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婆娑羅

それにしても、僕、余程疲れが溜まっていたのでしょう、昨夜は爆睡しました。昏々と眠る感じで、気付けば夜が明けていまして、少々筋肉痛ですが、お陰様で身体は軽く、気分爽快です。

ところで最近、新聞を読むのがとても苦痛でして、そりゃあそうです、碌なニュースが無いんですもん。今朝の読売からピック・アップしてご紹介しますと、まずは昨日も触れました仙石サンのコメントです。「名古屋市で講演した仙石氏は『電力なしに生活出来ない事は、昨年の東京電力の計画停電騒ぎで極めて明らかだ。止めた原発を一切動かさないなら、日本は集団自殺だ。』と述べた。」そうでして、これ、明らかな論理のすり替えと思います。勿論、近代国家において、生活面や経済面で、電力が必要不可欠な事は誰もが知っています。問題なのは、その発電所が危険では無いのか、もし地震等があり、大惨事があった時にどうするのか、という事でして、この素朴な疑問には、仙石サン、決して答えてくれません。危険性のある原発を止めて行こう、というのが世界的なトレンドですし、代替の発電を模索する、というのが普通(僕、この言葉は大嫌いですが…)の考え方じゃないかなあ。広島、長崎、そして福島と、3度の被爆経験を持つ我が国が、新たにクリーンな電力を造り上げる、これが大人のやり方です。仙石サンを筆頭に、今の民主党執行部の皆さんは、子供の論理です。明らかな正論を認めたくないが故に、稚拙で幼稚な論理のすり替えばかりしているのでしょう。

続いて同じく読売ですが、「経団連の研究機関、21世紀政策研究所は、2050年までの日本と世界50カ国・地域の長期経済予測を発表した。4つのシナリオに基づいて、日本経済の成長率や規模を試算したが、少子高齢化の本格化で、日本は2030年代以降にマイナス成長に転じ、効果的な成長戦略を実施しなければ先進国から脱落しかねないとの見通しを示した。」だそうでして、最も平均的な試算でも、現在世界3位のGDPは18位に転落、我が国は中国やアメリカの6分の1の経済規模になるそうです。

経済成長だけがその国の全てではありませんが、この予想、極めて妥当でしょうね。少子高齢化は当然避けられない訳で、幾つか考え方があると思います。①世界各国から移民を受け入れ労働力を確保、何とか現在の経済力を維持する。②発想の転換で、この状況をそのまま受け入れ、考え方を変え、のんびりとラテン的なライフ・スタイルに転換--朝はゆっくり起き、午後は優雅にご飯を食べた後、ゆったり3時間ぐらいシエスタ(昼寝)をし、夜はバール(酒場)で一杯飲む--する。③ドラスチックな改革を打ち出し、国家のぜい肉であり諸悪の根源である公務員を大幅削減し、筋肉質な国に生まれ変わる。④この状況を激変させそうな、一見素晴らしい、実は危ない指導者が現れ、独裁的な国へと変貌する。⑤このまま何も出来ず、ダラダラと衰退し続ける。僕の考えるシナリオはこの5つです。①~④は、日本人の国民性から見てどうも選べない気がするんですよね。となると、悲しい限りですが、⑤なのかなあ。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ、初代ドイツ宰相ビスマルクの言葉ですが、僕、今の平成日本は過去の或る時代に酷似している様に思うんですね。賢明な読者の皆様は、既にもうお分かりでしょう、そう、室町時代です。この時代は大体200年程続くのですが、天皇家は南朝と北朝に分裂し大混乱、長い内乱の果てに足利氏が将軍として立ちますが、政権内の苛烈極まりない権力闘争でまたまた戦争が勃発します。将軍家や天皇家が、強いリーダー・シップでこの国を治めるべきだった、これは後世から見れば簡単な事ですよね。ところが歴代将軍の中には、部下に暗殺された者もおり、威信が低下し続けた上に、幼小な者が形だけのリーダーとなる傀儡政権が続きます。天皇家は先に挙げた様な分裂状態ですし、地方の有力大名は己の利権、即ち領土を取り合って20年を超す内戦状態、こりゃあ誰がやったって収まる訳がありません。あらゆる階層が起こした一揆は全国各地で拡散し続け、加賀(現在の石川県ですね)では、多くの一向宗徒達が大名を追い出して国を治めちゃう、という考えられない状況となるんですね。勿論、人心は乱れモラルの低下も甚だしく、犯罪が多発し、あらゆる既存の権威は地に落ちた訳です。その大混乱の中、織田信長が颯爽と登場、武力で天下統一を果たす訳ですね。

悪党、という言葉があります。現在では只の悪い奴と捉えられている様ですが、元々の意味って全く違うものなんですね。室町時代に現れた連中の事なのですが、既存の価値観の中には居ない人達でありまして、この大混乱期を逞しく生き抜いた方々なんです。即ち、義賊であり、海に暮す民であり、芸能の民であり、修行僧であり、既存の支配から外れたアウトサイダー達ですね。そして、当時、婆娑羅(ばさら)と呼ばれた流行り言葉があります。権威を軽んじ、目立つ服装を好み、自立の精神を持ち、地方で割拠する大立者達の通称でした。この大混乱期を見事に終息させた、織田信長公の一見すると奇矯な言動、天才的かつ前例や権威に決して囚われない自由な発想、天馬空を行くが如き大胆な行動力、それは悪党と婆娑羅の精神の影響下にあった、僕、そう信じて疑いません。

この自由な精神を受け継ぐ者達が1人でも増え、真の意味で自立し、己自身の頭で考え抜き判断する、それこそが、今までの悲観的なシナリオを全て覆す起爆剤になる、僕、そう思っています。人は己自身の脚で立つしかありません。勿論僕を含めてですが、寂れつつあるこの日本を立て直しましょうよ!
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