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RESERVOIR DOGS 

何だか睡眠不足気味、余り眠れず、体調も優れず、少々辛いですが、今日から1週間の始まりですから、空元気かもしれませんが、頑張って参ります。それにしても不眠は万病の元ですから、読者の皆様も規則正しい睡眠を取って下さいね。

何から何まで真っ暗闇よ 筋の通らぬ事ばかり、古い奴だとお思いでしょうが…、随分昔の鶴田浩二の大ヒット・ナンバーですけれど、新聞を読んでいても、どよ~んと気分が滅入りますもんね。中小企業の年金を扱っていた会社が、2000億円ですか、全額無くして虚偽の決算をしていたとか、原発事故に見舞われた福島の町長さんが「一方的に押し付けるやり方は恐ろしい」と国との会合をキャンセルしたり、大阪市営バスの職員は、民間に比べて年間300万も給与が高く、累積赤字が600億超だったり、週末の都知事の会見では、三井住友やパナソニックに証券会社、そして三菱系列の一部上場の大企業が、軒並み本社を大阪に移転する由、これら全て国家衰退の兆し、という感がします。どれもこれも構造的な問題と思いますが、少々不気味に感じるのは、大企業群の本社移転でしょうか。これ、関東圏に大地震が起こる事を見越してのリスク・ヘッジなのかもしれませんが、穿った見方をしますと、放射性物質の飛散を含めて、既に危険なデータが出てたりするんじゃないですか。と言いますのは、証券会社って、生き馬の目を抜く業界、情報でご飯を食べていますからねえ。第二次大戦の折も、上層部がひた隠しにしていた秘中の秘、日本敗戦の報をいち早く掴んでいた、という話があるぐらいですから。丹念に築き上げた情報網と、株価が今まで見た事が無い程乱高下したので気付いたそうでして、何だか船が沈む前に鼠が逃げ出すと言いますが、それを思わせる気がしてなりません。あ、これはあくまで僕の推測ですからね、当たらない事を祈っています。

さて、こうも気が滅入る話ばかりですと、夢の世界で遊びたくなりますね。そう、映画です。とは言っても、最近のハリウッドは皆さんご存じかどうか分かりませんが、全てマーケティング手法が導入されていまして、黄金律という表現が正しいのかな、分数単位で決まっている映画が多いんです。120分の映画ならば、開始後15分でヒロイン登場、38分と62分に笑うシークエンスを挿入、81分で主人公とライバルの喧嘩、95分でベッド・シーン、105分でどんでん返し、120分で涙のハッピー・エンド、これでは予定調和もいいところ、少なくとも僕はちっとも見たくありません。達者で老練な監督さんになりますと、最初にお客さんの関心をスクリーンにくぎ付けにする事が大変上手です。例えば、スタンリー・キューブリック。遺作となった「アイズ・ワイド・シャット」、編集が少々荒い感じがして、彼にしてはクオリティが低い気がしますが、冒頭のシークエンスは、それは見事なものでした。いきなりニコール・キッドマンが黒いイブニング・ドレスを脱いで、長い脚と豊かな臀部をさらけ出し、一糸纏わぬ綺麗なオール・ヌードですもんね。男女を問わず魅入ってしまう事は必定でした。これとは違うパターンが、「お熱いのがお好き」のビリー・ワイルダーです。職人肌の監督さんですし、冒頭からカー・チェイス、ヒロインであるマリリン・モンローは全く登場しません。後々の伏線になるシークエンスを笑いを入れながら見せ、お客さんがモンローの存在を忘れた頃、そうですねえ、30分は優に経過してからでしょうか。あの有名なモンロー・ウォーク、後ろ姿で颯爽と登場しますから、ここで又お客さんを惹き付ける、という心憎い演出と脚本が際立っていました。映画の申し子、クリント・イーストウッドも「ヒア・アフター」では、誰もが予期せず伏線など無い突然の災害が冒頭から始まります。

近年、最も優れたフィルム・メーカーの一人と言えば、やはりクエンティン・タランティーノでしょう。イタリア・アイルランド・インディアンの血を引く彼は、14歳で脚本を書いた程の早熟ぶりでして、高校中退後、演技を学び、そしてビデオ・ショップの店員として働きます。人間万事塞翁が馬、ドロップ・アウトも又良し、でして、そこで膨大な映画のビデオを見た事が、彼の映画監督としての器を更に大きくしたのでしょう。何より素晴らしいのは、彼には偏見が全く無い事です。香港のB級アクションや日本の任侠映画まで取り入れた感性は見事ですし、エンディングに演歌を使うわ、劇中挿入される10分程度のアニメーション・スタッフも押井守監督率いる制作会社の面々、日本人俳優が多く出演するわで、天下のハリウッドが良く認めたなあ、と感心しました。稚気溢れる性格、「この映画を30分観て詰らなかったら全額お金を返す!」等の言動も又魅力ですし、何より素晴らしいのは、先に挙げた時間軸の概念を再構成して、現代風にアレンジした事でしょう。出世作となった、カンヌ国際映画祭パルムドール、「パルプ・フィクション」は、様々なエピソードをトランプのカードの様にシャッフルしているんですね。観客は当初話が入り混じるので混乱しますが、しっかり見なければ展開が分からなくなるので、次第に世界観に馴染んで行く、というこれも熟練の技、心憎いばかりでした。そして、劇中の挿入歌を選ぶセンスは、近年の監督さんでは、香港のウォン・カーウェイ監督と並んでずば抜けていますし、本筋とは全く関係無い台詞が長く続くという得意技も光ります。冒頭のシークエンスをどう料理するかが監督の腕とは先に述べましたが、「デス・プルーフ・イン・グラインド・ハウス」では、おしっこを我慢している女性の、揺れる豊満なお尻から映画が始まる、って相当悪趣味ですが、どうなるのかな、と見てしまう事は間違いありません。未見の方がいらっしゃったらタランティーノ作品を是非ご覧下さい。決して損はさせませんよ。「レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」「キル・ビル」「イングロアス・バスターズ」がまずはお勧めです。ヤッチマイナ~。

映画も仕事も予定調和は真っ平ご免、という訳で、今週も本ブログを宜しくお願いします!
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