で使われていた言葉が方言として残っていたり、その地方毎の文化ですから、是非とも残さねばならない、そう感じています。例えば、敬称として、「○○様」と書きますよね。この「様」、これは平安時代の方向を示す助詞「さまに」が段々と変化して出来たものでして、こういう例は多々あります。日本人の言葉に対する豊かな感性を指し示す、1つの証左と言えましょう。織田作之助の「夫婦善哉」だって、谷崎潤一郎の「卍」だって「細雪」だって、上方方言でなければ成立し得ない文学ですもんね。

当院職員の皆さんは、紳士淑女であり、善男善女の集まりなんですが、惜しむらくは、極々一部の人達の中に、オフィシャルな場においても、大分弁しか話せない方も居るんですよね…。「けんちゃん、どげえかえ~。」、けんちゃん、調子はどう?という意味でして、フレンドリーでフランクで、プライベートな場では悪くは無いですし、寧ろ微笑ましいのですが、対外的な席でこれはマズいですよね。

テクストとして、幾つかの映画の台詞をご紹介します。まずは「安城家の舞踏会」、昭和22年の松竹映画ですから、今から66年前の作品です。没落する華族が、最後の記念に舞踏会を開くという、チェーホフの戯曲にインスパイヤされた映画なんですね。ラスト近くのシークエンス、当主が豪奢極まりないお屋敷を明け渡す夜、恋人がこう言います。「あの、こんな事申し上げて、お気にさわりましたらごめんなさい。もしこのお家をお出でにになって、他の家にお出でになるんでしたら、私の家にお出でになって頂けないでしょうか。私は貴方様をずっとお慕い申し上げております。」うん、お出でを連発してますが、奥ゆかしさがありながら、相手を思いやり、自分の気持ちも伝えている、美しい日本語と思います。

続いて、僕は少々苦手なのですが、小津安二郎監督の「東京物語」から。アト・ランダムに行きますね。「何のおかまいも出来ませんで。」「お義父様は、お酒がお好きなんですの?」「とても汚ないところですけれど、およろしかったら、お帰りにお寄り頂けません?」「ねえ、お母様、あの、お恥ずかしいんですけれど、これ、お母様のお小遣いになさって下さい。本当に少ないんですけれど、気持ちだけなんですが。」これ、天下の美女、原節子が言うからじゃないでしょう。少々美人だからと言って、下品な言葉遣いをしていたり、気遣いが無かったり、教養が無ければ興醒めですし、折角の容姿が台無しですよね。

立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、才長けて見目麗しく情あり、そして緑の黒髪に白い肌、当院の全ての女性職員の皆様方には、真の大和撫子であって欲しい、切にそう願っていますし、その為には、日本舞踊から華道から茶道からしないと駄目なのかなあ!?とりあえずは、僕が講師の研修会が常時行われていますから、古い邦画は勿論の事、谷崎や三島、川端に鴎外辺りを読んで貰いますね!今週も拙ブログをご贔屓の程、宜しくお願いします!
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