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社長外遊記

我妹子に 逢ふよしをなみ 駿河なる 富士の高嶺の 燃えつつかあらむ

あの人に会う機会は中々無いので、私の心は富士山の様に燃えています、と、今朝も万葉集からのスタートであります。と言いますのは、毎日の様に本ブログに来られて下さっている、静岡は富士宮市、手打ち蕎麦蕎友舘さんから始めてコメントを頂きまして、とても嬉しく思いまして、冒頭の短歌は返歌の積もりです。本当にいつもご訪問頂き、ありがとうございます!

凄い時代になったものだなあ、僕、ブログを始めてから痛感したんです。と言いますのも、日本だけで無く、本当に様々な国や地域や、多種多様な職種や経歴の皆様が本ブログに来られている訳でして、ブロガーの方(優に100人を超えており、本当に感謝しています。)しか訪問歴が分かりませんが、拍手数は今朝で4万2千を超え、ホームページのアクセスがもうすぐ4万4千ですもんね。こりゃあエジプトや中東で革命も起きますよね~。それはさておき、改めて、御礼申し上げます。心から感謝しております。ありがとうございます!

さて、静岡と言いますと、僕の様な九州に住む人間には馴染みが薄く、日本有数のサッカー・タウンであり、お茶にちゃっきり節に霊峰富士、演歌で言えば天城越えに大井追っかけ音次郎、蜜柑に鰹に鮪、自衛隊演習場があり、ゴジラが結構な頻度で上陸し、文学では「伊豆の踊子」「金色夜叉」「婦系図」、夜のお菓子うなぎパイ、東海道新幹線の下り、三島を過ぎた辺りでワゴンに乗って登場する、妙に伸びる鰻の弁当、ぐらいしかイメージが湧きません。

映画好きの僕にとっては、静岡と言えばやはり、昭和30年台の邦画黄金期を支えた連作コメディ、「社長シリーズ」の印象が強いんです。以前の本ブログで少しだけ触れましたが、今日は邦画史上に残るこのシリーズの魅力を徹底紹介と参りましょう!このシリーズのフォーマットは全て同じなんです。偉大なるマンネリ、とでも言えましょうか。シリーズは全33作品、同系列のものが8作品ありまして、高度経済成長期の日本を舞台に、作品毎に職種は異なるのですが、仕事は人一倍熱心ですが浮気者の社長を演じるは森繁久彌、謹厳実直な部長で信頼出来る懐刀を演じるのは名優加東大介、真面目一点張りで奥さんから依頼を受け、社長の浮気を監視する秘書は小林桂樹、会社経費を使って宴会三昧、「パ~ッと行きましょう!」が口癖の営業部長は三木のり平、取引先の相手は、全国津々浦々の方言や英仏中スペイン語を自在に操り、楽器もお手の物の慶應ボーイはフランキー堺、見事なキャスティングでして、これだけの芸達者が揃えば、撮影しているカメラは殆どフィックス、即ち固定したまま、であります。そりゃそうです、夫々の役者さん達は劇団の座長を務めて二十年、といったクラスですから、アドリブも所作も自由自在、安心して笑える、とはこの事です。この豪華俳優陣に加えて、リリーフ役として、有島一郎、河津清三郎、黄門様で有名な東野英治郎、山茶花究に中村伸郎に左卜全、と言った新劇や浅草のボードヴィリアンや映画で鳴らした役者が脇をガッチリ固めてますから、こりゃあ鉄壁の布陣です。社長の浮気相手を務める(ラブ・アフェアは全作品であえなく失敗しますが…。)のは、東宝が誇る美人女優陣、新珠三千代に草笛光子に淡路惠子に池内淳子、そして脇には、司葉子と塩沢ときと団礼子、社長婦人は元宝塚のトップ・スターの久慈あさみ、そして僕が一番好感を持つのは小林桂樹のお母さん役、品の良い老婦人で登場する英百合子であります。もうこんな豪華キャストで映画を撮る事は出来ないでしょうねえ…。そうそう、この豪華コメディの同時上映が、黒澤明や成瀬巳喜男、稲垣浩や三船敏郎、森雅之と高峰秀子の新作だったりするんですもん、そりゃあ年間12億人の観客動員を誇った筈ですよ。

脚本は日本有数のヒット・メーカー、「仁義なき戦い」で有名な笠原良三、監督は元海軍少尉、僧侶の資格を持つ職人肌の松林宗恵であります。笠原さんの脚本の台詞はインテリジェンスが効いている上に、達者な役者達がアドリブでもっと良くするんですから、非の打ちどころがありませんし、松林監督は、現在でも生かされたスタイルを造り上げた、という事で賞賛に値すると思うんです。と言いますのは、社長一行が出張し、地方を舞台にする事で、お客さんも観光気分になれるんですよね。コロンブスの卵で、言われれば驚きませんが、この後に作られたヒット・コメディ・シリーズ、寅さんにしても釣りバカ日誌にしても、映画の造りは皆同じです。そして、大道具小道具においても、そりゃあ見事なもんですよ。社長のいるオフィス、正直僕が今いる所より立派で粋でお洒落ですし、スーツは恐らく仕立ててあり、ポケット・チーフや帽子や靴も素敵です。女優陣の衣装に至っては言わずもがな、ですよね。原色を生かしたドレスや着物、豪奢なコートにハンドバック、品があってとてもシック、う~ん、美しい。

さて、この大ヒット・シリーズで静岡が舞台になりましたのは、「サラリーマン清水港」「社長道中記」の両作品でして、前者は清水の次郎長を元ネタにした酒造メーカーの珍騒動、後者は缶詰会社が養鰻業者との取引を巡っての奮闘記、観て決して損はさせませんよ!

明日、僕は飲み会の予定が入っていまして、パ~ッと行って来ます!
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返歌ありがとうございます

いつも楽しみに拝見させて頂いております。
静岡のご紹介たいへん感謝致しております(笑)
「サラリーマン清水港」「社長道中記」
是非みてみま~す(笑)

No title

コメントありがとうございます。さて、静岡が舞台になりますのは「続 社長道中記」でした。勿論、「社長道中記」と話が繋がっていますので、もしお時間があれば、併せてご覧頂けると幸いです(^^)。
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