FC2ブログ

♪ アンダルシアに憧れて ♪

おはようございます。早速なんですが、色々と考えさせられるニュースが飛び込んで来まして、読売新聞から抜粋しますと、経済危機が深刻なスペイン、人口3000人のマリナレダという村において、ファンマヌエル・ゴルディーヨ村長自ら失業者を率い、略奪を指揮しスーパーマーケットを襲撃、米や缶詰を貧困家庭に配ったそうなんです。村長は「悲惨な現状を告発する為の非常手段だ」と訴え、事件後も毎週の様にデモ行進を行い、銀行の前で座り込みをしているとか。知行合一、これ、陽明学の教えでして、物事の本質を知った以上行動しなくてはならない、という意味なんですね。僕の大学院時代の恩師の教授は、台湾独立運動に参加し、仲間が強制送還されそうになった際に、羽田空港に飛び降り、それを阻止しようとした剛の者(勿論、捕まりましたが…)ですし、曾祖父は戦時中に衆議院議員に立候補し、「このままでは日本は負ける」と演説し逮捕されています。成否は問わず己の信じる道を行く、これこそ男でありまして、思想に殉じた訳ですね。僕の身体には、その血、その反骨精神が脈々と受け継がれていますから、この村長の行動を強く支持致します!

それにしてもスペインの失業率は25㌫を超え、まあ全世界で2億人の失業者がいると言われてますからねえ…。この村長、大塩平八郎か鼠小僧かロビン・フッドか、という感が致しますが、それだけ不況が深刻なんでしょうね。長期間のデフレが続くとは言え、日本はまだまだ平和だなあ、と実感しますけれど、今日の本ブログは徒然なるままに、スペインの事について触れてみましょうか。

まず、スペインやイタリアは或る意味兄弟の様なものでして、そう、所謂ラテン民族なんです。両国の歴史を紐解いてみますと、共に長い長い期間に小国が乱立、合従連衡を繰り返した所為か、非常に州の力や地域毎の特色や自治権が強いんですね。欧州全体を見てもその傾向はあるのですが、この両国は特にそれが強いのではないでしょうか。好例となるのが、欧州サッカーの頂点であります、チャンピオンズ・リーグです。世界中の有名選手が続々と集結し、レベル的にはワールド・カップを超えている、というのが衆目の一致する所ですよね。観客動員数も年々歳々伸び続けていますが、何故そこまで盛り上がるかと言いますと、このチャンピオンズ・リーグ、かっての欧州の歴史そのものでありまして、都市間の戦争をサッカーという舞台を借りて、再現しているんですね。先に挙げた様に、スペイン内では小国が沢山あり、戦を繰り返していたんですから、現代のサッカーはその代理戦争という訳です。そりゃあ盛り上がりますよね。日本は幸か不幸か、そこまで深刻な内戦は無かった訳で、Jリーグ関係者は盛り上げようと必死なんでしょうが、広島対新潟、なんてカードには何の歴史的因縁もありませんし、そこまでレベルの高くない只のサッカーの試合ですからね。日本にサッカー文化が根付くのは、中々難しいと愚考します。

閑話休題、スペインは、常に分裂の危機に晒されて来た歴史でもあります。先に挙げた小国乱立の歴史に加え、慣習や言語まで異なる地方があるんですね。有名な所ではアンダルシアやバスクがありますし、その他にもガリシア、アラゴン、カタルーニャ、カナリア諸島、全てそうなんです。面白い事に、兄弟の様に似ているイタリアも同様なんですね。長靴の形のイタリアにおいて、南部の地中海側はナポリが代表的な都市ですが、ここではナポリ語が話されています。イタリア語とは明瞭に文法が異なるんですよ。ですから、ナポリの人がそうですねえ、中部のフィレンツェに観光に行ったり、北部のミラノにショッピングに行くとしたら、意思の疎通は楽ではないでしょう。又、北部は工業系の産業が、南部は第一次産業が中心です。食べ物も同様でして、地中海沿岸では、欧州では余り食さないタコやイカを食べますが、北部ではお肉やチーズ系が殆どですね。それはスペインでも同じ事なんです。地中海に面するバレンシアの名物はパエリヤ、ムール貝や海老がふんだんに使われたものは絶品ですし、バスクでは煮込み系、フランス国境沿いにあるカタルーニャではスペイン語とカタルーニャ語が公用語ですが、ここではパエリヤにイカ墨が入ります。フラメンコと闘牛のルーツの地、アンダルシアで使われるのはカスティーリャ語、ここでは何故か揚げ物が名物ですね。

イスラム勢力に支配されたり、王朝が出来て世界中を征服した揚句の果てに、イングランドに完敗したり、ナポレオンに攻め込まれ、王政が再度復活し、クーデターが起きて独裁政権が長く続いたり、スペインの歴史を俯瞰しますとこんな感じでして、誠に派手で波乱万丈、やっぱりラテンの国だなあ、と痛感しますよね。昨年でしたか、長く続いた左派政権が倒れ、どちらかというと右寄りの内閣が出来、経済の立て直しを始めたばかりなのに、冒頭に挙げた様に地方からの反乱が起きていますから、新政権も何時まで続くのか分かりません。やっぱり分裂なのかなあ。

ユーロ、ヨーロッパの統合、それは戦争を繰り返して来た欧州の人達の大人の知恵であり、強大なアメリカ経済に対抗する事が出来て、二度と戦を起こさないという安全保障面での安心もあった訳で、理念としては大変素晴らしいと思いますし、実際スタートした時は上手く行っていた様に感じます。しかし、理念で人が動くというのは大変難しいものでして、食べなければ死んでしまいますから、明日のパンとスープの方が大事ですもんね。どうやらヨーロッパにおける壮大な実験は、失敗に終わる可能性も出て来た様ですが、僕、最も懸念しているのは、戦争なんです。長引く不況や国民の不満を吹き飛ばす、一番短絡的な手段、それが戦争ですから、軍事大国アメリカも随分綻びが見えて来た様に思いますし、中国の台頭やロシアの覇権主義の膨張等、世界の不安定要因が多すぎるんです。どうか平和な時期が長く続く事を祈りますし、その為には、個人個人が偏った情報に流されず、自立するしか無い様に思います。この拙ブログが、読者の皆様のご判断の一助になれば、これ程嬉しい事はありません。という事で今日はここで筆を擱きます。それでは皆さん、楽しい週末をお過ごし下さい!
スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

しもごおり

Author:しもごおり
OSHブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR