FC2ブログ

♫ FAUST ♬

おはようございます!皆様、三連休は如何お過ごしでしたか?僕、結構忙しなく動いていたんですが、昨日の午後は、大分市内のコンパルホールという会館で、「犬の行動心理」について講演を聞いて参りました。我が駄犬の不可解かつ我儘な行動について知るべく、拝聴した次第です。中々興味深かったのですが、最も知的好奇心を刺激されたのは、犬の性格も遺伝が占める割合が高い、という事と、人はよくペットを擬人化するが、そもそも脳の構造が異なるのでそれは過ちである、という厳然たる事実でしょうか。

僕、根っからの文系人間ですから、脳の構造を語れる程知識はありませんが、それでも人間の脳が3つの役割に分かれている、ぐらいは知っています。本能、情動、そして新皮質と呼ばれる新たな部分--言語や分析を司る人間特有のもの--から人の脳が成り立つ訳ですよね。この新皮質、高等動物になればなる程、大きく複雑になるとか。

昨今の世相をつらつら眺めるに、我らが大和民族の大脳新皮質の衰えを感ずる事頻り也。情緒不安定なる禽獣の如き輩、有象無象、各界に余りに多かりし。我、夕刻府内町に出でて珈琲を味わうも誠に索莫とし、口中苦き後味のみ残りし。渺渺たる大空に夕陽の落ちる様、うら寂しき心持也。なんちゃって文語体ですが、僕、最近、永井荷風翁の「断腸亭日乗」ばかり読んでいるものですから、すっかり影響されて困ります。

閑話休題、それにしても、山中伸弥博士のノーベル医学賞受賞は、近来稀に見る快挙でしたね。ここは起立しまして、近畿の方角へスタンディング・オベーションを送らねばなりません、本当におめでとうございます!!柔道とラグビーをこよなく愛するスポーツマンであり、挫折続きの臨床医時代を経て、米国留学後、研究者として数々の海外の賞を得て、満を持してのノーベル賞ですもん、日本の誇りと思います。山中博士の造り上げた、IPS細胞、これ、もう殆ど神の領域に近い気がします。というのは、万能性と自己複製機能を持つ細胞っていうんですから、男性から卵子を、女性から精子を造れる事も可能な訳ですし、ドイツを代表する文豪、ゲーテの「ファウスト」の世界であります。当時の欧州画壇に目を暫し向けますと、新古典主義ですとかロマン主義と呼ばれた、非常に写実的な画法、安定した構図が主流だった様に感じます。そうですねえ、ジェリコーですとかダビッドの全盛期だったのですが、ゲーテの台頭と同時期に、新たなムーヴメントが産まれました。現実的なアプローチと言いますか、非常にジャーナリスティックな観点の絵画、そう、スペインであればゴヤ、フランスのドラクロワ、イングランドのターナーの登場です。特に有名なターナーの機関車の絵なんて、黄色を主に、曖昧な背景、そしてその疾走感たるや、抽象画に近い雰囲気すらあります。将に時代の転換点だった訳ですね。

皆様ご存じの通り、「ファウスト」は実在の医学博士である、ドクトル・ファウストゥスの逸話を元にして書かれたものですが、悪魔に魂を売り、その代償として至上の快楽を得る、というお話ですよね。ここまでが第一部でして、第二部からは、ホムンクルス、という人造人間が登場します。人間が想像した事は必ず実現出来る、フランスの文豪、ジュール・ベルヌの言葉ですが、山中博士の快挙は、あらゆる古典や神話に現れる、人口生命体に近づくものではないでしょうか。僕、神話の類は大好きでして、そうですねえ、人造人間と言えば、ユダヤ教に現れるのは、自らの意思で動く泥人形ゴーレム(胎児の意)が筆頭に挙げられるでしょう。イギリスの女流小説家、メアリー・シェリーが創作したのはフランケンシュタイン。ギリシャ神話に登場する青銅製の巨人はタロス。古代メソポタミアのギルガメッシュ叙事詩には、エンキドゥという人間に近い存在が描かれます。「オズの魔法使い」では心臓の無いブリキの木こりが印象的ですよね。現代になると、ロボットやアンドロイドという発想へ進化します。鉄腕アトム、マジンガーZ、フィリップ・K・ディックの作品を映画化した「ブレード・ランナー」の主役は、未来の人造人間であり、レプリカントと呼ばれる、外見上は人間に瓜二つの感情の無い生き物です。

こういった神話、これらは人間の無限の想像力の産物と思いますが、それらは全て新皮質から産まれた訳ですから、何だか無限にループするかの様な、まるで遺伝子の二重螺旋構造の様で、趣深い気がします。今日は連休明けの月曜日でもあり、夕刻には会食も入っておりまして、時間は切迫、少々焦り気味ですが、こういう時こそ、気を静める為に、今日の本ブログのテーマに相応しい音楽、そう、ゲーテと同時代を生きた偉大な音楽家であり、その音階が螺旋階段を彷彿とさせる、バッハしかありませんね。僕、幼い頃に嫌で嫌で堪らないピアノ教室に無理矢理通わされ、野球少年だったのにマッシュルーム・カットにされ、正装して発表会に出され、冷やかしで駆け付けたチーム・メイトに大爆笑される、というまるで羞恥プレイの様な屈辱の過去がありました…。折角、バイエルを終え、ツェルニーだったかブルクミュラーかすっかり忘れましたが、ソナチネの初めぐらいまで行ったのかな、今では楽譜の読み方すら曖昧ですし、それきり止めてしまいましたが、バッハの平均律クラヴィーア曲集辺りを聞きますと、その美しいバロック調の対位法や、音階や音譜の配置は完璧に思えますし、今の気分にピッタリかな。

何だか話があちこちに跳びまして、散漫な感もありますが、酔っ払いの繰り事の様で、偶には良いでしょう。では、今週も本ブログを宜しくお願い致します!!
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

ピアノ教室に無理矢理通わされた野球少年(爆笑)

実は私も(笑)野球少年だったのに~
バイエル(上)(下)ツェルニーをがんばって終えました(笑)
その後大学でバンドをやってましたので
ピアノは無駄では無かったのかも?です。
今の仕事にも
リズム(身のこなし動きのリズム)と
音(天ぷらなんか特に)に関しては・・・
もしかしたら幼いころのピアノが役立っているのかも?
と思う時があります(笑)
プロフィール

しもごおり

Author:しもごおり
OSHブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR