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~旅の終わりは個室寝台車~

おはようございます。三連休の最終日、皆様如何お過ごしでしょうか!?大分は猛暑に加え、昨日などは急に空がどす黒くなったかと思うと、土砂降りになりまして、それでも降ったのは半時程でしたか、その後はカンカン照り、いや、凄い湿気で、外に出られたもんじゃありませんでした。本当は何処か遠くにでも、独り旅をしたかったんですけどね…。仕方がありませんから、WOWOWで映画を観ていたんです。ブレイド、というアメリカン・コミック原作のものでして、僕、未見でしたから、割と楽しみにしていました。本作は、吸血鬼と、人間とドラキュラのハーフの死闘を描くアクション映画だったのですが、これ、非常に分かり易い近代史の暗喩と言えるでしょう。30分も見ていれば直ぐに分かりますが、闇の世界であらゆる手段を使い、世の中の全てを牛耳ろうとする吸血鬼達は、イコール、アングロサクソンの白人なんですね。対するハーフの吸血鬼を演じるのは黒人でありまして、白人達に騙されながらも、より良い世の中を作ろうとする訳です。主たる武器は、背中に背負った日本刀なんですもん、マジョリティである白人に対するのは、マイノリティであるカラード、有色人種という訳です。映画そのものは面白いとは思うのですが、アメリカでは、こういう暗喩でしか社会批判が出来ないのかと思うと、日暮れて道遠し、という感が致します。カエサルのものはカエサルに、昔の人が言う様に、アメリカの白人は、黒人やインディアンに心から謝罪し、補償をしないと駄目ですよね…。さて、主役を演じるのは、ウェズリー・スナイプス、僕、この人は演技派で、割とシリアスな映画に出ていたと記憶しているのですが、日本刀を振り回し、飛び蹴りを幾度と無く披露するのには、何だか笑えました。これで、アメコミ原作の映画は大体観てしまったのかな。でも今年の秋口から、アメコミ映画の公開が目白押しですから、とても楽しみです。

さて、選挙戦もたけなわですが、福島で安倍チャンが街頭演説をしていた際、40代の女性の方が、「総理、原発再稼働には賛成ですか、反対ですか?」というプラカードを掲げていたそうです。僕、YOU TUBEと東京新聞で確認しましたけれど、警官隊と自民党の人に尋問を受け、執拗に名前と住所と電話番号を聞かれていました。動画を見る限り、この女性、至って大人しく、政治的に偏ってたりとか、ヒステリックに己の主張を声高にわめきたてる感じじゃないんですよ。「単純に総理の意向をお聞きしたかったんです、警官に囲まれて延々と問いただされ、とても怖かったです」、と語っておられました。何でも、全国で同様の事件?が起こっており、「言論の自由に反するものだ」と弁護士さん達が自民党や警視庁、各県警に質問状を送付した処、梨の礫だとか。一女性のプラカードにまで目くじらを立てるなんて、安倍チャンも自民党も器が小さえなあ~。おちょこぐらいしか無いんじゃないの。仮にも政権与党であり、絶大な権力を持っている訳でしょ。正々堂々と、原発再稼働が何故必要か、有権者に答えればいいじゃないですか。まあ、ロジックでは破綻してしまうでしょうから、こういった因循で姑息、卑劣で女々しい事しか出来ないんでしょうね。もう僕、闇の世界で蠢く妖怪どもを、日本刀でバッタバッタと切り捨てる映画でも造っちゃいますよ!?

閑話休題、こういう嫌な現実から離れるのにはやはり旅、とは言ってもこんな天気じゃかえって夏バテですよね。僕、時刻表と紀行文は大好物でして、床に就いていても頭の中では旅が出来ますもんね。紅葉の京都、師走の新宿、メリー・クリスマス・イン・サマーの南半球、常夏の島ハワイ、プーケット、セイシェルにタヒチと、四畳半で寝ていても、気宇壮大、夢は枯野を駆け巡る、といった次第なんです。

男もすなる、日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。日本文学において、最も古い紀行文といえば、この書き出しで有名な、平安期に記された紀貫之の「土佐日記」ですけれど、やはり時代の制約があったのでしょう、近世や近代になってからの文学という感があります。芭蕉に羅山、子規に鉄幹、鴎外に山頭火、夫々の文士や俳人達の味があって誠に楽しいですけれど、僕は大の鉄道好きですから、やはり、内田百間先生でしょうか。

近年は電車好きを鉄、という言い方をする様ですが、その鉄道紀行文学の始祖といえば、百間先生でありまして、その衣鉢を継ぐのが阿川弘之、宮脇俊三両先生ですね。阿川先生は、その持ち前の行動力と語学力、そして海軍軍人だったというスタイリッシュでインターナショナルな持ち味が、その紀行文に良く顕れています。欧州は勿論、アフリカに南北アメリカの鉄道に乗りまくってますもんね。宮脇先生は、普段着の汽車旅と言いますか、名著「時刻表2万㌔」の名の通り、日本国内の全線制覇の猛者であります。

百間先生は、古典落語の味と言いますか、傲岸で皮肉屋でありながらユーモラスであり、とても僕の筆力では彼の良さを書ききれませんが、そうですねえ、「私は忙しくて忙しくて堪らないから寝ているのである。さあ忙しくなったから早く寝よう、というのが私の家では少しも不思議でない。」なんて、何となく分かりませんか!?この感性、並みの文士ではとても無理でして、百間先生の鉄道紀行は、「阿房列車」と銘打たれ、連載されましたけれど、その冒頭は「何にも用事は無いけれど、汽車に乗って大阪に行って来ようと思ふ」ですもんね。それで、大阪着後も結局何もせずに帰って来ちゃうんですが。このそこはかとないユーモラスな味、是非一読される事をお勧めします。

だってね、岡山の大きな造り酒屋のお坊ちゃんであり、幼少期は何故かこよなく牛を愛し、親に駄々をこねたら小屋付きで飼ってくれたという生育歴の持ち主なんです。変わり者という事がお分かりでしょうが、東京帝大卒で夏目漱石の弟子、法政大学と陸軍と海軍でドイツ語教授を長年勤めた、大のインテリなんですね。そんな立場にありながら、「人を大勢呼んでご馳走するのは我儘の行き詰まりである。そう云う事はしてはいけない事を知っている。しかし、呼びたいから呼ぼうと思い立った。」、中学生と大学教授が同居していると言いますか、この宴会では大酒をくらってへべれけになり、でも憎めないんですよね~。

何だか、何処かに行きたくなりましたけれど、明日は三連休明けで大層忙しく、拙ブログも更新出来るかどうか分からない有様でして、これから鰻屋で麦酒を嗜むのが精々でしょう。それでは皆様、引き続き休日をお楽しみ下さ~い。
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