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海と風と虹と

朋有り、遠方より来たる、亦た楽しからずや、という訳で、昨晩は楽しい夜を過ごしました。日本初のプロ野球独立リーグであり、四国アイランドリーグに属する愛媛マンダリンパイレーツの若き優秀な俊英、取締役を勤めるYさんと、久方振りに夕飯を共にしました。ちょっとした異業種交流会の趣でして、僕自身も非常に刺激を受け、有意義な一夜でしたねえ。このチームの素晴らしい所は、地域貢献活動に大変力を注いでいる事でして、野球教室や施設訪問等々、年間320回を超えるとか。当院も地域に愛される病院を目指していますから、是非見習わなければいけません。久闊を叙した後、当院と共同で何か地域活動が出来れば、という事で意気投合しましたから、いずれ皆様に何らかのご報告が出来るかと思います。そうそう、今期は新入団選手も多く、優勝を狙えるとか。愛媛マンダリンパイレーツナインの皆さん、是非頑張って下さいね!僕も応援に行く積もりです!

さて、愛媛は松山と言えば、大分からは海を隔てていまして、隣県ながら近くて遠い関係、蜜柑にタオルにじゃこ天(これは絶品の旨さです)、道後温泉に劇甘の一六タルトにチンチン電車、伊丹十三に正岡子規に杉作J太郎、坊ちゃんに坂の上の雲にアパッチ野球軍、おっと忘れちゃならないのは、甲子園通算80勝、全国制覇7回、大正・昭和・平成と元号を隔てて優勝歴がある唯一の高校、名門松山商業です。

気候は温順、山海の美味あり、温泉は湯量豊富、そこに住む人々は物腰柔らかく温厚、街並みもこじんまりとして住み易く、大変結構な土地柄なんですが、歴史好きの僕としては、愛媛と言えば海賊なんですよね~。マンダリンパイレーツというニック・ネームからも分かる様に、何百年という長い間、瀬戸内の海を跳梁跋扈していたのです。僕の知人にも、村上さん、来島さんがいらっしゃいますが、恐らく皆さんご先祖様は海賊、元々は暴れん坊でしょうし、彼らが真面目な顔をしてデスク・ワークに励んでいるのを見ますと、「海で暴れんかい」とからかいたくなります。

その伊予の地の海賊ども、その大立者と言えば、僕が大好きな藤原純友でしょう。現代の平成より時は遡り平安時代、世の中は乱れ切っていました。実際の政治を取り仕切っていたのは、京に住む貴族達だったのですが、机上の空論ばかりでして、租税を取り立てたり、地域の揉め事を処理したり、土地の管理をしていたのは、地域に土着していた侍達だったんですね。貴族達は京しか知らず官位に執着し、地方の実情に即した政策は立案出来ず、のうのうと良い暮らしを続けている、何だか現代の世相に通ずる感もありますが、そこで立ち上がったのが、平将門と藤原純友の両雄でした。比叡山の地で両者は意気投合、地域の民の為、関東と瀬戸内で東西呼応し、武士を率いて貴族政治を打破しようと決起したんですね。連鎖反応とは面白いもの、有名なのはこの両名なんですが、ほぼ同時期に、尾張の国は名古屋、駿河の国は静岡、出羽の国は山形で反乱が起きている事からも、如何に当時の特権階級である貴族政治が腐敗していたかが良く分かります。

純友さんが非常に興味深いのは、この人、元々貴族階級の出身なんですよ。朝廷の命を受け、伊予を支配する海賊征伐に向かったのですね。ところが、木乃伊取りが木乃伊になる、との格言通り、鎮圧するどころか海賊の頭領として忽ち頭角を現し、僅か数年で千艘を超える規模に膨れ上がります。己の基準でしか物事を解釈できない、詰まらん学者の先生方の中には、純友の決起は貴族として出世出来なかった腹いせだ、との珍説を唱える向きもあるようですが、燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや、そんな器の小さい男が荒くれ者達の集まりである海賊の頭領になれますかねえ。僕、きっととても魅力的な男だったと確信していますし、民衆の支持が無ければこの決起自体が無理だったと感じます。閑話休題、純友は備前は岡山、播磨は兵庫、讃岐は香川、九州の大宰府を襲撃、いずれも快勝し、淡路島まで進出するのです。940年2月26日、京では不審火が頻発し、要衝である山崎の地も焼失します。海賊らの大軍が将に京に迫らんとしたその時、関東全域を制覇していた平将門が2月25日に無念の戦死をしたとの悲報が純友を襲います。盟友の死に落胆したのでしょう、平安京を目前にしながら、純友は伊予へと船を返し、その2年後、囚われの身となるのでした。

将門と純友、この両者は民の苦しみを救うべく立ち上がった真の英雄、フォーク・ヒーローと思いますが、教科書等の記述では、単なる反乱者としてしか扱われていないのが、僕、残念でなりません。それでも、この両雄の死は、決して無駄ではありませんでした。その百年後、平氏が政権を握り、そして源氏による鎌倉幕府が成立し、腐敗しきっていた貴族の連中は困窮する羽目となるのです。奢れるものは久しからず、僕、現在の官僚独裁体制を打ち壊す、真の政治家の颯爽たる登場を、謂わば平成の将門や純友の誕生を、心から楽しみにしています。
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