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♡ 初恋の味 ♡

おはようございます。僕、すっかり忘れていたんですが、昨日はヴァレンタイン・デーだったんですね~。「今年は手作りじゃなくてゴメンなさい…」、なんて言われている人も居る様で、モテる人は羨ましいなあ、と感じますし、当方は義理で頂くものばかりですからね、何だか女性が気の毒な気も致します。僕、驚いたんですが、先日、お見舞いに行く際に花屋に立ち寄ったんですね。そうしましたら、フラワー・ヴァレンタインと銘打ちまして、「男性から女性にお花を贈りましょう」なんてキャンペーンをやってるんですよ。もう何が何だか分かりませんし、商魂逞しいとはこの事ですよね。今、ふと思い出したんですが、僕がロー・ティーンの頃かな、当時から読書は大好きでしたから、書店に日参していたんですね。そうしましたら、「サン・ジョルディの日」と大書されたポスターが貼ってありまして、「好きな異性へ本を贈りましょう」ですって。案の定と言うべきか、そのムーヴメントにはちっとも火が付かず、何時の間にやら立ち消えてしまいました。

さて、昨晩は打ち上げがありまして、少々ご酒を頂いたんですが、最近の飲み屋さんは頑張ってますね~。何の変哲も無い普通の居酒屋さんでも、焼酎や日本酒やワインは当然として、ハイボールは勿論の事、カクテル系も充実してますもん。串焼き、モツ煮込み、刺身、なんかに並んで、ジンライムですとかマンハッタンとか書いてますもんね。僕、カクテル系はジン・ベースを好みますが、昨日は何だか爽やかなものが飲みたくなりまして、発作的に、モヒートを頼みました。だって、お酒を並べている棚に、エル・ドラドとかバカルディとかロンリコがあり、ラム酒の一流処が揃っているんですもん。期待に違わず、少し甘めでライムとミントが効いた味を満喫する事が出来ました。

このモヒート、発祥の地は、カリブ海に浮かぶ小島、バルバドスであります。随分歴史の旧いカクテルでして、16世紀ですから、織田信長や豊臣秀吉が存命の時期、イングランドの海賊どもがバルバドスの島民に伝え、海伝いにキューバに渡り、大流行した、という訳です。大分の片隅のしがないバーに居ても、モヒートを飲めば、気分はもう、サルサと葉巻とカリブ海の潮風、とてもハッピーですよね。

カクテルそのものの歴史を紐解きますと、何と古代エジプトまで遡れるんですね。当時は炎熱対策や醸造技術も未熟でしたから、お酒の質も一定せず、色々なものを混ぜて飲んでいたそうで、様々なアレンジメントを繰り返し、長い長い歳月を経て、レシピが定着した由です。面白いのは、薬効があると考えられており、病人に与えたりしていたんですね。これはカクテルの話と少し離れますけれど、例えば黒麦酒、イングランドで好まれますが、100年ぐらい前までは、病院食として提供されていたそうです。アメリカ・インディアンが煙草を好んだのも同様です---精神安定剤や宗教儀式に使われた様ですね--し、かってはお茶も高額でしたから、貴人が病気の際に飲むものでした。

閑話休題、これは確かに身体に良い、と認められているカクテルがあります。うん、カクテルというにはかなりプリミティブなんですが、モンゴルに有る、クミス、と呼ばれるものなんですね。日本では馬乳酒と言う方が通りが良い様ですが、自然発生的に生まれたそうで、アルコールを含んだ馬の乳のヨーグルトなんです。馬の乳を容器に詰め、モンゴルの遊牧民達が移動をしていたら、自然に発酵していた、という訳ですね。モンゴルの大草原では野菜が殆ど摂れませんから、このクミスがその代わりになるんです。日本の大学が調べた処によりますと、人間に必要な12種の元素、18種のアミノ酸、多くのビタミン、カルシウムに蛋白質と、殆ど完璧な栄養素が含まれているんですね。呼吸器系に消化器系、糖尿病にも高血圧にも効き、脂肪やコレステロールを減らす効果があるそうで、もっともっと注目されるべきでしょう。そうそう、あの憎らしい程強かった横綱朝青龍、彼はこのクミスを毎日飲み、怪我をした際は身体に塗っていたそうですから、彼の原動力の源になった事で、その優秀性が分かるかと思います。でも、僕、これ、何故か香港に行った折に飲んだ事があるんですが、まあ酸っぱくて、とても毎日は無理と痛感しました。

ところが、このクミスにヒントを得た、メジャーな日本製品があるんですよ。そう、初恋の味、カルピスであります。今ではカルピス社はアサヒビールさんに買われてしまいましたけれど、この商品一本槍で一部上場を果たしたんですから、凄い飲み物ですよね。読者の皆様で、カルピスを飲まれた事の無い方はいらっしゃらないでしょう。

このカルピスの創業者は三島海雲さん、そう、お気付きの様に住職さんでして、彼もまた明治の男であります。13歳で得度、そして大学卒後、教師になるんですが、直ぐに職を辞し、中国に渡り25歳で貿易会社の社長となりますから、余程パワフルだったのでしょう。順調に会社は成長しますが、日本陸軍の無理な命令で、大量の馬を直ぐに調達せよ、との依頼を受けます。三島さんは大量の馬を調達すべく、当時まだ日本人が誰も訪れた事の無い、モンゴルまで行くんですね。モンゴルは典型的な内陸性気候でありまして、標高が高く、冬季は-20℃を超す酷寒、極めて乾燥していて、慣れない日本人には耐えられなかったでしょう。おまけに食べる物は殆ど羊肉ばかりです。好漢三島さんも慣れない風土にやられ、瀕死の状態となります。彼の人望や人脈が幸いしたのでしょう、ジンギスカンの末裔の酋長から、クミスを毎日飲む事を強く勧められるんですね。瀕死の状態ですから、判断する力も無く、言われるがままにそれを毎日飲んでいると、激的に回復したのです。九死に一生を得たとは将にこの事でして、三島さんは心に強く決めたのでしょう、この健康的な飲み物を世界中に広める、という訳で会社をたたみ、一路帰国の途につきます。11年間の間、試行錯誤を繰り返し、世界初の乳酸菌飲料「カルピス」が大正8年に生まれるんですね。国民の健康を自分の企業が支えたい、という訳です。カルピス1ccに乳酸菌が1億個っていうんですから、整腸作用は間違い無いでしょう。その後の疾風怒濤の快進撃は、僕が書くまでも無いでしょう。しかし、明治の男は本当に偉いです!最近の若者に、爪の垢を煎じて飲ませたい処ですよね~。何だか、僕も飲みたくなりました。後で病院の売店に行って買って来ようっと。それでは皆さん、まだまだ寒い日が続きますが、楽しい週末をお過ごし下さいませm(__)m。
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