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海狼伝

昨日、ペルシャ湾とオマーン湾の間の、ホルムズ海峡で、日本籍のタンカーが砲撃されました。我が国以外にも、ノルウェー船が砲撃された由、そして先月にも、4隻の船が撃たれているんですよね…。幸い、犠牲者が出なかったのが何よりですけれど、ちょうど今、アベ総理がイランに行ってますからねえ、何等かの警告と見るのが妥当でありましょう。どうやら犯人は、テロリスト集団の様ですが、どうもね、某国から、武器や資材や軍事演習に資金に食糧等々、相当な援助を受けている由でして、ハッ、もしかしてロ○○?

さて、此のホルムズ海峡、大変狭い水域でして、此処を通らねば、外海に出る事が出来ない訳でして、こりゃあ、原油価格が跳ねあがりますよ。だって、此の海峡から送り出される原油量は、1日1700万バレルにも達する由でして、日本に来るタンカーの8割、年間3400隻が此処を通過するんだとか。海上の要衝でありまして、かってはホルムズ王国と謂う国が、彼の地を数世紀、治めて居ました。どうやらね、ならず者達の根拠地でもあったそうで、世界史を見ましても、古代から、海峡や内海、沿岸部や小島が点在する処には、必ずや海賊が跳梁跋扈するんですよね。我が国ならば瀬戸内海、海外に目を向ければ、マラッカ海峡に地中海、黒海に北海、ソマリアにインド洋、そしてカリブ海と、将に、パイレーツ・オブ・カリビアンの世界でありましょう。

現に今だって、アフリカの北東の角の部分に当たるアデン湾では、ウクライナ船が拿捕され、大量の戦車が盗まれた事例があります。日本船を守る為、海上自衛隊もアフリカ沖まで行きましたもんね。インドネシア周辺やマラッカ海峡も、多数の海賊がうようよしているそうですし、中南米の海軍なんて、対海賊仕様の艦船を多数所有している位です。

でもねえ、古今東西の歴史を見ても、海賊の末路って哀れなものでして、良くて縛り首、大概は海戦中にやられたり、部下の裏切りにあったり、海上で飢え死にしたり、碌な事にならないんですよ。彼の有名なフランシス・ドレークも、黒髭の異名を取ったエドワード・ティーチも、キャプテン・キッドも、ベッドの上で死ねなかったですもんね。でね、何だか矛盾する様ですけれど、7つの海を颯爽と駆け巡り、相手の船を襲って金銀財宝や美女を手に入れるって、或る種の才能と思うんですよ。いや、悪事を肯定する訳では決してないんですが、其の才能、別の世界で充分活かせると思うんですよね。ですから、海賊の皆さん、とっとと足を洗って、堅気になりなさい!!

インドネシアには、スシ海洋水産大臣と謂う女性閣僚がいらっしゃいまして、彼女は高校中退、魚市場で働きながら起業して大成功、そして政界に転出した方なんですね。スシ大臣、右足には大きなタトゥー、胸元の大きく空いた服を常に着て、大量の煙草を吸い、離婚歴3回のシングルマザーでして、彼女が凄いのは、インドネシア海域で不法に漁業を行う船を全て捕まえ、全部爆破してるんですね。其の数何と、176隻でして、うう~ん、此れ、海賊に近い様な気がするんですが…。

スシ大臣は兎も角、海賊をルーツに持ちながら、堅気の道で立派に成功している人って、意外と多いんですよ。紀伊半島の最南端には、古くから、九鬼一族と謂う、大海賊が居ました。江戸期に侍の身分を棄て商人に転進、海賊時代のノウハウを活かし、海運業を始めるんですね。そして今では、九鬼産業と謂う巨大企業へと成長しました。肥料に住宅、胡麻油に太陽光発電、資材に医薬品を手掛け、中国や中南米にも支社があるんです。瀬戸内海を仕切っていた村上水軍の末裔は今、政治家でして、自民党の代議士の村上誠一郎さんです。長崎の海賊、松浦党の人達は、教育者が多いんですね。平戸にある、長崎県立猶興館高校は、松浦詮さんと謂う、平戸藩の殿様であり、海賊の子孫が設立した学校です。此処大分の森藩には、久留島と謂う殿様が居ました。元々は瀬戸内海で大暴れしていたんですが、徳川家康に船を取り上げられ、大分の山の中に領地を移されたんです。其の久留島の殿様の末裔が久留島武彦さん、童謡の「夕やけ小やけ」の作詞者であり、児童文学者なんですね。面白い処では黒船来航のペリー提督、彼のご先祖様も又、海賊でありました。そしてペリーの子孫は今、ニューヨーク郊外で、ワイナリーを経営しているんだとか。

うん、僕の仮説は間違っていませんでした。板子一枚下は地獄、此れ、船乗りの諺でして、船の板を1枚剥がせば大海原な訳で、何時事故にあってもおかしくないですよね。船乗りならば、常に細心の注意が必要ですし、嵐が来るのではと謂う洞察力や勘も必要不可欠でしょう。そして、海賊ですから敵と戦わねばなりません。様々な能力が求められる訳で、そりゃ海賊を辞めても成功出来ますよねえ。ですから海賊の皆さん、今直ぐ武器を棄て罪を償い、新たな道を模索しては如何ですか!?

さて、此れから数日、お天気は下り坂の由ですけれど、皆様、素敵な週末をお過ごし下さいませ。僕は、久方振りに、映画でも行こうかな~。其れでは又来週お会いしましょう(^.^)/~~~
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