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INTERVIEW WITH THE VAMPIRE

随分寒くなりましたね~。昨夜はかなり冷え込みましたが、読者諸賢の皆様方、風邪などひいていませんでしょうか。僕、昨晩はかなり厚着をして眠った心算なんですが、朝方には鼻水が出て参りました。

冬が迫って来ますと、僕の最も愛するウインター・スポーツ、ラグビー・シーズンの開幕です。同じく僕の愛するボクシングでは、ドイツはハンブルグで行われた、世界ヘビー級タイトルマッチが凡戦だったので失望したんです。ところが、ルーマニアの首都ブカレスクで行われたラグビーのテスト・マッチでは、日本代表がやってくれました!34-23で勝利を収めたんです。IRB--国際ラグビー評議会--の世界ランキングを見れば一目瞭然なんですが、上位10カ国は、綺麗に南半球と欧州に分かれます。断トツ首位のニュージーランド、南アフリカ、オーストラリアの三強を軸に、僅差でフランス・イングランド・スコットランド・ウェールズ・アルゼンチン・イタリアが追う展開であります。特に欧州では、ラグビー発祥の地、イングランドを軸に、オランダの麦酒会社ハイネケンがスポンサードした、大きな大会が毎年開催される程人気があります。実は、我らが日本代表は、その切磋琢磨を続ける欧州各国とのアウェー戦において、実に40年間の長きにおいて25戦全敗、という不名誉な記録を更新中でした。ルーマニアでのアウェー戦も、相手の大型フォワードに苦しめられ、幾度と無くターン・オーヴァー(味方のボールを取られ逆襲に合う事です)される展開でしたが、持ち前のクイックネスが光っていました。特筆すべきなのは、トライを決めた日本代表キャプテン、英語に堪能なNO.8の菊谷選手、続いて殆どのキックを成功させた九州男児、スーパー・ブーツの異名を持ち、中々の二枚目の五郎丸選手。そして、僕も大ファンであります、欧州人の様な容姿とずば抜けた身体能力を持ち、かってエンジニアの卵だった文武両道の均ちゃんこと、ロックの大野選手。ゲーム・キャプテンは、趣味がバイオリンの慶應ボーイ、センターの廣瀬選手。見事なトライを決めた、日本屈指のウイング、通称「うなぎステップ」でお馴染の小野沢選手。2015年のイングランド大会を経て、いよいよ2019年には日本でラグビーワールドカップが開催されますから、是非好結果を残して欲しいものです。

さて、ルーマニアと言われても、僕達日本人には余り馴染みの無い、東欧の小国だと思うんですね。ビートたけしの持ちネタであります、コマネチ!選手や、かってこの国を支配し銃殺刑となった、チャウシェスクのイメージぐらいでしょうか。僕、かって大学院に在籍していた折に、「地域研究」という講義を受けたんですね。中近東にアフリカに南北アメリカ、一応世界全域を網羅した授業だったのですが、昔の講義を思い出しながら、本日はルーマニアについて綴ってみます。

この小国の歴史を紐解きますと、ROMANIA、の言葉が象徴的ですが、元々は古代ローマ人達がメインになった、ラテン系民族が造り上げた国なんですね。ところが、欧州の火薬庫と呼ばれ、民族に宗教に慣習が入り乱れた、バルカン半島にルーマニアは属しますから、実に波乱万丈の歴史でした。ローマ人達の国だったのですが、ペルシャやゲルマン、そしてダキアと呼ばれた東欧の民、ケルト系民族も入り混じり、将に人種のサラダボウルと言いますか、あらゆる肌の色の人種がいた訳ですね。その所為か、近代国家として中央集権化する事が遅れ、小国が乱立する事に相成ります。第二次大戦では、程近いソ連の強い影響下に置かれてしまい、誰も望んでいなかった共産主義国家となるんですね。チャウシェスクの失脚後、民主化は成りましたが、経済面では遅々として発展が進まない、これがルーマニアの歴史のダイジェスト版、といった処ですかね。

もっと卑近な話題に移しましょう。僕、かって住んでいた名古屋のアパートの近くに、非常に珍しいルーマニア料理のお店があったんですね。エスニック料理や郷土料理には目の無い僕ですから、数回通った事があります。なんて言うんですかね、先に挙げた歴史的背景がある所為か、非常に玉石混合なんですよ。何かドイツ風だったりロシア風だったり、トルコ風だったり。挽肉とザワークラウト風のキャベツの煮込みや、羊肉を香辛料で漬け込んだもの。魚料理は余り無く、スープや、揚げたものが多いこってりしたデザートは、やはり寒冷地独特のものかもしれませんね。欧州料理に欠かせないワインは、寒い所為か余り種類は多くありませんで、やはりツイカがポピュラーでしょう。このツイカ、謂わばルーマニアの地酒でして、プラムを蒸留したものなんですが、かなり強いもので、現地の人は皆、ストレートで飲むそうです。店員のルーマニア人に聞きますと、このツイカ、口内炎になった時、うがいすれば、痛みが引くとかで、オイオイ、どんだけ強いんだよ…。

最も世界的にルーマニアの名前が知られているのは、実は今日、これを書きたかったのですが、やはり吸血鬼、ドラキュラ伯爵でしょうね。この伯爵、たまたまドラクル、という通称だった為、ドラキュラの名が一般的になってしまったのですが、実在の彼は、オスマン帝国(トルコの大国ですね)やポーランドにハンガリーといった国々からルーマニアを守った、救国の英雄だったのです。只、国土防衛に逸るあまりに、異教徒や己に追随しないものに対しては残虐だった為、吸血鬼のイメージと不幸にも合致してしまったのでしょう。僕、何だか、大国に翻弄され続けた、悲劇の歴史の象徴、それがドラキュラの様に思えてなりません。

人の血は聖なるもの、と考えるのが中世の時代は一般的でしたし、ペストやチフスといった伝染病も猛威を振るい、宗教の戒律が厳しかったですから、ヴァンパイアの存在は世界中で信じられていた様に思います。狼男や人狼、魔女もその類でしょうね。日本では妖怪や狐狸と言った処でしょうか。科学が発展するに従い、その迷信は信じられなくなる訳ですが、人々の頭の中だけでも、偉大なる水木しげる先生じゃありませんが、妖怪が生きていられるぐらいの余裕が欲しいですよね。どうやら今晩も冷えそうですし、ルーマニアの地に思いを馳せ、血の滴る様なTボーン・ヴェリー・レア・ステーキと、深紅のホット・ワインでも飲もうかな!?
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