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IS IT TRUE? IS IT? NO.

暑い暑いと思っていましたが、今朝久し振りに愛犬と散歩に出ましたら、随分と涼しさを感じる様になりました。もうすぐ秋ですかね~。喜びも悲しみも幾星霜、齢四十を過ぎますと、段々と物の哀れと言いますか、人生の折り返し点を過ぎてしまっている訳ですから、事ある毎にセンチメンタルになってしまいます。

一昨日の深夜に都内から戻って来まして、昨日は少々早めに退社させて貰ったんですが、貧乏人が馬を持つの喩通りでありまして、日頃持ち付けないものがあると、かえって戸惑いますよね。こういう時こそ、来し方行く末に思いを馳せたり、じっくりと読書に取り組むなり、クラシック音楽を鑑賞するなり、ゆっくり身体を休めるべきなんでしょうが、ウヰスキーのオン・ザ・ロックスを片手にYOU TUBEを見始めたら、もう止まるもんじゃありません。僕、好奇心旺盛、人の織り成す様々な生業全てに興味がありますから、何でも見ちゃうんですよね。藤木直人君のドラマの色悪ぶりに感心したり、故森雅之やトニー・レオンのダンディさやムーディな雰囲気に見惚れたり、まあ当院きっての色男も決してひけを取りませんが、って僕はゲイじゃありませんよ!

さて、ロックに演歌にキューバン・ソンにボクシング、はたまた将棋に戦車に珍しい食べ物と、様々な動画を独り楽しんでいたのですが、或る映画の予告編を発見、もうその世界に浸り切ってしまいました。そう、謂わずと知れた大傑作、「ゴッドファーザー」三部作です!と言う事で、今日はそのお話を。まあ、映画好きならば、皆さんご存じの名画中の名画でありまして、この事を綴るのは何だか気恥ずかしいんですよね。でも、この映画を愛する事にかけては人後に落ちない積もりですから、思いの丈を書いてまいりましょうか。

まず、素晴らしいのはキャスティングです。ヴィトー役は、マーロン・ブランドとロバート・デ・ニーロ、マイケル役はアル・パチーノ、ソニー役はジェームス・カーン、フレド役のジョン・カザール、トム役はロバート・デュバル、皆さん異なる魅力を持つ男達でありまして、全員がアカデミー賞受賞かノミネートされていますから、これだけ演技派を揃えた映画って、そうは無い様に思います。偶然では無いんでしょうが、皆さん殆どが、この映画の重要なファクターであるイタリア系の血を引いているんですよね。そりゃあ発音も堂に入ったものでして、特にデ・ニーロは圧巻です。デ・ニーロ・アプローチという言葉が生まれたぐらいでして、役に成り切る為には、減量増量も思いのまま、毛を抜いたりは当たり前なんです。タクシー運転手役の際には、実際にニューヨークでお客さんを乗せて走ってたというんですから恐れ入ります。そして、デ・ニーロは元々イタリア系ですが、この映画の為に、舞台となるシチリア島に住み、風俗や慣習を知り、そして家庭教師をつけ、その島の訛りまで身に付けたんですもん、ここまで役者が頑張れば、面白くなりますよね。

そして、撮影に美術に照明、大道具小道具といった裏方さんも当時の一流どころをズラリと並べ、将に百花繚乱の趣でして、その中でも特筆すべきはやはり、カメラマンでしょう。哀愁を帯びたテーマ・ソングも圧巻ですが、この撮影で、俳優さんの頭の上から照明を当てて撮ってるんですね。そうする事により、眼に影が掛かる訳です。人物の表情が読めなくなり、迫力が増すという効果が出るんですよね。この映画の後、相当なフォロワーが続出した事も良く知られたエピソードです。

監督であるコッポラの偉大さは、かっての本ブログでもちょいちょい触れていますので割愛しましょう。映画の命である脚本は、コッポラとマリオ・プーゾが共同で書きあげました。余り知られていないこのマリオさんも、イタリア移民の子供でありまして、貧乏な幼少の砌から、生地であるニューヨークで様々な職を転々としました。移民を差別するのがアメリカの伝統でありまして、特に蔑まれていたイタリア人に、まともな職が与えられる筈がありません。マリオさんも当然の様に肉体労働に従事していたのですが、そこで、マフィアの存在を知り、実際に見聞きしたんですね。その実体験が脚本に生かされた訳です。共同脚本のコッポラ監督もイタリア移民の出身ですが、こちらはマリオさんとは異なり上流階級の出身、大学卒のインテリであります。異なる生育歴を持つ両者の長所が上手く融合され、素晴らしい脚本が仕上がった訳ですね。

この映画の魅力はまだまだあります。まずは叙事詩的なスケールの大きさでしょうか。100年近い期間の、イタリア人家族の栄枯盛衰を描いている訳で、そこには家族愛があり、組織を守る掟があり、激しい暴力的な抗争があり、恋愛模様もあり、アメリカ社会の変容まで含んでいますから、誠に盛り沢山の骨太の映画と言えましょう。

僕、1974年に公開されたゴッド・ファーザーPARTⅡは、劇場で観ているのが密かな自慢なんです。ただ、当時の僕はまだ7歳、恐らく映画好きの両親に連れられて行ったのでしょうが、ストーリーなんて皆目分からなかったと思いますが、劇場の熱気とスクリーンに映された迫力ある映像は、確かに僕の記憶の中にあります。

では、今日はじっくりとゴッドファーザーを久し振りに鑑賞しましょうか。飲むのは勿論、ウヰスキーにイタリア産の杏のリキュールをステアしたカクテル、その名もゴッドファーザーでしょうね。つまみは、エクストラ・ヴァージン・オリーブ・オイルに、発酵したばかりのパンを浸したものしかありません。この映画、皆さんも、是非再見されてみては如何でしょうか!?
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