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(JUST LIKE)STARTING OVER

うひょ~、寒いですね~。さっき所用を済ませに、病院の自転車で近隣を一回りして来たんですが、足の爪先から手の指先までジンジンします。朝方には雪もちらついていましたから、下手すると積もるんじゃないかな!?よりによって飲み会も入っていますので、天気だけが憂欝です。僕、基本的に自転車通勤なんですが、幼い頃から眼が悪く酷い近眼なものですから、この時期、眼鏡が直ぐに曇ってしまって参ります。という訳で、本日は眼鏡のお話を。

思えば、様々なタイプの眼鏡を掛けて来ました。スーパーマンのクラーク・ケントが掛けていた四角い黒縁のもの。銀縁の奴。アラレちゃんタイプ。黄色いセルフレーム。僕は近視の度合いも強く、乱視も入っているものですから、当時の技術力ではどうしてもレンズが厚くなり、ファッショナブルなフレームとは縁遠く、哀しい思いをする事がしばしばでした。父に連れられて行った香港で、格安の眼鏡を作って貰い喜んでいたら、二階建てバスに乗った際に何故かレンズのみ落下し、大変不自由な思いをしたり…。高校を卒業して、少々アルバイトを始めたりしましたから、漸く自分の欲しいタイプの物を入手出来る様になりました。

眼鏡のタイプといっても多種多様なんですよ。レンズにコーティングするか否か、プラスティックかガラスか、色々選ばねばなりませんが、最も楽しいのはやはり、フレームの選択です。まずは鼻にバネを挟んで使用する鼻眼鏡、ドリフターズのコントで使用されたり、コメディ映画好きの方にはマルクス兄弟の長兄、グルーチョが掛けていたものと言えばお分かりでしょうか。でもこれ、鼻の低い僕が掛けますと、本当にギャグにしか見えず、断念しました。枝付眼鏡、これは手に柄を持って使う奴ですが、怪しげなパーティにでも参加する雰囲気がありありです。ロイド・タイプ、これはセルロイドの丸い大型のもの、これもコメディアンのハロルド・ロイドの名から来たと言われていますが、コミカル過ぎて僕の丸顔には合いませんでした。最も惹かれたのは、片眼鏡でして、モノクルと呼ばれるもの、これは眼窩(眼のくぼみ)に、はめ込んで使いまして、怪盗ルパンか怪人二十一面相か、という代物、チェーンで繋いであったりして、フロック・コートにシルク・ハットでもかぶれば、警察に職務質問をされる事間違い無しでしょう。そして、ウェリントンと呼ばれる逆さになった台形のタイプに、楕円形のオーバル、50年代のアメリカン・ファッションで大流行、マリリン・モンローも掛けていたつり目のフォックス・タイプ。レイバンのサングラス型はティア・ドロップと呼ばれる涙滴型。八角形のオクタゴン。またまた哀しい事に、どれも僕には全く似合いませんでした、トホホ…。

成人した僕は、やっと憧れのお店に行く事が出来ました。東京上野のアメ横近くにあります、創業130年の「白山眼鏡店」であります。ここの白山社長は、数多くのオリジナル・フレームを長年造り続けて来た職人さんでありまして、アンティークなインテリアに囲まれた店内はとてもお洒落で落ち着きますし、何より眼鏡がシンプルで掛けやすいんですよね。えっ、僕の買ったタイプですって?エヘヘ、やはり知りたいですか、ここに来た以上、これしかありませんよね。そう、このお店を大の贔屓にしていたジョン・レノンと同じ眼鏡しか無いでしょう。少々似合わなかったのですが、そこは心意気でして、僕、数年の間、そのタイプの眼鏡を掛け続ける事となりました。このお店を愛する著名人は数多く、ジョン・レノンを筆頭に、エルトン・ジョン、ミッシェル・ガン・エレファントのチバユウスケ、坂本龍一に高橋幸宏、竹中直人に佐野史郎、みうらじゅんに佐野元春、おぎやはぎの二人、故松田優作、本木雅弘と、この各界選りすぐりのメンバーを見れば、そのハイ・センスがお分かりになるかと思います。因みにジョン・レノンは、その死の瞬間まで、白山の眼鏡を掛けていまして、僕、埼玉にありました、ジョン・レノン・ミュージアムで、血痕も生々しいその品を見ました。幼い頃からの憧れの人だっただけに、あの事件への憤りや悲しみやジョンの音楽と共にあった僕の人生、といった様々な感情が沸き上がり、とても平静でいられませんでした。

さて、ジョン・レノンの眼鏡のレンズも日本製でして、これはニコンが作った品であります。日本の光学機器メーカーのトップ・ブランドで知らぬ者は居ない程の大手ですよね。このニコン、元々は三菱系の財閥が出資して、旧日本帝国海軍に望遠鏡等のレンズを卸していた「日本光学」という会社でした。戦艦大和に搭載していた、レンズを始めとする機器の殆どは、当時の技術力の最先端を行く日本光学製のものなんです。敗戦後に、日本光学を縮めてニコンと改名して再出発、戦艦大和に使っていた技術は更に進化し、僕達の眼鏡やコンタクトや携帯のカメラ、そしてデジカメとして使われているんですね。世界初の眼鏡は13世紀頃と言われ、日本に来たのは16世紀頃、フランシスコ・ザビエルがもたらしたと言われています。漸く一般に普及し始めたのは20世紀になってからでして、カール・ツァイスというドイツ人が球面レンズを開発し、広まったと言われています。このツァイスさんが会社を作り財団を作り、当時世界一の光学機器メーカーとなるのですが、日本光学同様、ナチス・ドイツの様々な武器にその技術が転用される事になるんですね。何処の国も考える事は同じ、という皮肉な現実があります。ドイツ敗戦後、ツァイス社の技術はアメリカが強奪し、これが後のスペース・シャトルなどに生かされる訳です。全く、アメリカの野郎は何でもかんでも盗んじゃうんだから…。

閑話休題、様々な眼鏡遍歴を経て、僕が漸く辿り着いたのが、アイメトリクス社のものなんです。何だか宣伝になっちゃいますが、スイスと日本の合弁企業が開発し、現在は100㌫国産の眼鏡でして、まず滅茶苦茶に軽いんですよ~。そして全くぶれません。というのも、まずコンピュータに購入者の顔画像を3Dで入力、データを打ち込みます。その後、ユーザー夫々の顔に合わせた微調整を行うもんですから、掛け心地は最高ですね。元ヤクルト・スワローズの古田捕手が愛用している眼鏡です。眼鏡が合わなくて苦しんでいる読者の方がもしいらっしゃったら、この社のもの、是非お薦めします!!
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