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僕は運命を信じない

 連日、被災地では沢山の皆様がさぞお困りと思います。テレビを見る度に、深く溜息をつくばかりで、己の無力さを痛感しています。世界中の人々が、東北を、日本を応援している事でしょう。どうか強い心で震災をはねのけて欲しい、そう願っています。当院でも募金を始めました。ささやかですが、何かの援助になれば、と思っております。ご来院の際、もし宜しければご協力頂ければ幸いです。

 今日は、拙い文章ですが、皆さんに少しでも元気を、と思い、僕の尊敬する大好きなボクサーを紹介します。その選手は、既に引退してしまいましたが、元日本ライト級チャンピオン、元東洋太平洋ライト級チャンピオン、元WBC世界ライト級1位、坂本博之、という真の日本男児です。

 坂本選手は、両親の離婚により親戚に預けられますが、その家で凄惨な幼児虐待にあいます。食事は学校の昼食のみ。幼い弟と共に、坂本選手は川でザリガニやタニシまで食べ、拒食症にまでなった由、漸く児童養護施設に入所、そして生き別れの母親と再開、共に上京します。夢も希望も無かった荒みきった少年が、唯一己を表現出来た場所、それがプロボクシングの世界でした。坂本選手は将に疾風怒濤の勢いで連勝を続けます。侍の様な男らしい無骨なルックスと、試合前全てのファンにサインし話をする優しさ、打たれても打たれても堪える精神力、全身から滲み出る強い意志、そして凄まじい威力の左フックは、平成のKOキングと呼ばれ、辰吉選手と同様に、ボクシングファンの心をわし掴みにしました。

世界タイトルに挑む事4度。いずれも紙一重の試合でしたが、惜敗でした。僕は、坂本選手の全ての世界戦を生で観戦しています。坂本選手が惜しくも負けた世界戦の夜、両国国技館は、18000人のファンが黙って泣いていました。

坂本選手は、父の死、貧困、減量、所属ジムとの確執、椎間板ヘルニアという大怪我、手術、長く辛いリハビリ、実のお子さんの病死、とありとあらゆる困難と戦い続けたアスリートでした。僕は、彼のインタビューや書籍を全て読んでいますが、言い訳や泣き言、愚痴を聞いた事がありません。引退後はジムを開設、後進を育て、児童養護施設で講演活動、チャリティを続けています。坂本選手は、世界は取れませんでしたが、施設の子供達から、手作りのチャンピオンベルトを贈呈され、多くの人達を心から感動させた、真の男、真のプロボクサーでした。1度だけ、試合会場で彼と話をした事があります。僕の事を年上と思ってくれたのでしょうか、「遠くから来られたんですか、今日は試合観戦ありがとうございます。」と見ず知らずの赤の他人に向かって、非常に丁寧な物腰と綺麗な言葉遣いで、益々贔屓になりました。

彼の最も印象的な言葉を、被災地の皆様、全ての日本国民に捧げます。

「人間は運や運命に左右されるものではない。神様がどんな試練をあたえても絶対に勝ってみせる。」

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