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$ プードルの身代金 $

おはようございます。それにしても、昨日の、熊本・大分を襲った豪雨は、大変な惨禍をひき起こしました。お亡くなりになられた方のご冥福を謹んでお祈り致します。被害にあわれた方々、そしてその地域の、一日も早い復興を願っております。当院と致しましても、何らかの義援活動を行うべく、この後の会議で早速話し合う積もりです。それにしても、この梅雨前線、まだまだ九州上空に停滞している雰囲気、週末も雨模様ですし、これ以上被害が拡大しなければ良いのですが…。

こういう天気が続きますと、外に出るのも良いんですが、足元からずぶ濡れになりますし、晴耕雨読じゃありませんが、家に居て読書三昧が一番です。今までの拙ブログでは、どちらかと言えば、日本人作家を取り上げる事が多かった様に思いますので、今日は外国人作家のご紹介と参りましょう。

僕、読書に関しては極めて雑食かつ大食、古今東西あらゆるジャンルに興味があります。一時期は、新潮文庫と文春文庫の著者別アイウエオ順、日本だけでなく海外のもの全部読んでやれ、なんて無謀な企てを試みたものです。著者1人につき1冊読む按配で、結構読破した覚えがありますねえ。それぐらいの雑食ですから、何でも読んでしまうんですが、それでも、気に入った作家の作品群を大体網羅しなくては、その人の事は語れませんよね。僕が、胸を張って全部読んだと言えるのは、古い所では、コナン・ドイル、ヘルマン・ヘッセ、モーリス・ルブラン、エドガー・アラン・ポー、トルーマン・カポーティ、アーネスト・ヘミングウェイ、ガルシア・マルケス、マーク・トゥウエイン、トーベ・ヤンソン、エーリッヒ・ケストナー、テグジュベリ、といったところでしょうか。今日はその中でも、比較的最近、非常に夢中になりました、3人の作家についてご紹介しましょう。

まずは、これは誰でも知っているでしょう、ホラー小説の大家、スティーブン・キングです。この人、非常に優れたストーリー・テラーでありまして、怖い話から泣かせる話から何でもござれ、殆どの作品が映画化された希代のヒット・メーカーなんですが、実生活では大変な苦労続きなんですね。2歳で父が蒸発、大病で学校を休学、執拗で陰惨ないじめをされ、中々就職出来ず、貧困にあえぎ、やっと作家としての成功を収めるも、母の死去、アルコールと薬物に溺れ、ストーカーが家に侵入し、車にはねられ脚が不自由となる、という大成功の眩い光と、その暗い影といも言うべき、将に波乱万丈の人生なんですね。それでも、その悲惨な体験を、キャリー、クリスティーン、イット、ミザリー、トミー・ノッカーズといった優れたホラー小説に仕立て上げたのが素晴らしい所でして、心の中で全て昇華したと言えましょう。面白いのは、スティーブン・キングという、既にビッグ・ネームになってしまったから売れ続けるのでは、という不安に取り憑かれ、リチャード・バックマンという別名でヒット作品を造り上げた事でしょうか。この人の特徴は、日常の描写を非常に丁寧に書く事なんですね。それを行う事によって、非日常の恐怖の世界がよりリアルに迫って来る、という仕掛けです。と、ここまで書いていましたら、凄まじい落雷がありまして、本当に驚きました…。あ、代表作であり大長編である、「ダーク・タワー」シリーズだけは読まない方が良いです。その奔放なイメージ、世界観は流石に大したものなんですが、エンディングは腰を抜かす程酷いんです。僕、読み終わって泣きたくなりましたもん。

続いては、パトリシア・ハイスミス、女流作家です。この人は既に故人なんですが、その革新性は、今なお輝いていると思います。1950年代ですから、昭和30年代になりますが、その時代に、同性愛をテーマにしたミステリーを手掛け、ストーカーにシニカルなブラック・ユーモアに完全犯罪と、傑作揃いです。この人の小説の特徴は、全編を覆う漠然とした不安感、居心地の悪さですね。平凡な日常が少しずつ狂って行く怖さ、これを書かせたら天下一品でしょう。どうも映画化する事に相性が良い様で、「太陽がいっぱい」が最も有名でしょうが、ヒッチコックにヴェンダース、ルネ・クレマンにアンソニー・ミンゲラと、一流監督がこぞって彼女の作品を取り上げています。

最後にご紹介するのは、ジェイムス・エルロイ、この人については、かっての本ブログで少々触れましたので、簡単に。これ程凄惨な過去を持つ作家も珍しいんですね。10歳の時に何者かに母を殺され、そのまま迷宮入り、17歳で父を亡くし、ドラッグの売人となり泥棒をしアルコール中毒で入院、収監されなかったのが不思議な程ですが、30歳前になり、小説を書き始めます。終始一貫して、アメリカと警察の暗黒面ばかりを書き続けて現在に至ります。ついた渾名は「狂犬」なんですから堪りませんね~。必要最低限の文章で、説明が少ない独特の文体、慣れるまでには時間が掛かりますが、一度はまれば、もう徹夜間違い無しの面白さです。

今週末はどうやら宜しく無い空模様の様で、皆様も、たまには読書にいそしむのも悪くないのでは。とりあえず、僕は枕頭に未読の本が溜まっていますから、それを読破する予定です。それでは皆様、楽しい連休を!!
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