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✾ 月見草 ✾

おはようございます。へえ~、と思ったのですが、昨日のブログで、美食私立探偵ネロ・ウルフについて触れましたよね。未読の分を急に読みたくなりまして、ネットで色々と検索してみたんですよ。そうしましたら、何と長崎の地--大波戸、とありましたから、チンチン電車の駅のそば、長崎港近くですね--に、レストラン「ネロ・ウルフ」を発見したんですね。食べログに出ていましたが、結構なボリュームと素朴な美味しさで、地元では人気の店の由だったんです。所謂ざっかけないと言うのかな、如何にも下町風のお店でして、一度行ってみたくなりました。小説にしても映画にしても、タイトルって大事ですし、食べ物屋さんも同様、こういうこだわりのある店名って何だか好感が持てますよね。「ライ麦畑でつかまえて」「眠れる美女」「舞姫」、「大脱走」「ロシアより愛をこめて」「汚れなき情事」、う~ん、何だか読みたくなりますし、観たくなりませんか!?

僕、このお方の小説や文体は大の苦手なんですが、大江健三郎のタイトルの付け方の上手さには常々感服しているんです。「見る前に跳べ」「万延元年のフットボール」「芽むしり仔撃ち」、ほら、何だか気になりませんか。そうそう、ついでで申し訳ありませんが、僕、一時期とてもハマったのは安部公房さんでありまして、いずれ拙ブログでも取り上げる事があるかと思いますが、彼もまた、タイトルの上手さでは負けておりません。「けものたちは故郷を目指す」「砂の女」「夢の逃亡」「棒になった男」「猛獣の心に計算機の手を」、あ~、何だか再読したくなりましたよ!僕、大江では無く、寧ろ安部さんにノーベル賞をあげるべきだった、そう思っていますし、その考えは未だに微動だにしません。

閑話休題、昨日からタイトル、ネーミングの話ばかりで恐縮ですが、野球日本代表の愛称、侍ジャパン、これ、近来稀に見る素晴らしさと思います。白地を背景に、黒のシルエットの侍がバットを持って屹立し、右手にローマ字でSAMURAI JAPANと書かれ、赤い日の丸も堂々と記されていまして、うん、カッコ良いなあ。それにしても、番狂わせで韓国は予選落ちが決まりまして、勝敗は兵家の常じゃないですか、こういう負けた時にこそ、男としての真価が問われる、僕、そう思うんですね。悔しいのは分かりますけれど、「食べ物が合わなかった」「ルールに問題が」、挙句の果てには「寒かった」って、あのねえ、台湾と韓国なんですよ。台湾は沖縄の先、もうフィリピンに近いですから、完全な亜熱帯気候の島です。韓国の冬の猛烈な寒さは広く知られる所、殆ど東北や北海道並みなんですもん。僕、両国に行った事がありますから分かりますが、韓国の厳しい寒さを防ぐ為に、オンドルという優れた床下暖房が発達したんじゃないですか。キムチやナッチーポックンやチゲ、ここら辺の辛さ満点の美味しい料理も、防寒対策で生まれた食文化と思いますよ。何れにせよ、こういうのを引かれ者の小唄、負け惜しみ、負け犬の遠吠えと言います。男の子であり、スポーツマンであり、紳士であるならば、率直にオランダと台湾の力を認め、「自分の力が足りなかった。両国の予選突破を讃えたい。次回大会で雪辱を晴らします。」、こう言うべきじゃないかなあ。韓国にも良い点は沢山あると思うんですが、国際大会では、その国の品位、品格も問われますからね~。英語に良い表現があるじゃないですか、そう、グッド・ルーザー、です。

韓国の敗因は、ズバリ、慢心と自我肥大と平常心の欠如、そう思っています。オランダに完敗しましたけれど、この国の野球は、近年メキメキと力を付けて来ているので、足元をすくわれる事は予測出来た筈なんですね。僕、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という名言を思い出しましたよ。という訳で、今日の拙ブログは、その言葉を残した偉大なる野球人、野村克也監督、ノムさんのお話と参りましょう。

毒舌と寸鉄人を刺す皮肉、そして際立ったキャラクター、強烈な奥様--ノムさんの自著に「女房はドーベルマン」という凄い本がありまして、爆笑必至です。僕の友人の雑誌編集者が、その書の出版記者会見を取材したんですね。サッチー夫人も同席された由でして、後日談を聞きましたら「将にドーベルマンよ」ですって。--の存在もあり、誤解されがちで悪いイメージをお持ちの方も多いでしょう。でも、僕、途轍もなく偉大な野球人と思いますし、ノムさんの語録に啓発された事は少なくありませんし、中には座右の銘として、拳拳服膺している言葉も多いんです。

人間は恥ずかしさという思いに比例して進歩する。

人生最大の敵、それは鈍感である。

先入観は罪、偏見は悪。

35歳を過ぎて敵がいないという事は、人間的に見込みがない。

最も大事な事は、結果ではなくプロセスだ。

心が変われば態度が変わる。態度が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる。

どれも素晴らしい名言ですし、最後のフレーズなんて、ヒンズー教の高僧の言葉でありまして、ノムさんの日頃の勉強ぶり、精進が伺えます。ここで簡単にノムさんの経歴を記しますと、京都の山奥のご出身、幼い頃にお父さんを戦争で亡くし、極貧の中、野球に打ち込み、南海ホークス--現在のソフトバンクホークスですね--にテスト生として入団、1年目を過ごした後に解雇通告を受けるも、球団に泣きついて契約延長を勝ち取り、凄まじい努力の末に見事レギュラーの座を獲得、戦後初の三冠王、そして激務である捕手としては前人未到、これからも破られる事は無いでしょう、3000試合出場という大偉業を成し遂げた、立志伝中の人物と言えます。打者への配球、抑え投手の確立、盗塁を防ぐ為のクイック・モーション、守備のシフト、常識を破る投手継投や選手起用、これらは全てノムさんの発案でありまして、現在では野球のセオリーとなっている事が殆どなんですね。監督になってからも何度も日本一になった名将であります。ヤクルトスワローズ黄金期を築き上げ、多くの名選手や日本代表、メジャー・リーガーを輩出しました。特筆すべきは、アマチュア野球に転じ、ノンプロチームの弱小チームだったシダックス野球部を率い、見事日本一を獲得した事でしょう。その弱小チームからも6人のプロ野球選手を育てたんですね。そして、2004年の事です。全てプロ選手で編成した日本代表が勝てなかった、オリンピック金メダルを獲得したばかりのキューバ代表を、全くの無名投手を大抜擢し、シダックス単独チームが見事零点に抑え快勝したのです。「世界一強いのはシダックス野球部だ」とキューバ代表監督が嘆息したそうでして、ノムさんの凄さがお分かり頂けたでしょうか。

そして、僕、何よりも偉いなあ、と感服するのは、野球への情熱、愛を決して失わない事なんです。先日、涙が出そうになったニュースがありまして、何とノムさん、77歳になりましたが、来月1日より日体大教授に就任、近々野球部監督に就任されるそうです。古希を過ぎ、喜寿となり、間も無く傘寿になろうか、という時の新たな挑戦でありまして、やはり凄い男ですよね。こうなれば、日本球界で未だかってない、プロ・ノンプロ・学生の夫々のカテゴリーでの日本一監督を目指して欲しいものです。そして、日体大と言えば、日本一の体育の学校ですよね。本当に多くの体育の先生を輩出している訳で、今後、ノムさんの野球イズムが日体大に注入され、卒業生達が、全国の学生達にそれを伝えて行く筈です。こりゃあ、日本野球の未来は薔薇色ですよね!という訳で、力が入りまして、随分長くなりましたが、侍ジャパンの三連覇を願って、筆を擱く事と致しましょう。
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