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レディ・ジョーカー

大分は未明から、降ったり止んだりのうっとうしい天気でして、皆様如何お過ごしでしょうか?週末も何だかはっきりしない空模様の由、行楽に出掛ける方は、傘をお持ちになられた方が良さそうです。

それにしても、東電OL事件の裁判の結末は酷いものでしたね。容疑者とされていた、ネパール人男性のゴビンダさん、結局は無罪じゃないですか。これ、殺されたOLさんの体内に残っていた体液が全くの別人だった、というんでしょ。こんな杜撰な捜査で、ゴビンダさんは20年近い人生を棒に振った訳ですから、こりゃ堪ったもんじゃありませんし、日本政府から正式な謝罪及び多額の補償をすべきと思います。そして、検察の連中は、全員丸刈りの上、刑務所に叩き込んで、20年間過酷な強制労働をさせて、そのお金は全てゴビンダさんに差し上げて、無実の人を捕まえた罪を償え、と声を大にして言いたいですね。もうね、以前の本ブログでも再三再四触れて来ましたが、先進国の中では際立って冤罪が多いのが我が国なんですよ。小沢さんの件しかり、厚労省の村木さんの件しかり…。それ以外にも、全国各地の地裁で同様のケースが見られますからね。幾ら三流大学とは言え、一応法学部卒の法学士である僕からすると、決して看過出来ない大問題です。猛省を促しますし、もう検察はとっとと解体しなさい!!あの~、1つだけ補足しますと、この事件が冤罪である、という事は、広く知られた事実だったんです。日本を代表するノンフィクション・ライターである、佐野眞一さん、驚異的な取材力で知られますが、この人の丹念で執拗な調査が本になりましたが、それを読む限りでは、どう考えても無罪だったんですね。この本がベスト・セラーになったのが10年以上前ですから、検察やマスコミは、それを知りつつ、口を拭っていた、という事になります。本当に、人の皮をかぶった獣どもです。

少し怒りも落ち着きましたが、僕、最近結構忙しくしていまして、昨日はゆっくり寝たいなあ、なんて思っていましたら、こういう時に限って、面白い本が出るもんですから、一気に読破してしまいました。お陰で少々眠たいです…。「未解決事件 グリコ・森永事件~捜査員300人の証言」なる、元々はNHKスペシャルで放送された内容を書籍化したものなんですね。読んで驚いたのは、犯人を職務質問するチャンスは何度もあったと言う事なんです。上からの命令で、犯人を泳がせている間に見失ってしまったそうで、これも検察と同様の宿痾を感じますねえ。縦割り行政の弊害で、県警同士が情報を教え合わない。現場から貴重な情報が上がって来ても、上司の意向に沿わないと握り潰す。従って現場の士気が下がりミスが増える。これ、全国の中間管理職の方々も肝に銘じなければいけない、日本人の大欠点でしょう。上手くやってれば、捕まえられたのか、とあの事件を知る僕らの世代の方は感慨深いんじゃないでしょうか。

グリコ・森永事件、若い方はご存じではないかもしれませんね。簡単に説明しますと、昭和59年、グリコの社長を誘拐し身代金を要求、その他の食品産業をも次々と脅迫、青酸入り菓子をスーパーに置き、日本中を巻き込んだ最大の犯罪の1つでした。警察も全力を挙げ、のべ130万人の捜査員を投入しましたが、結局犯人は霧の中で誰も逮捕者はおらず、時効が成立して迷宮入りとなったんですね。

テレビや新聞はその事件で持ちきりでして、当時の僕は17歳、非常に関心を持ち続けて来たんです。まずは、これが犯人じゃないか、と流れた諸説をご紹介してから、僕の説を開陳致しましょう。

①グリコ関係者説----グリコは大正時代創業の大企業ですが、急成長する中で、幾つかのトラブルもあった由、その怨恨ではないか。
②某国の工作員説----これはどうやら外れていた様で、途中で捜査打ち切りとなりました。
③宮崎学説----現在は作家の方なんですが、極めて頭が良く、犯人の1人に酷似しており、その他の状況証拠も揃っていた事から疑われますが、アリバイがあり不成立。
④株価操作グループ説----グリコは大事件に巻き込まれますから、当然株価がガクンと下った訳で、底値となりますから、そこで株を買う訳です。そして、犯罪はもうしないよ、と宣言すれば、株価は上昇に転じます。そこで売却すれば、巨額の差益が得られる、という訳です。
⑤暴力団関係説----これは物証も無く、容疑者にアリバイがあった為、成り立ちませんでした。
⑥警察内部説----あまりにも犯人が捕まらないので、犯人側に情報提供者がいるのでは、という考えです。

結局は犯人は分からずじまいでしたし、どの説も弱点がありますから、何とも言えません。しかし僕が最も支持するのは、女流作家高村薫さんの小説「レディ・ジョーカー」にある、複雑な事情を抱えた、様々な職種の連中がチームを組み、この大犯罪を行った、と考えるのが一番無理が無い様に思われます。というのは、無線技術にも長けていて、警察相手に情報戦を挑め、パトカー相手に激しいカー・チェイスを行い、振り切れるドライビング・テクニックがあり、青酸カリを入手出来る人脈、勿論犯罪を犯すまでの下準備として資金力も必要でしょうし、これまた映画ですが、「オーシャンズ・イレブン」の様な特殊チームを結成したのではないでしょうか。実はあともう2つ、僕が思っている犯人グループ像があるのですが、これは差しさわりが多すぎて、ちょっとここでは書けませんね…。

何だか、週の終わりだと言うのに、物騒な話になってしまいまして、大変申し訳ございません。もしこの事件に興味を覚えられた読者の方がいらっしゃったら、先の「レディ・ジョーカー」も良いでしょうし、新潮文庫で出ている、一橋文哉さんの「闇に消えた怪人 グリコ・森永事件の真相」を一読される事を是非お薦めします。週末は梅雨の長雨でしょうから、頭の体操と思って、晴耕雨読、書に親しむのも悪くないですよ!それではまた来週お会いしましょう!
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まとめtyaiました【レディ・ジョーカー】

大分は未明から、降ったり止んだりのうっとうしい天気でして、皆様如何お過ごしでしょうか?週末も何だかはっきりしない空模様の由、行楽に出掛ける方は、傘をお持ちになられた方が...

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