FC2ブログ

復讐するは我にあり

おはようございます。昨日は会合がありまして、関係者の皆様、楽しい一時をありがとうございましたm(__)m。到らない僕ですが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。僕、大阪の疲れもあり、少々二日酔い気味ですけれど、勿論仕事--今日は来客に会議デー、てんてこ舞いです--は全力で頑張ります、今日も拙ブログをお楽しみ頂ければ幸いです。

さて、時間も切迫していますから、早速本題に入りましょう。本日は追悼文となるんですが、釣りバカ日誌のスーさんこと、三國連太郎さんがお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈り致します。

僕、三國さんの大ファンでして、何から書こうか迷いますね~。まず、やはりその日本人離れした端正な容姿ですかねえ。彼の若い頃のポートレイトをご覧になれば直ぐにお分かりでしょうが、まるで外国人の血が入っているかの様です。それにしても、昔の銀幕のスタアは、本当に二枚目が多いですもんね。鶴田浩二にせよ松方弘樹にせよ、あ、忘れちゃいけない森雅之にしても、凄みを感じさせるというか、戦慄する程の美貌です。最近のイケ面、藤木直人君も好い男とは思いますが、昔の俳優さんには一歩譲るんじゃないでしょうか。僕の敬愛する美輪明弘さんが、いみじくもおっしゃってましたが、「昔の人は容姿に差があった。とんでもない美女が居れば、驚く程の醜女もいました。今は皆、平均的な顔になったけれど、頭脳の差が激しくなりましたね。」、うん、その通りで、思わず膝を打つ名言であります。

閑話休題、三國さんはその美貌に加えて、180㌢を超す長身、アカデミックな教育は受けていませんが、本質的にインテリで頭脳明晰、大変な読書家で博識なんですから、女性がほっておく筈がありません。41歳の時に、19歳の女優さんと大恋愛しちゃうんですもん、どんだけモテるんですかね、ちょっと羨ましいなあ…。奥さんを棄て、結婚を前提に同棲を始めるも、三カ月後に「疲れた…」と置き手紙を残して出奔、これは酷過ぎですね!?結局、結婚離婚を4度繰り返した、大変な艶福家でありました。息子である俳優の佐藤浩市さんは、2度目の奥さんの子供なのかな、父と子の間で、大変な確執があったのは有名ですよね。そして、三國さんを大変好ましく感じるのは、この人の本質は、頭が良い事に加え、バガボンドと言いますか、天性の放浪者の感があるんですよ。

戦争に反対し徴兵を嫌い国内中を逃亡、中国に渡る直前に逮捕され、結局は従軍し悲惨極まりない体験をし、ありとあらゆる職についた、というんですから、この経験が、役者として最大限生かされたのではないでしょうか。イングランドですと、国営の演劇アカデミーがあります。アメリカならば、アクターズ・スタジオがあり、共に名優を多く輩出しているんですが、日本は文化的後進国ですから、優れた役者さんって、劇団を経由するコースぐらいしかないんですよね。三國さんの場合は、銀座をトボトボ歩いていた所をスカウトされた由でして、全くの素人が、天下の名優になるんですから、人生って分からないものです。

面白いなあ、と感じるのは、その素人の三國さんの役作りなんです。老人を演じる為に10本以上の歯を抜き、浮浪者の役の際には、山谷や西成といった、所謂ドヤ街で何日も過ごし、喧嘩のシークエンスでは女優さんにも本気で殴りかかる、というスタイルでした。実はこれ、偶然なんでしょうが、先に挙げたアクターズ・スタジオの役作りのアプローチと酷似しているんです。このスタジオは、リー・ストラスバーグさんという方が指導者ですが、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、マリリン・モンロー、ジャック・ニコルソン、ジーン・ハックマンに何とマーロン・ブランドと、これだけで映画史が書けそうな、綺羅星の如く凄いメンバーを生み出したんですね。中でも有名なのは卒業生のロバート・デ・ニーロの役作りです。デ・ニーロ・アプローチと言いますが、「タクシー・ドライバー」の際は、実際に運転手として勤務しましたし、「ゴッド・ファーザー」の際はシチリア島に住み、その地方の訛ったイタリア語を完璧にマスターしたのです。三國さんの役作りと全く同じですよね!?三國さんの凄みは、終戦後の情報など皆無の時代に、役者経験も全く無いのに、それを全くの独学で編み出した事でしょう。

最近の映画ファンの皆さんは、「釣りバカ」シリーズでの、飄々としたコミカルなイメージが強いと思うんですね。いやいやどうしてとんでもありません。「飢餓海峡」では殺人犯、「神々の深き欲望」では近親相姦に溺れる兄、「夜の鼓」では妻を寝とられ狂乱する夫、「戒厳令」では右翼の大立者、ホームレスに侍に僧侶に茶人に軍人に政治家、まあ、振幅が激しいと言いますか、カメレオンの様に何でも演じる事の出来る稀有な役者でした。アット・ヒズ・ベストなのは、やはり「復讐するは我にあり」、かなあ。メガフォンを取ったのは、僕の敬愛する故今村昌平、そしてこれまた名優の緒形拳さんとの演技合戦は凄まじいです。連続殺人鬼を子に持つ神父さんが、息子の嫁さんと付き合う、こんな役、三國さんしか出来ないでしょう!?ラスト近い場面で、親子が向き合うシークエンスがありますけれど、此処だけでも是非ご覧になって欲しいです。最近のチンケな役者どもなんて、皆ひれ伏す事請け合いです。

よし、今夜はナイター観戦は中止、三國さんの映画でも徹夜で観ましょうかね!!では、会合に行って参ります!
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

しもごおり

Author:しもごおり
OSHブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR