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 赤ひげ

おはようございます。今夜は当院の忘年会、という事で、どうにか今年も無事に1年が過ぎました。来年の当院は精神科指定医の増員も決まっておりまして、より一層充実した医療が、患者様に提供出来る事を確信しております。数年前は、非常に医師が少ない時期があり、とても苦慮していたのですが、関係者各位の尽力と努力が実り、お陰様で来年は指定医7名体制となり、大分県下でも類を見ない充実度となりました。全ての病棟に指定医がおり、身体疾患をフォロー出来る優秀な一般科医師も控えている、というのはかなりの布陣を敷く事が出来た、と自負しています。そして、医師のみならず、ヒューマン・パワー、即ち人的資源の面では随分と充実して来ましたが、問題は医療の質です。来年度の当院は益々の職員全体の底上げ、質の向上、意識改革が求められる1年になるかと思います。

病院とは、患者様の治癒を目的とした集合体でして、他の職種とは異なる面も多くあります。例えば非営利法人ですとか、単純な費用対効果といった概念が通用しない、国家資格取得者の集団である、日進月歩の医療技術について行くべく弛まぬ研鑽が必要、といった特異な面は確かにあるんですが、本質的な所は変わらないんですよね。まず大事なのはサービス業であるという事です。病院を意味する、HOSPITAL、という言葉は、HOTEL、と語源が同じでして、怪我人や病人を収容する施設、であります。HOSPITALITY、訪問者を丁重にもてなす、という言葉が派生した訳ですね。即ち、僕達医療人は何よりも患者様を癒し、快適な空間を提供する、ホテルマンと変わらないメンタリティが求められているのです。そうですねえ、痒いところに手が届くではもう遅い、と僕は思います。患者様に痒いと感じさせない、よしんば痒いと感じたとしたら、その直前に手を差し伸べるぐらいを目指さなくてはならない、と確信しています。そつの無い対応は勿論の事、芸術家の様な繊細さと常に他人を思いやる気持ち、これ、医療人として必須の要件と言えましょう。本音を言えば、当院スタッフは全員、都内一流ホテルで研修をさせたいぐらいです。

そして、病院と言えども、組織なんです。その基本的認識が無いスタッフがたまにいるんですよね。国家資格者の集団故か、どうしても一匹狼的な所があり、プライドが高いのは良いのですが、他部署との調整が中々上手く行かない例が散見されるんですね。これ、日本中の病院が多かれ少なかれ抱えている問題でして、僕、幾つもの施設で働きましたが、建前上はチーム医療を銘打ってはいても、プライドや己の職種を守る意識が強すぎ、余程の人格者、或いは経験豊富な方、強いリーダーシップを持つ方が率いなければ難しい様です。

医療人の最大の短所、それは医療技術には長けていても、病院のマネジメントや社会人としての最低限のマナー、そして組織人としての有り方を勉強する機会が少ない、というか殆ど無い事が挙げられます。或る意味無理も無いんですが、学校で学ぶ事も病院に入社して働いてからも、己の技術のみを求められる局面ばかり、実際の診療面で追われてしまいますからね~。或る程度年齢が行き、その部署を任せられる立場になってから、人事管理を手探りで学んでも、TOO LATE、でありまして、常日頃から対人関係や職種間の調整に気を配っていなければ、簡単に上手く行く筈が無いんですよ。僕、元々は一般科の救急病院で働いていましたから、精神科病院の経験はまだまだ少ないのですが、それにしても人事のマネジメントにおいては全く同じ筈でして、当院に来た当初、7~8年前でしたか、余りの組織運営の稚拙さに驚きの連続でした。これではいけない、と改革の連続で、少しづつですが、努力が実って来た様ですが、まだまだ理解すらしていないごく一部の職員がいる事は残念至極でして、諦めずに教育するしか無い、と覚悟を決めている所です。病院はまだまだ守られていますから、スタッフは厳しい社会情勢が現実として見えずらいんですよね、ホント。出来れば、総合商社とか町工場とか何処でも構わないんで、住みこみで働いて、肌身で世の中を知って欲しいと切に願っています。

そして、この点も多職種と異なるのですが、病院にはヒエラルキーが厳然としてあります。それは、診療において、医師を頂点とし他職種はその指示に従い、患者様の治癒を目指す、という事なんです。当たり前、当然の事なんですが、それが出来ないスタッフが日本中にいるんですよね~。陰で医師に文句を付けたり、悪態をついたり…。身体を治癒する、という点において、医師は6年間の厳しい勉学をし、国家試験に受かってからも大学医局に籍を置き日々修練、研鑽を積んでいる訳でして、先生によっては海外で学ぶ方も多く、やはり尊敬の念を持ちスタッフは接するべきですし、院内で最も人体に詳しいプロフェッショナルの意見は、最大限尊重すべきです。どうもそれが出来ない馬鹿者が全国に結構いるんですよね…。己の詰まらんプライドと狭い視野を必死に守ってるんでしょうが、見る人が見ればすぐに分かりますし、いい加減大人になれよ、と肩を叩きたくなります。

当院もまだまだ未熟が多く、歴史だけは長いですが、それに胡坐をかく事無く、日々努力を重ねまして、来年の56周年を無事迎えたいと思います!!何だか、僕の忘年会の挨拶の様になりましたが、知られざる病院業界の内幕編と思って頂いて、今日の本ブログを楽しんで頂ければ幸いです。それでは今日は飲みすぎない様に気を付けて、楽しんで来ま~す(^^)。
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