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THE VAGABOND

僕、昨日は7時ぐらいに戻ったのですが、1時間程、プロ野球に見入ってしまいましたよ~。えっ、勿論、日本ハムファイターズの二刀流、超大物ルーキーの大谷翔平君の投球です。高校野球の段階では、エースで4番打者って沢山ありますけれど、プロでそれを目指そうってんですから…。日本プロ野球はもう80年近い歴史がありますが、投手と打者を両方やって大成した選手は、未だかっておりません。海の向こうのメジャー・リーグでも同様でありまして、野球そのものの歴史が250年ですか、初の試みな訳で、その果敢なチャレンジ精神は称賛に値しますし、どうか怪我無く頑張って欲しい、そう願っています。何より夢があるじゃないですか。誰もやった事の無い事にトライする、これが人間の素晴らしい所です。じゃなければ、80歳でエベレストに登頂しませんし、わざわざ月にも行かないですよね。

大谷君には是非とも大成功して欲しい、それは切なる希望なんですが、ズバリ書いちゃいます。投手としては茨の道だと思いますし、打者でやった方が良いですね。弱冠18歳で、MAX157㌔を投げるそのポテンシャルには恐れ入りましたし、将に麒麟児、ワンダー・ボーイと言えましょう。ただねえ、プロ野球の打者って運動神経に秀でた化け物揃いですからね~、真っ直ぐが幾ら速くとも、慣れればいとも簡単に打っちゃうんですよ…。投手大谷君は、速球には目を見張るものがありましたけれど、コントロールはバラバラ、決め球の変化球は無く、抜けるボールも多かったんですね。走者を出した際のクイック・モーションも出来ませんでした。投げ込み、変化球の習得、投手としての経験値に守備練習、投球フォームの再構築、走り込み、これらを鍛え直せば、数年後にはエースになれる素質はあるかと思います。でも、外野手としてもやる、という事ですから、打撃・守備・走塁練習もしなくてはなりません。1日は24時間しか無く、休養日も必要ですから、こりゃ物理的に無理ですし、投手と打者では使う筋肉も違うんですから、故障のリスクも高すぎます。プロ野球80年の歴史で、練習方法も年々歳々試行錯誤に日進月歩を続けて来た訳で、投手と打者の鍛え方って全く違うんですよね~。勿論、練習メニューや調整方法も全く異なりますから、大谷君と首脳陣は早く決断して欲しいなあ。僕、大谷君は、野手としての天賦の才を強く感じるんです。

彼の打撃は数試合見ましたけれど、軸はぶれませんし、変化球への対応はまだ未熟ですけれど、スイングの軌道の柔らかさ、その俊足、強肩--投手をやろうというんですから当然ですね--、巨人の高橋由伸君のルーキー時代を彷彿とさせましたもんね。順調に行けば、所謂トリプル・スリー、3割30本塁打30盗塁は出来る、そう思っているんです。今までそれを達成したのは、プロ野球80年間の歴史の中で8人だけでありまして、大谷君、早く打者に転向して下さ~い、日本ハム首脳陣の皆さん、宜しくお願いしますm(__)m。

長い前振りになりましたが、その二刀流で直ぐに連想するのは、やはりと謂うべきか、剣の達人宮本武蔵でしょう。古くは吉川英治先生の小説で、NHKの大河ドラマで、そして今なら勿論、井上雄彦先生の漫画「バガボンド」でより有名になりましたよね。右手に大刀、左手に小刀を持つという二天一流、60数回の激戦全てに勝利した、という剣聖であります。佐々木小次郎との巌流島の戦いに勝利したのは勿論の事、京都の名門剣術家、吉岡一門を殲滅したというエピソードが最も有名でしょうか。最も、後世の研究では、創られた話も多いのでは、と言われています。

でもねえ、僕、武蔵の剣の腕前は相当なものだった、そう思うんですよ。勿論、タイムマシンがある訳ではありませんから、巌流島の戦いを検証するなんて不可能ですよね。何故武蔵が凄かったか、そう確信したのは、彼が残した多くの絵からなんです。熊本城からチンチン電車に乗りまして、川を超えて暫し歩きますと、「島田美術館」という、無名の古美術収集家が開設した、小さな私営の美術館があるんですね。余談ですが、公立のものだけで無く、地方の美術館も結構凄いんですよ。倉敷の大原美術館なんて、寧ろ国営より上ですし、鹿児島の長島美術館なんて、ゴーギャンからピカソからシャガールから、無造作にゴロゴロ置いてまして、見てるこちらが驚きました。

閑話休題、僕、父と共に、そこで初めて武蔵の絵を見たのですが、いや、圧倒されました。所謂水墨画なんですが、墨だけで描かれているのに、静かな中に殺気と言いますか、迫力があるんですよ。その絵は鵜だったり、達磨さんや布袋様だったり、オウムだったりなんですが、静謐な中の威厳、と表現して良いのかなあ。描かれた鳥達は樹の上に鎮座しているんですが、獲物に跳びかかる直前の一瞬の静、という感があります。未見の方は是非ご覧になって頂きたいですねえ。

武蔵の死後、江戸時代半ばに、当時の著名な画家、中林竹洞が「古今画人品評」という書物を残しています。言ってみれば、画家のランキング本の様なものなんですが、武蔵の絵は、狩野一族、尾形光琳、俵屋宗達、丸山応挙らと並んで紹介されているんですね。日本画にご興味のある方には釈迦に説法ですが、綺羅星の如きビッグ・ネーム揃いの中に、アカデミックな絵の修業を受けていない、剣術家がランクインしている、というのは驚嘆すべき事でありましょう。一芸に秀でるとその他の事も伸びる、これは将棋の天才、升田幸三名人の言葉ですけれど、僕、武蔵の絵を観る度にそれを思い出すんです。

あ~、何だか久し振りに美術館に行きたくなりましたよ。週末は暑そうですし、涼しい美術館で絵画鑑賞と洒落ようかな!?それでは皆様、楽しいウィーク・エンドをお過ごし下さいませ!
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