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☆ 星を継ぐもの ★

おはようございます。いやあ、昨日はろくに食事も摂れず、疲れからそのまま寝ちゃったんですが、飢えと寒さで中々寝付けずに参りました。植村直己さんか、南極点到着のアムンゼンかスコットか、こりゃ大先達に大変失礼ですが、何か食べて寝れば良かったです、とは言っても後悔先に立たず、ですね。こういう時、羊を数えるのが古典的なやり方なんでしょうが、僕、突拍子も無い事を夢想しながら眠るのが常なんです。

古代の壁画って凄いよなあ、アートの原点だし、誰が描いたんだろ、タイムマシンがあればなあ…。そう言えば火焔式土器の造型や遮光式土偶のフォルムは、あの時代に奇跡的だ、とかですね。言葉は重い、重いは象さん、象さんは臭い、臭いはニンニク、こんな事ばっかり考えている訳です。僕がサウスポーのまま野球を続けていたらプロ野球に入れたかなあとか、それにしても永井荷風の文章は凄みがあるとか、もし火星人が襲って来たらどう防御するかとか、地球上にゾンビしかおらず、生き残りは地下に潜り、女性は沢山、男性は僕独りならどうしようか、その際は人類の為に一肌脱がねば、なんちゃって。それ邯鄲の夢の中、他愛も無い愚考を繰り返していましたら、カラスカァと鳴いて朝が来まして、愛犬の散歩へと出掛けました。

もう本当に冬ですよね。歩いていて、スニーカーから寒さが染み通る感があります。霜柱を踏みながらの散歩の途中、ふと空を見上げましたら、綺麗で鮮明なオリオン座やおうし座、ふたご座が燦然と輝いていまして、寒さを忘れて思わず見惚れてしまいました。天の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ、妙なる万葉の調べ、柿本人麻呂の僕の大好きな一句です。思わずご紹介しちゃいましたが、1400年以上前の句ですが、何と美しく繊細でリリカルなんでしょう。テグジュベリの「星の王子さま」に登場する飲兵衛も素晴らしいですが、ここは人麻呂に軍配が上がりますね。という訳で、今日は星座にまつわるお話を。

僕、幼少期から両親に連れられて、プラネタリウムに良く行っていました。中々見る事の出来ない星座を堪能出来、非常に興味深かったんですが、眼鏡を掛けていた所為か、暫くすると吐き気を催すんですよ。あれには参りました。留学時に見た、南半球での南十字星。新年、深夜の東京で深く酔い、思わず見上げた夜空にあった北斗七星。サンフランシスコはゴールデン・ゲイト・ブリッジのたもとで見たさそり座。夫々若かりし頃の記憶の縁として思い出深いですけれど、僕、実は変な星座の方が好きなんですよ。ポンプ座、とかげ座、髪の毛座、テーブルさん座、定規座、望遠鏡座…。そうそう、望遠鏡で思い出しましたが、僕の生家はビルの7階にありまして、母が教育の為になる、として、結構高額な天体望遠鏡を購入したんですね。買った当初は盛り上がるのが人の世の常でして、家族揃って天体図巻を広げ、あれが蟹座だ、いやいや射手座だ、なんて熱心に夜空を見ていたんです。そのうち飽きてしまい、何故かダイニングの父の席の横に、その望遠鏡が置かれていました。夜空を観測するにしては、望遠鏡の角度が水平に近く、何が見えるんだろ、と覗いてみましたら、随分離れたビルの大きなフロアで、うら若いお姉さん達がレオタードで踊っていました…。そのうちに母が気付き、ダイニングの皿が舞い飛ぶ大騒ぎになった事は言うまでもありません。

閑話休題、この天体観測、古代から熱心に行われていた事は間違いありません。南太平洋のポリネシアの民が、星座を道標として、ハワイ群島を発見した事は余りに有名です。これは眉唾ものかもしれませんが、我らが日本、縄文の民が、黒潮に乗り、南洋に点在する島伝いに、遥か南アメリカ、チリ辺りまで到達したのではないか、という説もあるぐらいなんですね。最も広く知られているのは、やはり古代エジプトの民でしょうか。紀元前数千年前から麦酒やワインを生産し、暦があり通貨があり、ピラミッドにスフィンクスまで造ってしまうんですから、或る意味現在と変わらない高度な文明だったと思いますし、人間って寧ろ、古代人の方が優秀だったんじゃないでしょうか。と言いますのは、母なるナイル河は毎年の様に氾濫を起こす訳ですが、この洪水が大量の栄養分を大地にばら撒く、という事に気付き、ではそれを前もって予測しようとしまして、天文学や測量技術、数学や暦が発達するんですね。1日が24時間、という事もかなり早い段階で気付いていたそうです。古代文明の殆どは、大河の畔で産声をあげた訳で、メソポタミア・黄河・インダス・エジプト、皆そうですよね。クレイドル・オブ・シビリゼイション、文明の揺り籠、という言葉がありますが、これは皆大河に縁があるんです。となると、国土交通省の木っ端役人どもが、防災という美名の下に、河川をいじくり廻して利権を貪っていますが、そんな事をしていると天罰が下りますよ!!ちっとは古代エジプト人の叡智を見習え、全く、と言いたくなりますよね。

最後に、このナイル河、全長6650㎞、世界最長であり、古代文明発祥の地であり、数億の民の胃袋を支え続けて来た、宗教的とも言える畏敬の念を持たれ続けた偉大な存在と言えます。先に登場した父が、或る日突然思い立ちまして、「俺はまだピラミッドを見ていない。見れずに死ねるか!」とのたまい、いきなりエジプトに旅立ちました。帰国後、名物の鳩はまずくてまずくて食べられなかった、ラクダは臭え、ガイドはボリやがって、不満タラタラだったんです。僕のお土産は、「たかし」と下にサインして貰ったと言い、パピルスに描かれたらしく、エジプト特有の人物の絵があるじゃないですか、あれだったんですが、親子揃ってエジプト語が分かる素養など或る筈も無く、ただただ黙りこくる2人でした。そうそう、僕がナイル河はどうだった、やっぱり文明の発祥の地だけあって、荘厳なんでしょ、と問いましたら、一言、「確かにでけえけど、何だか汚ねえ河だよ!!」ですって。ツタンカーメンから、ラムセス2世から、古代の優秀なファラオ--君主ですね--達もこれにはがっかりでしょうね~。
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