FC2ブログ

✿ 咲き満ちて 庭盛り上がる 桜草 ✾

おはようございます。いよいよ当院の一大イベント、第7回カルチャーフェスティバルも迫りまして、明日からは設営準備、何だか院内が忙しないですね。日曜日当日は、何とか晴れそうですし、皆様のご来場を、職員一同、心からお待ちしております。今日にも、近隣の皆様方には、新聞の折り込みチラシが配られているかと思います。どうぞそれをお持ちになられて、日曜日に皆様とお会い出来れば幸いです。何卒宜しくお願い致しますm(__)m。

忙しい時こそ、何か他の事をしたくなるもの、野球観戦か映画鑑賞か迷いましたが、昨日は書店で良著を見つけ購入、結局それを読み耽ってしまい、気付いたら寝ていました。「江戸近郊道しるべ 現代語訳」村尾嘉陵著 阿部孝嗣訳 講談社学術文庫、です。簡単に要約しちゃいますと、江戸時代は文政の頃ですから、蘭学者シーボルトが滞日中ですね。その頃のお侍さんが、余暇の折に、都内近辺を散策した記録なんです。僕、非常に感銘を受けたんですが、つい200年前の江戸、即ち東京は、豊かな自然と運河に囲まれた都市だったんですね~。新宿の辺りからは霊峰富士の山が鮮明に見え、多く点在する広大な大名屋敷には、見事な庭園があり、いや、平成の今は、無理矢理河川を埋め立て、道路を敷き詰め、凄まじい温暖化にゲリラ豪雨でしょ。昔の人の方が余程知恵がありますよ。そして、当時の江戸は、紙に糞尿まで完全にリサイクルされていた、究極のエコロジーを実践していた大都会ですし、人口の水路や地下にはパイプまであったんですから、僕、その頃に住みたかったですよ。

そして、この書の主人公、村尾嘉陵さん、当時の武士だけあって、名所旧跡や社寺を訪れる度に、一句詠むんですね。年を経て 又もきてみん 広前に植えし 小松の千代のさかへを、上手い句とは思えませんが、現代の政治家や官僚よりも学がある事は確かでしょうね。という訳で、今日は和歌や俳句のお話と参りましょう。

とは言っても僕、子規や一茶や山頭火や芭蕉、あとは放哉、そうそう虚子ぐらいかなあ、それらの句集を斜め読みした程度、和歌や俳句について、とても語れる素養はありません。ここは思い切ってポイントを絞りまして、文士の皆さん、作家が詠んだ句についての事ならば、些か自信がありますから、そこらを書いてみましょうか。

まず、トップバッターは、やはりこの人でしょう。そう、僕の敬愛する谷崎潤一郎です!トレアドルパンツの 似合う渡邊の 千萬子は ダリア摘みに出でたり、これ、ご自身の遠縁の姪になるのかな、この随分年の離れた女性を溺愛しちゃうんですよ。爺さん、しょうがねえなあ…。かの世界的な版画家、棟方志孝さんに、渡邊千萬子さんの画をバンバン描かせ、谷崎自作の先の和歌を彫らせ、プレゼントするんですから堪りません。源氏物語に、六条院という建物が出て来ます。主人公の光源氏が、四季をイメージした邸宅を造るんですね。春夏秋冬なんですが、そこには恋人や正室が夫々住んでいるんです。谷崎はそれを地で行ってまして、夕食の折には、奥様とその妹達が並び、先の姪もおり、女性秘書と多くの女中さん達がかしずき、皆さん化粧を施し着物を着替え、豪勢な晩餐を食べる、という訳です。

続いては、これまた僕の私淑する森鴎外先生です。鴎外先生は大変なインテリ、ドイツ留学中は現地の女性に追いかけ回される程でした。陸軍軍医として最高位まで上り詰め、そして多くの傑作をものにした文豪であります。さぞ華やかな句が多そうなんですが、様々な地に単身赴任されていますので、割とペシミスティックというか、哀しげなものが目立ちます。その影は 冬木立より 濃かりけり、馬上十里 黄なるてふてふ 一つ見し、死は易く 生は蠅にぞ 悩みける、どうやら戦場で詠んだ句もあるのでしょう、寂寥、哀感、繊細、何だかそういう言葉が浮かびます。

ドラッグ関係で捕まり、すっかり極者扱いになったのが、角川春樹さんです。角川書店の御曹司であり、多くの映画で立て続けに大ヒットを飛ばしすっかり有名人となりましたが、この人は優れた俳人でもあるんです。句集も多く出していますし、俳句の世界では最も権威のある、山本健吉文学賞を2度も受賞しています。流されて たましい 鳥となり帰る、死ぬるとも 鬼の名のつく やんまかな、いやあ、凄いセンスですよ。

トリを務めるのは、僕の私淑する、永井荷風先生しかありませんね。荷風先生については、かって拙ブログで幾度と無く触れて来ましたけれど、まあ、芸者と女給と踊り子が大好きなご仁でして、それでいながら文章力はずば抜け、文明批評は天下一品の、慶應大学文学部教授なんです。秋晴れや おしろい焼けの 顔のしわ、春雨や 船からあがる 女づれ、葉ざくらや 人に知られぬ 昼あそび、紫陽花や 身を持ちくずす 庵の主、何だか艶っぽいというか、どうもいやらしい句ばかり、季語があんまり意味が無い気もしますよね。しかしながら、こういう感性は滅多に無いもの、荷風先生しか描けない世界と言えましょう。

花粉症 何だかくしゃみが 止まらない、季語も無ければ字余りでもあり、自製のとんでも無い駄句をご披露した所で、それでは朝の会議に行って参ります!!
スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

しもごおり

Author:しもごおり
OSHブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR