FC2ブログ

伊予日記

皆様、週末は如何お過ごしでしたか?夏休みに入ったばかりの学生さん達が羨ましい限りですが、僕、土日は所用がありまして、四国は愛媛県、造船とタオルで有名な今治まで行って参りました。明け方というより未明に大分を発ちまして、現地に着いたのは10時頃でしたか、いや、それにしても強烈な暑さでした。自分でも驚く程、汗がバンバン出ますし、消費するペットボトルの量も半端では無く、人間って水で出来ているんだなあ、と痛感しましたね。僕、どちらかというと色白だった筈なんですが、最近、何だか漁師さんの様に赤銅色と言いますか、随分日焼けして来ました。まあ、健康的で良いのかな。

所用の後はお鮨を頂いて、僕、無知で恥ずかしかったのですが、聞く処によりますと、来島鯛というんですか、明石の鯛しか知りませんでしたが、成程、肉厚ながら柔らかく甘味もあり、大変結構なお味でした。何でもかっての今治藩には「鯛奉行」なる役職があり、将軍に献上していたとか。もっともっと時代を遡り、古代には、この今治の街は、かってはナウマン象の墓場だったという説があるんですね。今の時代でも、漁師さんが沖に出て、網漁をしていますと、ナウマン象の化石が相当量引っ掛かるとか。貝塚に遺跡も多く、時間が無く寄れなかったのが心残りです。中世になりますと、複雑な潮流を味方にし、瀬戸内の小島を根城にし、沿岸を荒らしまわった来島水軍でしょうか。江戸期になりますと、この地の礎を造り上げ、現在の街割りは当時のまま、それだけ先見の明があった、名将藤堂高虎が有名ですよね。閑話休題、大分の鯛も負けていないと思うんですが、後で当院の釣りキチ三平こと、別名鯛番長のM先生か、魚紳さん(勝手に渾名を付けてすいません!)のK先生に聞いてみようっと。蛸にサザエにトリガイ、少々時期外れですがメバルの煮付けも美味しく、それらを牛丼を食べるかの様な速度で平らげてしまいました。

初めての街に来て、微醺を帯びながら夕暮れ時の商店街を独りそぞろ歩き、中々乙なもので、これで浴衣姿の鄙にも稀な美人でも隣にいれば言う事は無いんでしょうが、無い物ねだりをしても仕方ありません。ちょうど土曜日でしたから、夜市と銘打って、リンゴ飴や綿菓子、金魚すくいに焼きそば、焼きいかにとうもろこし、焼き鳥にたこ焼き、そしてかき氷と冷えた缶ビールなんて出店が沢山出てまして、冷やかしながら歩いていたんですが、僕、途中で或る事に気付いたんです。全くと言って良い程、若い人がいないって。確かこの今治市は人口17万人弱、若者は皆、都会に出てしまったのでしょうが、それにしても、少子高齢化と果てしなく続く不景気のダブル・パンチに、地方経済は耐えられませんよ。よくよく観察してみますと、商店街も、出店があるので賑やかに見えますが、シャッターを下ろして「空き店舗」「貸家」の札が貼られている処ばかりなんですね。これで消費税を上げて、TPPを推進し、今まで以上に弱肉強食の外資が入って来たら、地方経済は壊滅間違い無しですね。今でも瀕死の重傷を負っているのに、悪政によりご臨終です、チーン。おっとこれは病院のブログに宜しくない表現でしたね、誠に申し訳ありません。ピーカンの一日だったのですが、何だか、僕の心には暗い影が射した様に感じました。

カラスカァと鳴いて眼が覚めまして、同じく所用を済ませて夕刻に帰途に着いたのですが、それにしても、四国に限らず、日本は山国と痛感しました。行けども行けども果てしなく山が続く感じでしたねえ。分け入っても分け入っても青い山、これじゃあ山頭火ですが、「トンネルを抜けると山国だった」これじゃあ川端康成先生のパクリですね。日頃見慣れた九州の猛々しい山脈と異なり、愛媛の山は何処となく優しい風情があるんです。山々を覆う木々を見ていると、どうやら蜜柑を栽培しているらしく、ははあ、それでか、と納得しましたし、微かに旅情を感じました。僕、驚いたのは、愛媛県の最西端、八幡浜から三崎港を結ぶ道路の凄さです。山道とはとても思えない、見事に整備され、信号すら全く無い、まるで高速道路と見紛うかの様な見事な道でした。長い長い幾つものトンネル内なんて、グリーンの光が灯っていて、もう映画「ブレード・ランナー」か「ガタカ」の様な、一種異様な異空間、いや魔空間かな、もうサイエンス・フィクションの世界でした。大変失礼ながら、山あいの集落と海沿いの小さな漁村を繋ぐには、立派過ぎる道路でして、その疑問はあっと言う間に氷解したんです。そう、この近くに伊方原発があるんですね。山々の谷間、恐らく切り開いた開発地でしょうが、広大な敷地と立派な住宅群が突如として現れまして、まるで都内の団地を思わせる様でしたが、そこに原発関係の方々が住んでいるとか。時折、霧が立ち込めたりして、その住宅群もグリーン・ライトで覆われていましたから、仮面ライダーのショッカーじゃありませんが、もう何だか怪しい秘密基地の様でした。でもねえ、貧しい地方自治体に目を付け、山を切り開き、道路を敷き雇用を確保し、予算(裏金?)を与えて、その見返りに「原発を作らせろ」、これにNoと言える町長さんはそうはいませんよ。これが原発を誘致する側される側の実体でしょうし、何だか禍々しくて、僕はとても好きになれず、ほうほうの体で、大分行きのフェリーに乗り込み、安堵のため息を吐きました。

最後に、今回の関係者の方に深く厚く御礼申し上げます。大変刺激的で、結構なものを沢山見せて頂きまして、心より感謝しております。今後とも何卒宜しくお願い致します。

今日は我流の紀行文と洒落てみた積もりですが、ご感想はいかがでしたでしょうか。それでは皆さん、今週も本ブログを宜しくお願い致します!!
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

しもごおり

Author:しもごおり
OSHブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR