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花筏

おはようございます。いや~、昨日は終日ゴロゴロと布団の中で惰眠を貪り、怠惰極まりない一日でした。たまにはこういう日もあっていいかな、なんて自己弁護していたら、カラスカァと鳴いて、何時の間にか朝が来た次第です。それでも、布団の中で、ちばてつや先生の代表作である「のたり松太郎」を久し振りに再読し、心から堪能し、熟睡する事が出来ました。

この「のたり松太郎」、未読の方も多いとは思いますが、ザッと粗筋だけご紹介しますと、長崎出身の怪力少年が、角界にスカウトされ鳴り物入りでデビューするのですが、遊びやお酒や女性が大好き、あんまり練習もせず、のたりのたりと相撲人生を過ごします。荒くれ者に見えますが、情に脆く、心にはとても清らかな所があり、一旦決意すると相撲に燃え、破天荒な暴れっぷりを見せますが、長続きしない、というとても愛らしいメンタリティを持つ松太郎が主人公であります。あの~、とても良く出来た大人のファンタジーというか、下町は長屋を舞台とする古典落語の趣と言いましょうか、相撲をテーマに取った漫画の中では出色の出来栄えでして、読者の皆様方には、漫画喫茶ででも、是非ご一読をお勧めします。そうそう、これは余談ですが、野球物の大人向け寓話、と言えば「サラかん」でしょうか。一介のサラリーマンがワンマン社長の命令一下、最下位街道を驀進する駄目球団を立て直すべく、野球経験も無いのに監督として就任、優勝戦線に絡む程にチームは成長するのですが…、というこれまた楽しい一冊です。

さて、今日のお話は取っても取って減らないもの、それはお相撲、という訳で、両国国技館において大相撲初場所も始まり、全勝の横綱白鳳と大関把瑠都を、大関琴欧州と新大関稀勢の里が共に1敗で追い掛ける展開、と好角家にはこたえられない展開かと思います。それでも、世間の目は非常に冷やかと思うんですよね…。言わずと知れた、暴力絡みの陰惨な事件が各部屋で頻発し、八百長に賭博と、問題が山積して居る事が、国技大相撲の将来に暗雲を漂わせている所以でしょう。中には、大相撲そのものを即刻廃止してしまえ、という暴論を吐く言論人やマスコミもいる始末です。

僕、大相撲の持つ側面を決して忘れてはならない、と常々思っているんですよ。ですから、闇雲に止めてしまえ、という考えには賛成出来ません。それは、相撲とは、古くからの長い長い伝統があるものであり、神事であり国技である、という3点です。古事記や日本書紀には相撲の記述が既にあり、奈良時代に禁じ手や土俵上での礼儀作法が決まり、天覧相撲が始まります。平安時代には五穀豊穣を祈る儀礼である神事相撲が行われ、安土桃山時代に織田信長が現在の土俵の形を造り、オールナイトの相撲興行を行い、江戸時代に歴代徳川将軍が上覧し、力士という職業が生まれました。形を変えつつ現在に至る訳ですね。神事としては、柏手や注連縄は神社の許可を得て始まったものですし、現在でも、大相撲本場所の前々日には土俵際という祭事が、出雲大社の神官や行事立ち合いの元行われます。その際、神への供物として、榧の実、塩、スルメ、栗、昆布、そして米が土俵に埋められるんですね。大体、力士が踏む四股、この動作は土地の邪気を払うものなんです。天皇家は以前の本ブログでも触れました様に、神主の親玉であり、僕達日本国民全員の安寧を願い、祈りを奉げるご一家ですから、相撲との縁が深いのも頷けます。そして、これは余り知られていない様ですが、相撲は元々天下泰平、大漁豊作を願い、神に奉げるものですから、八百長も既にあったのです。と言いますのは、不作や不漁が予想される地方の力士には、敢えて勝ちを譲るんですね。そして、一人で相撲を取る神事を行う神社では、人間は常に稲の神様に負ける、という儀式を行います。まあ、これが八百長を大目に見る為の言い訳にはなりませんが…。

そして、力士の四股名も、非常に美しく素晴らしく、日本の美を感じさせるじゃありませんか。小錦、武蔵丸、曙、白鳳、これらは外国人力士とは思えない雅な美々しい名前です。僕の好きな四股名をざっとご紹介しますと、まずは釈迦嶽、大蛇潟、霧島、羽黒山、吉葉山、男女ノ川、といった出身地の地名から取ったものがあります。そして、自然現象から取った、東雲、四海波、紅葉川、大日ノ出、浜千鳥、朝潮、荒波。漢語から取ったであろう、鬼雷砲、麒麟児、龍虎、逆鉾、凌駕、魁皇。最後に個人的に好むものをアット・ランダムに。大真鶴、陣立、綾波、追風海、日本酒みたいですが影虎、緋縅(ひおどし、と読みまして、ヨロイの意味ですね)、大碇、琴錦、旭富士、雅山、北勝鬨、玉錦、荒勢、北の湖、千代大海。そしてトリは、大分出身の大相撲史上最強力士、前人未到の69連勝の双葉山、であります。栴檀は双葉より芳し、大成する人物は幼い頃から優れた所がある、という格言から四股名を取っているんですから、格調高いですよね。

日本は勿論の事、海外にも好角家は多いんですよ。数々のベストセラーで知られる文化人類学者、ライアル・ワトソン博士はご自身で取り組表を作る程のマニアでしたし、Yahooの共同創設者、ジェリー・ヤン氏は自分の愛用するコンピュータに力士の名を付け、シラク元フランス大統領は大関霧島のサイン本を持ち、幾度と無く相撲観戦の為に来日し、トンガ国王ツポウ4世、クニオ・ナカムラ元パラオ大統領、大作家であるジャン・コクトー、ポップ・アートの旗手、アンディ・ウォーホールと、枚挙に暇がありません。

そして、格闘技好きの皆さんの中で、必ず話題になるのが、どの競技が最も強いのか?だと思うんです。僕、様々な人の話を聞いたり、読んだりして調べた結果、あくまで私見ではありますが、どうやら相撲取り、関取が最も強いのではないか、という結論に達したんですね。勿論、ルールや選手によって強弱がありますから、一概には言えませんが、関取最強説は、その立ち合いの強烈さから来ています。と言いますのは、立ち合いの際、2人の力士が激しくぶつかり合いますが、その時の衝撃たるや、軽トラック2~3台が正面衝突した力と変わらないらしいんですね。それを取り組みが続く15日間毎日やってるんですもん、これは怪物だなあ、と思いました。

最後に、今後の相撲を良くする為の提言を。まずは、NHKとの不自然な癒着を明らかにする事でしょう。片や国営放送、片や財団法人、僕、お金のおかしな流れがある事を確信しています。そして闇勢力や暴力との決別です。これは警察(これも随分怪しいですけれど…)の管轄ではありますが、有識者による強力な民間監査団体を作り、相撲協会に常駐し、常に厳しい目を送るしか無いでしょうね。そして、場所数を減らす事です。八百長の主な目的は、怪我をすると己の番付が下がってしまう事が挙げられます。毎日軽トラックとぶつかるんですから、そりゃあ怪我も増えますよ…。今は年間6場所ですから、春夏秋冬の4場所とし、地方巡業や海外巡業も適時減らすべきでしょう。この改革を行うだけで、随分クリーンになると思いますよ。現在の様な無様な有り様では、古来からの伝統や神様や天皇陛下、そして世界中にいる相撲好きが可哀相です。性根を入れ替えて、頑張れ、相撲協会!!
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