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僕とフリオと校庭で

昨夜の大分は湿度が高かったのか、かなり蒸し暑く、深夜まで輾転反側が続き、何だか寝苦しくて参りました…。皆様は安眠出来ましたでしょうか?さて、僕、昨日は久方振りに漫画喫茶に寄りまして、数時間ですが、暫し日頃の憂さを晴らして来ました。どうせなら、余り書店に流通していないものを、と思いまして、手に取ったのは、水木しげるに星野之宣や諸星大二郎といった、所謂神話や伝奇を題材にした、古代史をテーマにしたものでした。

それにしても、水木先生は余りに有名ですから触れませんが、諸星先生は凄いですね。再読したのは10数年ぶりでしたが、誰にも真似出来ないその独特のタッチ、深い学識に裏付けられた世界観、読後感がズシンと重く、ギャグも書けますし、いや、圧巻でした~。諸星先生の影響力の凄さは、名だたる漫画界や文壇の巨星達が揃って評価しています。デビュー作の完成度の高さには筒井康隆が度肝を抜かれ、高橋留美子さんの「うる星やつら」の主人公、諸星あたるは、先生の苗字から付けられたのは広く知られていますよね。「エヴァンゲリオン」は僕、未見ですが、どうも登場する兵器は、諸星先生にインスパイヤされたというか、パクリがあるそうです。「となりのトトロ」の宮崎駿監督は、諸星先生に最も影響を受けて大好きだ、と公言していますし、あの大天才手塚治虫先生も、「諸星さんの絵だけは僕には描けない」と悔しがったんですね。

さて、折角諸星先生について触れましたし、かねてより僕の関心事の1つである古代日本史、以前の本ブログでは宇佐神宮が祀っているのは卑弥呼であり、神社の敷地は古墳である、という説をご紹介しましたが、本日は古の大国、古代出雲のお話を。

面倒なので、僕の結論から先に書いちゃいますね。古代の日本には2つの巨大国家があり、1つは北九州を中心にした卑弥呼の王国であり、1つは山陰を拠点にした出雲の国であった、という訳です。前者はその後に近畿地方へと大移動し、帰化人の文化を多く取り入れた出雲の国を征服した、という仮説です。では、その証拠を逐一挙げて参りましょうか。

まずは、卑弥呼の国から書いてみますね。何故権力が大和に移動したのか、これには諸説ありまして、九州は中国大陸から近過ぎるという地政学的な観点も有力ですけれど、僕、増え続けたであろう人口問題に尽きると思うんです。北九州は確かに穀倉地帯ではありますが、当時の稚拙な農業技術で、増え続ける人の糊口を凌ぐのは大変厳しかったと思うんですよ。そこへ行くと、近畿地方は山国の九州と較べ平野が広くあり、琵琶湖という大水源がありますから、大人数を養うのは可能だったのではないかと。面白いのは、北九州の地域、確か戸畑辺りだったと思うのですが、その地域の地名が東大阪にある街と全く同じなんですね。川の畔に川邊という地名があり、屈曲した川の近隣は阿部であり、東の田園地域には東田という名称があり、一々挙げていくと大変ですから省略しますが、百以上ある地名の配置が全て同じなんです。これ、九州地方に中国大陸の文明がいち早く伝播し、最も早く国が出来た、というのは厳然たる事実ですから、そこの住民達が、大和地方に大量移住した傍証としか、僕には思えません。

さて、翻って出雲の国であります。この地方には、日本海の荒波を越えて中国の文明が流入した事は間違いありません。と言いますのは、この地域から大量に出土される銅剣や鏡、そして、大和地方とは随分異なる多種多様な古墳群、そして、製鉄の技術に長けていた事で知られています。これ、明らかに当時の日本には未だ無かった文化でありましょう。そして、神無月に日本中から八百万の神が集まるという出雲大社、この神社の謂われは、古事記に依りますと、「出雲の国が大和の国に服従する代わりに大きな神社を造って貰った」由ですが、歴史とは常に勝者が書き換えるものでありまして、そんな綺麗事じゃなかったと思いますよ~。出雲の国は祭祀国家であり、宗教的な結びつきが強い部族間連合の国だった、というのが一般的な認識です。大和朝廷は中央集権国家を目指していた訳で、当時の山陰地方では、鉄や銅が豊富に産出されていた訳で、それらは当然武器や貨幣として使われたでしょうから、両者がぶつからない筈がありません。今の世の中ならば、さしずめ油田地帯の取り合いの様なものでしょう。恐らくは、日本史上初の大きな内戦が勃発、大和朝廷が勝者となったのではないでしょうか。

そして平成の今、両者がぶつかったであろう、島根から京阪へと向かう道、通称出雲古道が見直され、文化遺産として保存されるべく、整備が進んでいます。昨今の日本人は歴史を重視しませんが、今の国道や鉄路においても、古道って沢山あるんですよ。新潟から長野を結ぶ塩の道。福井から京都までは鯖街道。北海道から大阪まで、北前船が辿った海路は昆布の道。京は宇治から、中山道或いは東海道を歩むお茶壺道中。長崎から博多まで、南蛮から輸入された砂糖を運ぶ通称シュガー・ロード、そのお陰か、長崎の味付けは少々甘味が強いですもんね。

この道をいけばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せばその一歩が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けば分かるさ、皆さん、アントニオ猪木の名言と思われている様ですが、これ、実は、アニメで広く知られた一休さん、禅僧の一休宗純の言葉なんですよね。今月と来月は連休に祝日が多いですし、僕も独り古道を歩き、歴史散策と洒落るのも悪く無いかもしれませんね。それでも皆さん、今日は文化人類学というか古代史というか、些かアカデミックな味わいでしたが、今週も本ブログを宜しくお願い致します!!
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諸星先生!!!

大ファンでした~大学時代に先生の作品に出会いまして~
衝撃的でした!あまりに凄すぎて!
書店でお取り寄せをしててに入るものは全て揃えてしまいました(笑)
当時すでに「妖怪ハンター」が絶版でした。
結局 稗田礼次郎シリーズになった復刻版のようなのを見ていました。

しもごおりさんのブログを見て・・・今思い出してみると~
コマの描写の仕方が写真的でしたね!
特に影のある笑い顔のシーンでそんなのがあった気がします。
諸星先生の作品は友達に貸すと帰ってこないんですよね(爆笑)

世にも奇妙な物語(TV番組)でも使われていましたね~
なつかしいです(笑)

No title

喬友館さん、返信遅れまして大変申し訳ございません!

確かに諸星先生の独特なタッチは誰も描けませんよね~(^^)。

一見、下手糞に見えるんですが、あれを描けと言われて描ける人はいないでしょう。そして、あの世界観は凄いです、将に天才でしょうね~。

ヒルコも面白かったですよね。隠れ諸星先生ファンって結構いらっしゃるんですよね!
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