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THE ONE AND ONLY

おはようございます。今朝の大分はまたもや霧雨、昨日とはうって変わって随分冷えますね~。今日よりいよいよ師走となりまして、1年の総決算、僕自身も日頃の業務に加えて、忘年会や会合等も入っていまして、忙しない年の瀬になりそうです。

さて、この寒い時期になりますと、やはり暖かいものが食べたくなります。僕、重度の麺食いでして、ペンネにフェトチーネにカペッリーニ(天使の髪の毛と呼ばれる極細パスタ)、バッバルデッレ(リボン状のパスタ)にコンキリエ(貝殻状に巻いたパスタ)、ニョッキにラビオリ、ビーフンにフォー、ラーメンつけ麺冷やし中華、素麺に冷麦、讃岐うどんに稲庭うどんにきしめん、何れも甲乙付け難い美味しさですが、最も好むのはやはり蕎麦ですねえ。夏は涼しくさっぱりと、おろしにざるにせいろ。冬はやっぱり種物に限りまして、鰊に鴨南蛮に天婦羅。この時期ですと、天抜きなんぞ頼みまして、蒲鉾に山葵、焼海苔に卵焼きに鰊棒煮といった蕎麦屋さんの定番のおつまみで、人肌燗をちびちびやりながらの一時なんて、至福の時間なんです。つい先日も、久し振りに蕎麦でも手繰りますか、風もちょいと冷えてきやがって、これじゃあ堪らねえね、熱いの一本付けて貰おうか、ねぇ八っつぁん、なんて気分はすっかり「時そば」か「二番煎じ」か、古典落語の劇中人物の心持になりまして、蕎麦屋の暖簾を潜る前に、食品サンプルのショー・ケースを見てたんですね。

実はこの食品サンプル、日本人の最大の長所でありますクラフトマンシップ、物造り精神と言いますか、その象徴でして、昨日ご紹介しました牡蠣の養殖と同様、日本が世界に誇る技術なんですよ。時は大正時代、日本の百貨店の草分け的存在だった白木屋の食堂において、食べ物の見本の陳列物が欲しい、という事で、食品サンプルが初めて飾られた由、ここが全ての始まりでした。大正期は、食べ物の実物を寒天で型取り、蝋を流し込んで色付けするというスタイルでしたが、パラフィンやステアリンを混ぜ合わせ油絵具で着色したものとなり、或る時期は紙や綿を使用し、珪藻土を使った時代を経て、現在の合成樹脂製へと大進化を遂げた訳です。美味しそうな食品サンプルを作れる造形力と色彩感覚と、食べ物を正確に再現できる技術力を持つのは我が国だけでして、食品サンプル生産は日本が一手に引き受けるという独占産業となったのです。食品サンプルメーカーの中には、学習教材や演劇や映画の特殊小道具、そして博物館展示物のレプリカやキャラクターグッズを製作している所もあり、現在はアジア圏、韓国や中国を中心に広がりを見せており、今後益々伸びてゆくのではないでしょうか。今のうちに株でも買っとこうかな(^^)。

この食品サンプルを世界で初めて作ったのは、土田兎四朗と西尾惣次郎の両氏でして、この明治人のお二人、実は島津製作所の出身の由、ここで僕、ピンと来ました。と言いますのは、この島津製作所、サントリーや三菱重工、荏原や神戸製鋼と並んで僕の贔屓している会社なんですね(^^)。これらの企業は、ONE AND ONLY、誰にも負けない技術を持っているのが素晴らしいんです。今日取り上げた島津製作所は、僕達医療人にとってはCTやX線機器メーカーとしてのお付き合いですけれど、半導体や液晶パネル、航空機器全般に宇宙ロケットの部品、そして天びんやクロマトグラフ(化合物の分析)といった計測機器では日本一のシェアを誇る、この国にとってなくてはならない会社なんです。そして、実直な言動と朴訥な容姿で日本中の好感を得た、タンパク質の研究でノーべル化学賞を受賞した田中耕一さんや、パルスオキシメーター(動静脈の酸素量を簡単に計測出来る機械)を世界で初めて発明し、紫綬褒章を受賞した青柳卓雄さんの例で分かる様に、日本を超えて、地球に住む人々の健康にも寄与していると言えるでしょう。

島津製作所の創設者、島津源蔵翁も元々は仏具を作っていたそうですが、これだけの会社を創り上げるんですもん、それだけで終わる筈がありません。明治の始めには既に医療機器を作り始め、時の政府から褒状を受け、国内初の有人気球を計画し、水素ガスを用い、5万人の観衆を集め、見事大空高く浮上し、大喝采を浴びたと言います。創立当初から医療と大空への関心があったんですねえ。さて、その息子さん、二代目源蔵氏も非常に先見の明がありまして、日本史上の10大発明家に選出されているぐらいなんですが、X線装置を商品化し、蓄電池を開発(この電池が日露戦争時の戦艦に使用され、敵国ロシアのバルチック艦隊を発見の際、情報を送信し、日本を救うという歴史的役割をも果たします)、塗料に電池に輸送機の分野において178の新発明を考案したという大立者、司馬遼太郎の大傑作「坂の上の雲」ではありませんが、この様な民間人の汗と努力の結晶で、今の日本の繁栄がある事を、僕達は決して忘れてはならないと思います。

うん、当院も大分、いやいや日本の精神科医療にとって無くてはならない存在になるべく、決意を新たに日々精進、精一杯頑張ります!
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