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MAGICAL MYSTERY TOUR

昨日夕刻から随分冷え込んだ気がしましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?僕、背中がゾクゾクッとしまして、早めに休んだ積もりだったのですが、体調は戻らないまま、何だか気分もブルーです。それにしても今年の風邪は長引きますねえ。僕、1か月以上、鼻がグズグズ出ていまして参ります。そして、そんな不快な気分をより暗くするニュースが飛び込んで来ました。

地方ローカル紙の大分合同新聞によりますと、「東京電力が昨年4月下旬に発表した福島第一原発敷地内の放射線量マップは、公開の一か月以上前に東電から、米原子力規制委員会に提供されていた事が分かった。経済産業省原子力安全・保安院には米側への提供の翌日になって報告を開始した、という。~中略~実質国有化に向けた政府と東電の攻防が激しさを増している。消費税増税論議を機に吹き始めた衆院の解散風を受け、経営権の維持に抵抗を強める東電。公的資金1兆円の資本注入は受け入れても、経営権だけは譲れない。」

ひょえ~、盗人猛々しいとはこの事でして、ほんまによう言うわ。原発事故の情報はアメリカ様にはすぐ報告、日本には次の日に後回し、おまけに税金はしっかり貰うけれども社長の座は譲らない、ってそりゃあ道理が通りませんね。確か電気代も大幅値上げでしょう。この外道共、畜生連中にモラルを求める方が間違っていますが、恥を知るべきです。官僚の前身とも言えば昔の侍ですが、彼らならば、己の身を挺してこの原発事故の終息を図り、それを見届けてから見事に切腹したでしょう。東電の皆さん、官僚の皆さん、政府首脳陣、この侍の立ち居振る舞いをよくよく学んで下さいね~。何ならもう一度書いておきましょうか?

さて、近年の歴史学者達の丹念な研究に依りますと、戦国に安土桃山や江戸の世において、大掛かりな公共事業の類は、殆んどが請負制だったのではないか、という説が定着しつつある様です。この請負制、即ち殿様が家臣や能力のある者に、堤防を造れ、橋を架けろ、金山を開発せい、等々命令する訳です。失敗すれば己の責任、その代わり成功した際には利益の何割かを受け取れるシステムだったので、やる気のある人にはうってつけですよね。僕、今からでも遅くはありませんから、この制度を復活させるべきと思います。その方が余程お国の為になると思いますが、皆さん、如何でしょうか?

山梨県甲斐市には今も尚残る信玄堤があり、山形は最上義光公が残した多くの堤防は、豊饒な庄内平野を何百年と潤し続け、熊本は加藤清正の造った熊本城は、数百年後の西南の役において、薩摩隼人の猛攻に見事耐え抜き、幕臣大久保長安は金山開発のスペシャリスト、桐生市や八王子市の開発まで手掛け、物事の単位--尺・里・町、等々--を定め、関東全域の交通網を整備し、莫大な富を得たと伝えられています。この長安さん、元々は猿楽師(能ですね)ですから芸人で流れ者、財産などある筈も無い訳で、それが生涯に抱えた妻妾は何と80人を超え、葬儀の際には黄金の棺に納められたそうですから、先に挙げた、成功報酬である請負制で富を成した筈です。この請負制で財を成した人達が、明治期になって会社を立ち上げ大発展、子会社を作りグループ化し、益々大きくなって行く訳ですね。

かって日本には多くの財閥がありました。三菱、住友、安田、鴻池、大倉…。夫々各界を牛耳った大立者揃いですが、やはり最も大きかったのは三井でしょうか。昨日、体調不良に悩まされながら、読破したのが「きよのさんと歩く大江戸道中記」金森敦子著 ちくま文庫、であります。この本、まだ今年は始まったばかりですが、僕の中での本年度面白本一位に見事輝きました。未読の方の為に、余り詳しくは書けませんが、舞台は江戸時代、三井財閥の流れを汲む東北有数の大資産家のご婦人が、共の者を連れて、日光、江戸、伊勢、奈良、大阪、京都、新潟と総距離2400㌔の大旅行を敢行する、という紀行文なんです。三井清野さん、という奥様の日記を現代文に翻訳したもの、当然何百年後に本になるなんてご本人は思っていませんから、本音剥き出しで、ありのままを書いており、面白い事この上なし、ページをめくる事すらもどかしく、巻を擱くあたわず、の言葉通り、圧巻の一冊でした。この清野さん、大金持ちのお嬢さんで、家付き娘でご主人は養子、天真爛漫で好奇心旺盛の怖いもの知らず、お酒も煙草もお芝居もお買い物も甘いものも大好きな食いしん坊、当時の風俗、世相、流行り物、値段、全て書き留めていますから、民間人が残した江戸期の貴重な記録と言えましょう。優良旅館のガイドブックが存在し宿の予約制度があり、飛脚が宅急便の役割を果たし、為替を利用し換金が出来る、というシステムが既にあったんですから驚きですよね。将に、江戸時代にタイム・スリップした趣です。

文は人を表す、また清野さんが明朗快活で豪快、楽しい方なんですよ。朝から献上品の樽酒を飲んで鮨をつまんで歌舞伎鑑賞、大丸(呉服店から大きくなった、今のデパートの元祖ですね)では十八反もの着物を一括購入し、五重塔のてっぺんまでのぼり、殿様の藩邸からは案内人が付き、名所ではガイドを雇い贅沢三昧、吉原で花魁道中を見学し、船をチャーターして関所破り、とやりたい放題、お付きのものはさぞ大変だったと思いますが、江戸期に女性の人権などあり得ない、と言われていた定説が銀河系の彼方に飛んで行った快著と言えるでしょう。当院におきましても、今年は教育元年ですから、この清野さんの様な女性リーダーを生み出すべく、粉骨砕身、頑張ります!まあ、その前に自分の身体を治さないと…。
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