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✙ MACHINE GUN PREACHER ✙

皆様、週末は如何お過ごしでしたか?実は僕、疲労が溜まり過ぎていたのかどうか分かりませんが、酷く体調を崩しまして、終日布団の中で朦朧としていました。それでも折角の日曜日ですし、何とか布団から映画「リング」の貞子の様に這い出しまして、映画鑑賞に出掛けた次第です。大分市内のシネマ5BIS、というミニ・シアターへと向かいまして、久し振りの映画のハシゴ、と相成りました。「アニマル・キングダム」「マシンガン・プリーチャー」の両作品を鑑賞したんですが、この2本、共に、ベイスド・オン・トゥルー・ストーリー、実話に基づく物語でありまして、とても面白かったのですが、非常に疲れ果てました。

まずは「アニマル・キングダム」ですが、これ、野獸達の王国、と直訳して良いと思いますが、さわりだけご紹介しますと、舞台は僕がかって住んだ事のある、オーストラリア第2の都市メルボルン、17歳の少年がお母さんを亡くし、お祖母さんの家に引き取られるのですが、同居する事になった親族は皆、凶悪犯罪者というキツイ話でした。見覚えのある景色や聞き覚えのある地名も散見されたりして、妙にリアルでしたが、本作は、極めてロウ・バジェット(低予算)なんですが、良く出来た一作でしたねえ。特筆すべき事は、まず俳優さんがとてもリアルでした。在豪の俳優さんばかりを起用していますから、世界的には全くの無名、手垢が付いていないので、実在の人の様に見えるんですね。特に長兄役と祖母役の2人には、流石の僕もゾクッとする程の恐怖を感じました。うん、アカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされただけの事はあります。そして、只の実録犯罪物では無く、家族の在り方、少年の自立やアイデンティティや居場所、といったところにも触れていますから、かって決して素行が宜しくなかった不良高校生の僕としては、身につまされる思いがしました。技術的には、ホラー映画と同じアプローチと言いますが、同じ撮り方をしてるんですね。役者さんの背後からゆっくりカメラが迫るとか、妙に動かない視点とか、これを延々とやられて、ラストはドキドキハラハラが40分続きますので、僕が疲れ果てたのも分かって頂けると思います。それにしてもこのデビッド・ミショッドという監督さん、これがデビュー作と言うんですから驚きました。将に彗星の様に麒麟児現るでして、かって映画を撮っていた僕も負けられません!

そして、「マシンガン・プリーチャー」ですが、直訳しますと、機関銃を持った神父、で良いと思います。タイトルそのまんまの映画でして、かって麻薬密売や暴力行為やバイクでの暴走行為を繰り返し、服役経験のある悪い男がキリスト教に目覚め、建設業を始め大成功、そしてボランティアに出掛けたアフリカはスーダンで、ゲリラの襲撃で親を亡くした多くの子供達(多くは売春や人身売買の対象となります)の存在を知ります。そして彼はどうしてゆくのか…、という粗筋なんですね。まあ、この主役のジェラルド・バトラー、スコットランド生まれの元弁護士さんでして、謂わばインテリジェンス&マッチョ、「300」や「男と女の不都合な真実」で主役を務め大ブレイクしたのは記憶に新しいですが、本作で一皮剥けたと言えましょう。何せこの神父さんの人生に惚れ込んで、その人の家にホームステイして役作りをし、そして本作の製作総指揮の責任者として関わってますから、日本の俳優さんとは気合の入り方がまるで違います。もう分かりました、勘弁して下さい~、というぐらい暑苦しいというか説得力のある、まあ圧巻かつ鬼気迫る演技でした。

この神父さんの姿を観ながら、深く深く考えさせられたんです。と言いますのは、神父さん、悲惨な子供達を救う為とは言え、襲ってくるゲリラ達をバンバン射殺、挙句の果てにはロケット・ランチャーまで発射するんですね。敵が襲って来るので、仕方無い事とは言えども、やってる事はゲリラ側と変わらない大量殺人ですから、う~ん、どうなんだろう、と観る者は感じますよね。と言う事で、長い前振りでしたが、今日はキリスト教のお話、雑感を。

まず誤解の無い様にお断りしておきますが、僕、無神論者ですが、キリスト教に何も含む所はありませんし、世界最大のベスト・セラーである聖書は、一応通読した事があり、ははあ、良い事言うなあ、と感じた事も多々あります。

さて、まず僕が感じるのは、東洋と西洋の年号表記の大きな違いです。例えば日本であれば、明治~大正~昭和、と変わり、そして平成24年、と表記しますよね。欧州では2012年、となります。これ、とても恐ろしいと思うんです。だって、この世の中がずっと続くと考えるのであれば、西暦156兆3652億1123万年、なんて表記は煩わしくてとても使えませんよね。日本ですと、この世の中は未来永劫続く、という発想だと思うんですよ。だって、世の中が如何に続こうとも、元号を変えてしまえばそんなに大変ではありません。聖書には、アポカリプス--黙示録--という章があり、そこではこの世の終わりの風景が叙事詩的に語られます。ノアの箱舟にしても同様でして、言う事を聞かなくなった人間どもに対して、神が怒り大洪水を起こす訳です。バベルの塔もしかり、奢り高ぶった人間どもに鉄槌を下しますよね。どうも、人間の力が強くなると、一旦ゲームを終了させ、神がトランプのカードをシャッフルし、配り直す様な観があります。

有名なカインとアベルの逸話、これは兄弟間の葛藤を示した話ですけれど、どちらかというと狡賢い弟を神を愛します。そして、乳と蜜の流れる地、約束の地であるカナンを目指せ、とイスラエルの民に命じますが、そこには既に住んでいる人達がいるんですよね、それを戦争で追っ払うんですから、かなり狡猾で好戦的なイメージを僕は持ちます。

そして、契約の概念です。神に忠実で信じ抜いた民を丘の上に呼び、「本当に私を信じているのか、信じていなければお前の子を殺す」と神は言います。民は「貴方を信じて来たのに、ここで私の息子を殺せば、今までの契約が壊れてしまう」と反論し、許されるというエピソードがあり、これが西洋社会の契約の原型と思うんですよ。日本企業が海外進出するのは当たり前の世の中ですが、契約においてトラブルが絶えないのは、その概念の違いではないだろうか、僕、そう感じています。西洋の文学、絵画、映画においても、キリスト教の影響は多大です。ドストエフスキーにしてもゲーテにしてもダンテにしても、絶対的な善である神と、卑小で悪い人間の距離感、といったものがテーマなんですね。

この基本認識が無ければ、現在地球上で最大の影響を持つキリスト教、そしてそれを信じる人達の言動が理解出来ないのは当然でして、日本人の外交音痴の遠因ではないでしょうか。キリスト教を信じる者、それは絶対的正義である、という概念、それが無ければ、中世における十字軍とイスラム教徒との長きに渡る死闘や、アメリカの中東への厳しい姿勢ってあり得ないと思うんですよ。一種の選民思想で、僕は苦手ですが…。まあ、僕は宇佐神宮に連なる家の出身ですから、やはり八百万の神、全ての物、細部にまで神は宿る、という穏やかな考え方に惹かれますね~。何だか取りとめの無い話になりましたが、如何でしたでしょうか?それでは今週も本ブログを宜しくお願い致します!
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