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SICKO

今日は、シリアスかつジャーナリスティックと言いますか、僕、憤りを感じている事がありますので、その事について綴ってみたいと思います。古くからの読者は疾うにご存じでしょうが、僕、医師の息子に生まれ、生家は病院、医学部には何とか入ったものの、数カ月で退学--血を見るのがどうしても駄目なんです…。--、数年間の国内及び海外放浪、そして法学部に再入学を経て大学院に入学、幾つかの病院勤務をし、現在、当院にて重職を務めさせて頂いています。いつまでこの激務を続けられるかは分かりませんけれど、今年で46歳になる僕の半生は、病院と共にあったのは間違いありません。早速本題に入りますが、かなりの問題を抱えているにせよ、日本の医療制度は、世界に冠たる優れたものである事は間違いありません。国民皆保険制度なんて、世界の先進国で採用出来ている所なんて殆どありませんよ。国民皆が平等に医療を受ける権利を有する、これ、素晴らしい事と思います。

少し話がずれるのですが、所謂「医療債」と呼ばれる制度があります。端的に言いますと、医療法人が発行する債券でありまして、病院の株式を買って貰い--病院は営利法人ではありませんが--、医療機器の調達等の資金を調達する、という訳ですね。買われた方は、医療法人に投資する、といった風に捉えて頂いて良いかと思います。最近、この「医療債」に対する詐欺話が、相当数横行しているんですよ。国民生活センター、ここは消費者庁の外郭団体ですが、この機関の調査によりますと、昨年末から、日本全国でこの新手の詐欺が急増しているとか。3ヶ月間で127件の苦情が同センターに寄せられている由でして、勿論泣き寝入りされている方もいらっしゃるでしょうから、僕、これ、氷山の一角と思うんですよ。そして、それを裏付けるかの様に、今年の2月には、4億円を超す詐取をしたとして、東京の医療法人の元役員ら6人が逮捕されました。そして、昨日のニュースです。「MRIインターナショナル」なる、本社がアメリカネバダ州にある会社が、医療機関の債権を金融商品化と謳い、日本人顧客8700人から1365億円を騙し取ったとか。

どうか読者の皆様方は、「医療債を買いませんか」などと言う、甘言にはどうかお気を付け下さいませ。

さて、ここからが本題なのですが、安部チャンが推進中のTPP、これ、僕達日本人の生活全てに絡んで来るのですが、今日は医療に絞ってお話します。このTPP、関税から法律から、多国間で共通ルールを作って行おう、とするものなんですね。ご存じの様に、アメリカの医療は、完全に利潤を追求する一大産業なんです。オバマ大統領になってから、どうやら国民皆保険の法案は通りましたが、何処まで出来るか非常に怪しいんですね。ニクソンにクリントン、古くはルーズベルト大統領の時代から、皆保険に取り組んで来ましたが、全て失敗していまして、今期限りのオバマさんの実行力が問われ続けています。さて、もしTPPが実行されますと、日本はアメリカ型の医療に変わる可能性が大です。即ち、自由診療の高額な医療費であり、国民は夫々民間の保険会社と契約し、低所得者層は診察を受けられない、という事態が予想されます。資金面やハード面等で、体力の無い病院は淘汰される、という地獄絵図ですよね。安部チャンは「言うべき事はアメリカに言う」なんて大見えをきってますが、日米交渉において、我が国の言い分がキチンと通った事なんて無いでしょ。大体、自民党の皆サン、選挙前は「TPP絶対反対!」ってポスター作ってたじゃないですか、僕、それ見ましたよ!!こういう輩を、巧言令色、破廉恥漢、売国奴と呼びます。

では、アメリカの医療の実態を少し書いてみましょうか。保険会社が支払いを拒否して、必要な診察を受けられず亡くなった人、破産宣告を受けた人。医療保険に入れない人が6000万人近く存在し、医療費が払えず、自分で傷口を縫う人。保険会社から有力政治家への巨額な献金。保険会社が病院を格付けし、低いランクの病院には保険料を支払わない。嘘の様な実例が山の様にあるんです。僕、かってアメリカを旅行した際、同じツアーの男性が深夜急病で倒れまして、慌てて救急車を呼びましたが、確か5万円ぐらい請求され、驚いた記憶がありますもん。

僕、日本の現行の医療システムが完璧とは申しません。欠陥や訂正すべき点も多いですけれど、国民皆が平等に医療を受けられる、この一点だけでも、アメリカより断然優れている、そう痛感しています。今、医療関係者の間で、注目を浴びているのがキューバです。まず国民165人あたりに医師が1人いる、というのは世界一なんですね。因みに日本は、国民1万人あたりに22・45人です…。そして、キューバは家庭医の往診が当たり前ですし、夫々のドクターが全ての地域を網羅し、住民全員の健康状態を把握しているんですね。医学部に入るのは無料、世界中の被災地にドクターを派遣しています。

僕、共産主義は大嫌い、とてもその様な形態の国には住めません。けれど、こと医療だけに関しては、アメリカよりもキューバの方が何だか良さげな感がするのは僕だけでしょうか。とは言っても、僕、文献や訪れた病院関係者のレジュメを読んだだけですから、キューバの医療の実態は未だ分かりません。百聞は一見に如かず、聞いた千遍より見た一遍、シーイング・イズ・ビリービングと申します。僕、何とかキューバの医療をこの目で見なくてはならない、そう心に決めているんですね。

どうか読者の皆様方には賢明な選択をして頂いて、TPPをどうするのか、国民の事を本当に考えている政党は何処なのか、任期を考えますと、どうやら参議院選挙は今年7月末頃でしょうから、是非投票所に足を運んで下さいませ。今日は、何だか堅い話に終始しまして、大変申し訳ございません。それでは皆様、楽しいGWをお過ごし下さいませ。僕は、結婚式に出て祝辞を述べて、後は映画鑑賞とお昼寝ぐらいで、GWが終わりそうだなあ…。それでは又来週お会いしましょう!!
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