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CHIEF WAHOO

おはようございます。皆様週末は如何お過ごしでしたか?僕は結構ウロウロとしてまして、金曜は飲みに出て美味しい食事と楽しい会話を堪能し、土曜は書店でゆっくりと過ごし、日曜は映画に行って来ました。僕だけなのかもしれませんが、これから師走を迎えるにあたって、仕事は忙しくなる一方、会合も増えますし、忘年会も幾つかある、身体を休めた方が良いのは百も承知なんですが、ドンドン予定を入れて映画に読書にレジャーに夢中になっちゃうんですよね。学生時代、試験前になると、しなくても良い机回りの掃除をしたり、本を読み耽ったりという感覚なんでしょうか。う~ん、一種の逃避なんですかね、ウチのドクターに聞いてみようっと。

さて、昨日観たのは「マネーボール」、ブラッド・ピット主演の野球映画でした。僕、原作は数年前に既に読了済み、中々の傑作だったので、映画はどういう切り口で来るのか楽しみでしたが、う~ん、良くも無く悪くも無く、という出来でしょうか…。まずは長所から挙げますと、俳優さんの演技は非常に良かったです。ブラッド・ピットもエキセントリックな主人公をまあ好演していたと思いますし、脇を固めた2人に僕は注目しました。まずはチームの監督さん役のフィリップ・シーモア・ホフマン、まあこの人の演技には定評があり、何でも出来ますもんね、安心して見ていられましたし、驚いたのは主人公のアシスタント役のジョナ・ヒルです。この人、アメリカで今一番ホットなコメディアンですが、存在感ある演技を達者にこなし、観客の微笑を誘っていました。監督はベネット・ミラー、「カポーティ」で一気に評価を高めた人物で、ドキュメンタリーの出身ですから、丁寧に撮っていたと思います。短所としては、脚本は事実を元にした話ですから仕方が無いとしても、大問題は演出面でした。観客にカタルシスを与えるシークエンスが余りに少なく、まるで舞台劇をそのままスクリーンに映した様な平坦さ、これには参りました…。ま、主人公がGM(ジェネラル・マネージャー、野球チームの編成を司る責任者です)でして、プレイヤーでは無く裏方ですので、必然と派手なシークエンスは厳しくなる訳でして、でもそれを工夫するのが演出家の腕の見せ所と思ったんですがねえ。そして、或る程度はメジャー・リーグ・ベースボールの知識が無ければ辛いかな、ディープな野球ファン向けですね。一塁ベース上に立つイチロー選手の顔のアップがチラリと映ったのは嬉しかったです(^^)。

劇中、ブラッド・ピットが選手獲得の為、他チームとの折衝に向かいます。交渉チームはアメリカ北東部に位置するクリーブランド・インディアンス、この一連のシークエンスで、僕、非常に気になった事があるんです。インディアンスのマスコット・キャラクターであります、ワフー酋長の絵が大写しになっていたんですね。このワフー酋長のキャラクター、実は半世紀もの長い間に渡って、先住民族達から「私達を差別し、インディアンを馬鹿にした絵柄だ」という事で、多くの訴訟や幾度となく起きたデモ、シンポジウムまで開催された非常にセンシティブな問題でして、僕、この絵柄そのものはそう気になりませんが、アメリカ人が先住民族にやってきた事は決して許されないし、懺悔しても謝罪しても不可、と考えています。

元々、アメリカの大地で平和裏に暮らしていた人々を詐欺と恫喝と戦争で虐殺し、生き残った大人達は居留区という名の辺鄙な狭い地に無理矢理押し込め、汚れ仕事をさせて時給は1ドルにも満たず、子供達を遠く離れた地に隔離し、英語とキリスト教漬けにし、虐待が繰り返されるという、将に地獄絵図でした。これが日本のメディアでは決して流れないアメリカの裏面史です。アメリカを牛耳る支配層、エスタブリッシュメントであるWASP、ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント、の略ですが、自分以外の価値観や文化を認めず、支配するか屈服させるか虐殺するか、という乱暴な論理はもう時代遅れですよ。大体、自分達は人の土地を奪っておいて、後からアメリカに来たメキシカン達ヒスパニック、奴隷として連れてきた黒人、アジア系にアラブ系、そしてカトリックを信じる人々に対する陰湿な差別は止めるべきです。差別と蔑視と略奪の本家本元、彼らもかなりの極悪人ですが、イギリスやフランスやスペインからもアメリカは嫌われているんですから…。アメリカにおいても、分かる人は皆、己を恥じています。その好例として、88年公開のアラン・パーカー監督作品「ミシシッピー・バーニング」、92年公開のスパイク・リー監督(この人の作品群の根底にはレイシズム(人種差別)批判が常に流れています)の「マルコムX」、98年公開はトニー・ケイ監督の「アメリカン・ヒストリー・X」、05年の大傑作であるポール・ハギス監督の「クラッシュ」、そして06年は後世に残る事は間違い無し、クリント・イーストウッド監督の「父親たちの星条旗」、これらはいずれも優れた映画であり、アメリカの人種差別批判を訴えています。

僕達日本人は、差別が全く無いとはとても言えませんが、世界的にみれば、非常に恵まれた環境にいる事は間違いありません。しかしながら飛行機に乗り、一歩外国に出れば、人種差別はどの国にも存在します。欧州でもアメリカでも、通りすがりの観光客の目には決して映らないでしょうが、差別は隠された形で必ずあるのです。本当に残念ですが、人間の醜い面であり、何時の日か撲滅すべきと僕は思いますし、諦めたらそこで終わりですから、微々たる主張ではありますが、訴えていきたいと思っています。

最後に、僕がオーストラリアの語学学校に居た際の出来事を。僕の名前は、たかし、と言います。英語にしますと、TAKASHI、です。女性教師でしたが、ホワイト・ボードに、僕の名を故意に、TAKE-SHIT、と書いたんですね。朝から汚い言葉で申し訳ありませんが、直訳すれば、糞をする、という意味になります。僕、立ち上がって怒鳴りあげました。勿論、喧嘩出来る様な英語の語彙は皆無ですから、全て日本語です。テメエこの野郎、なめてんじゃねえぞ、この野郎、馬鹿野郎、オーストラリアの様なイギリスの犯罪者が送られて来た国の連中に、歴史ある由緒正しい大和民族が何故馬鹿にされるんだこの野郎、てなもんです。皆の前で散々怒鳴りつけましたら、学校のお偉いさんが出て来ましたので、拙い英語で説明しましたら、女教師は泣いて謝罪しましたが、今更泣いて謝られてもねえ…、全身の力を目に込めまして、睨みつける事は止めませんでしたが。

週明けから重めの話になりましたが、皆さん、これが世界の現実です。僕達日本人が負ける訳にはいきません、丹田に力を入れて今週も頑張りましょう!!

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