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BABETTE’S FEAST

おはようございます。何だか異常気象というのか、梅雨前線が活発過ぎるのか、九州の天気はかなりの荒れ模様です。日田辺りではかなりの豪雨で土砂崩れもある様ですね、皆様、充分お気を付け下さい。当院でも、病院玄関横の斜面が土砂崩れを起こしておりまして、大きな岩が2つ落ちて来ました。幸い、人的被害はありませんでしたが、大分市の方、処理の方をなるべく早くお願いします。

さて、昨日から当院には可愛らしいお客様がお見えでして、毎年来て頂いているんですね。近隣の明野中学校の生徒の皆さんでして、職場体験という事で、2日間、患者様と触れ合ったり、当院職員の仕事ぶりを見学したり、病院食を食べたりと、様々な体験をされている様です。当院にとっても、ゲストの前で、医療人としてプロフェッショナルの仕事を見て貰わねばなりませんから、非常に有意義でして、これは先方が良ければ、毎年続けて行きたいな、と思っています。

それにしても、生徒の皆さん、O事務部長の引率の元、男女の区別無く、お揃いの臙脂色のジャージに身を包み、中々初々しいんですね。僕にもこういう時代があったなんて、将に往時茫々、夢の様です。わんぱくでもいい、たくましく育って欲しい、大きくなれよ~、と昔懐かしいフレーズを思わず口ずさんでしまいました。僕と同年代の方はお分かりでしょうが、これ、丸大ハムの昔のCMであります。丸大ハムと言えば、日本ハム・伊藤ハム・プリマと並んで、食肉加工業界の大手四天王でして、今日の本ブログは、男の子は皆大好き、ウインナーのお話と参りましょう。

日本のソーセージも非常に美味しく、シャウエッセンでも魚肉でもアルトバイエルンでも大変結構なんですが、海外の物と較べますと、随分な違いが感じられます。と言いますのは、あちらのものは、非常に肉そのもの、という味なんですよね。日本のものは洗練され過ぎていて、肉の食感を余り感じませんが、欧米のものは、ミンチの目が粗いというのかな、ガツンと肉の味がします。

豪州は元々英国の植民地、従ってイングランド風のパブが沢山ありまして、そこには本国そのままの風情があります。黒麦酒、冷えていないギネス辺りが出まして、テレビからはサッカーの試合、もうもうとこもる紫煙、おつまみはフィッシュ&チップスかウインナーという訳です。このウインナーが極太、将に豚を潰したんだなあ、という味でして、塩胡椒がふんだんに入っており、確かに日本とは異なりますから、或る意味カルチャー・ショックでした。

面白いのは南国です。台湾風ウインナーや、タイのサイクローク・イーサーン、この両者に共通するのは、ソーセージの皮の中に、豚肉ともち米を入れる事でしょう。どちらのソーセージも、嬌声や歓声がざわめく台北やバンコクの雑踏の中、夕暮れ時の屋台で食べたのですが、非常に強い辛味がありまして、この刺激的な味付けが、暴力的なまでに暑い夏を乗り切る秘訣なのかな、と得心した事を覚えています。そしてまたこのソーセージが、タイワンビージュウやシンハーといった、地元のビールに滅茶苦茶に合うんですよね。

欧州全域で食べられるのは、深紅色をしたブラッド・ソーセージであります。これ、読んで字の如し、血が入ったものでして、健康の為には非常に良いらしいんですが、僕、真冬の韓国で、スンデ、と呼ばれるブラッド・ソーセージを食べました。う~ん、何て言うんですかね…、血液は凝固しますから、非常にモソモソしてるんですよ。レバー・ペーストを濃厚にした感じ、塩気もきつく、僕は食べなくても結構、と思いました。只、貧血気味の女性や鉄分不足に悩まされている方にはお薦めかと。

日本のもので美味しいのは、やはり老舗であります、ローマイヤでしょうか。創設者のローマイヤさんはドイツ出身のソーセージ職人でありまして、第一次大戦に従軍、中国で戦いますが、ドイツ敗戦により捕虜として日本に来る事となります。事実は小説より奇なり、大正時代に入ったばかりの日本に、本場ドイツのソーセージ職人なんて居る筈がありませんから、ローマイヤさんは帝国ホテルに勤め大絶賛を博します。やがて独立、レストランも直売店も大繁盛、昨日から登場し続ける谷崎潤一郎もその贔屓客の1人でした。

ローマイヤさんも間違い無く食べていたであろうソーセージ、ドイツの定番と言えば、ヴァイスヴルスト、バイエルンの伝統料理ですが、これは新鮮なお肉を使ったもので、薫製する過程を省いていますから、保存が効かないんですね。朝作って昼前には食べてしまうという、まるでソーセージの刺身の様なもの、僕、学生時代に母に連れられ、青山辺りのドイツ料理店で、甘めのモーゼル・ワインと共に食べましたが、癖が無く、香辛料やレモンや生姜が効いていて、爽やかな初夏の味、といったところでしょうか。

ドイツの長所として、近年は日本でも言われる様になりましたが、職人さんになる為のマイスター制度が確立している事が挙げられます。特に食品を扱う職人に対しては厳しいんですね。食品偽装が多い我が国とは大違いです。マイスターになる為には、まず見習い工になり職業専門学校へ数年間通学、そしてワルツ、と呼ばれる試練が待っています。このワルツ、1年間、ドイツ国内の工場や店舗を渡り歩き修行させるというもの、そこで専門技術を学んでから、熟練工の試験を受けます。試験にパスして高等学校に入り、5年間技術研修を積んで、初めてマイスターの受験資格が得られるんですね。ソーセージ職人を目指したとして、無事マイスターになるまで、最短でも10年近くかかる訳ですが、本来、食とはそれ程大事なものなのです。どうも我が国は食べる事を軽視し過ぎている気がしてなりません。

トルコのケバブ、モンゴルの羊のソーセージ、これも羊ですがアラビア半島のオスベーン、イタリアのモルタデッラ(ボローニャ)、ラテンアメリカのチョリソー、まだまだ書き足りませんが、僕、今日明日とかなりハードスケジュールでして、本日はここまでと致しましょう。

明日のブログ更新は、スケジュールがかなりタイトなので厳しそうです。日曜日に更新予定でありまして、一足お先に、皆様良い週末を!!
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まとめtyaiました【BABETTE’S FEAST】

おはようございます。何だか異常気象というのか、梅雨前線が活発過ぎるのか、九州の天気はかなりの荒れ模様です。日田辺りではかなりの豪雨で土砂崩れもある様ですね、皆様、充分お...

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